「乳酸菌」OEMの関連キーワード特集!市場を勝ち抜く商品とは~「乳酸菌」OEM商品開発のヒント①

  • 2021.05.19
乳酸菌 oem

COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大で変化した消費者意識を背景に、ヨーグルト、タブレットなどの「乳酸菌」関連商品が、売り上げを伸ばしています。そこで今回は、「乳酸菌」を活用したOEM開発時に知っておきたいキーワードを解説します。

目次
1.そもそも乳酸菌とは?
1-1.乳酸菌の種類
2.拡大を続ける乳酸菌市場動向
3.乳酸菌OEM商品開発で登場する「乳酸菌」関連キーワード
3-1.乳酸菌OEM関連キーワード①「プロバイオティクス(probiotics)」とは
3-2.乳酸菌OEM関連キーワード②「腸内フローラ」とは
3-3.乳酸菌OEM関連キーワード③「生菌」「死菌」とは
3-4.乳酸菌OEM関連キーワード④「プレバイオティクス(prebiotics)」とは
3-5.乳酸菌OEM関連キーワード⑤「シンバイオティクス(synbiotics)」とは
4.まとめ

そもそも乳酸菌とは?

「乳酸菌」とは、簡単に言うと「乳酸を作る菌」のことで、厚生労働省 e-ヘルスネットによると、「発酵によって糖から乳酸をつくる嫌気性の微生物の総称。腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える」とされます。

ただ、乳酸菌は分類学上の地位を持った学名ではなく慣用的な呼び名で、以下のように定義されます。

1.細胞形態が桿菌もしくは球菌である
2.グラム陽性である
3.カタラーゼ陰性(嫌気性菌)である
4.内生胞子をつくらない
5.運動性がない(鞭毛を持たない)
6.消費したブドウ糖から50%以上の乳酸を生成する細菌

乳酸菌研究の歴史は浅く、乳酸菌と健康や老化との関係がわかったのは20世紀初め頃です。研究が進み、今日では整腸作用だけでなく免疫増強作用、中性脂肪・コレステロール抑制作用、虫歯菌・歯周病菌の抑制作用などがあることが明らかとなってきました。

乳酸菌の種類

乳酸菌の主な種類としては、球状の「球菌」(ラクトコッカス/ストレブトコッカス/ベディオコッカス/ロイコノストック)、棒状の「桿菌」(ラクトバチルス)のほか、細胞の形状などから細かく分類された菌種や株があります。

そのため、仮に同じカテゴリの商品だとしても、OEM会社・販売会社や商品ごとに取り扱っている乳酸菌の種類や製造方法が異なるため、風味や効果も多様な商品が販売されています。

したがって、「乳酸菌」関連商品をOEM開発する場合は、想定する商品イメージから逆算して乳酸菌の種類を選定し、OEM会社に相談・依頼する必要があります。

拡大を続ける乳酸菌市場動向

「乳酸菌」OEM商品開発といえば、ヨーグルトを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、日本人に身近な漬物や味噌などの発酵食品にも乳酸菌が含まれています。それだけでなく、韓国ではキムチ、ドイツではザワークラウトなどにも含まれ、世界各地の名物料理にも含まれています。つまり、乳酸菌は古くから世界各地で摂取されており、人類にとって馴染み深いものなのです。

近年の乳酸菌市場は、「機能性ヨーグルト」「機能性表示食品」の登場により、急成長へとつながりました。さらにCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大で体調・免疫サポート機能がメディアなどで取り上げられ、ヨーグルト、サプリメントが売上を伸長、市場を牽引しています。事実、富士経済の調査レポート(2020年10月15日)では、乳酸菌、ビフィズス菌など「プロバイオティクス」関連市場は2019年の80億円から2020年は93億円と、116.3%の伸びが見込まれています。

乳酸菌配合のタブレットもさまざまな商品が開発、販売されていますが、最近では調理にも利用できる粉末状など、剤型のバリエーションも増えてきました。「プラズマ乳酸菌」を配合した機能性表示食品の「キリンiMuse」、雪印メグミルクの「乳酸菌ヘルベヨーグルト」、変わり種ではダイエット訴求のラーメンスープ(粉末スープ)などもあります。

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乳酸菌OEM商品開発で登場する「乳酸菌」関連キーワード

ここからは「乳酸菌」OEM商品開発で登場する「乳酸菌」に関連するキーワードについて整理し、一つずつ解説します。

乳酸菌OEM関連キーワード①「プロバイオティクス(probiotics)」とは

「プロバイオティクス」とは、人間や動物の体によい働きをする生きた微生物、乳酸菌やビフィズス菌などの総称です。これらは主に腸内で活躍します。

乳酸菌、ビフィズス菌やアシドフィルス菌など体によい働きをする菌(善玉菌)もいれば、ウェルシュ菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌など悪い働きをする菌(悪玉菌)、さらにはそのどちらでもない「日和見菌」もいます。

乳酸菌OEM関連キーワード②「腸内フローラ」とは

人間や動物の腸には100兆個もの色々な菌があり、種類ごとにまとまっており、それがお花畑(フローラ)に見えるため「腸内フローラ」と呼ばれています(叢:くさむら に例えて「腸内細菌叢」とも呼ばれます)。

関連記事:健康食品OEMのヒント!腸内細菌が体脂肪・ストレス・肌に与える効果とは

乳酸菌OEM関連キーワード③「生菌」「死菌」とは

生きたままの菌を「生菌」、死んだ菌を「死菌」と呼びます。乳酸菌の生菌の一部は生きたまま腸に届き、腸内環境を整える役割をします。

一方、死んだ乳酸菌にも腸内環境を整える役割があることが分かっているものがあり、さらに死菌の中に免疫を高める効果があるものがあるとして、近年注目を集めています。

関連記事:乳酸菌の基礎知識~「生菌」「死菌」それぞれの違いや役割とは

乳酸菌OEM関連キーワード④「プレバイオティクス(prebiotics)」とは

「プロバイオティクス」が微生物そのものを指すのに対し、「プレ(先立って、前に)バイオティクス」はカンタンに言えばプロバイオティクスの「餌」となるものです。

次の4つの条件を満たす食品成分を指し、オリゴ糖などがよく用いられます。

①消化管上部で分解・吸収されない
②大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となりそれらの増殖を促進する
③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する
④人の健康の増進維持に役立つ

乳酸菌OEM関連キーワード⑤「シンバイオティクス(synbiotics)」とは

「シンバイオティクス」とは、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を組み合わせたものを指し、「食物繊維たっぷりの青汁に、生きた乳酸菌を配合した食品」などがこれにあたります。

「腸内フローラのバランスを整える生きた菌であるプロバイオティクスと、腸内の有用な菌の餌となるプレバイオティクスを同時に摂取することで、より効果的に腸内環境を改善し、健康増進に役立つ」という考え方。1995年、英国の微生物学者Gibsonらによって提唱されました。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、乳酸菌OEM商品開発で登場する「乳酸菌」に関連するキーワードを解説しました。乳酸菌を訴求した商品のOEM開発を検討中の方は、ぜひお気軽に東洋新薬までご相談・お問い合わせください!

【関連情報】
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機能性表示食品の商品開発を例に、健康食品・サプリメントのOEM製造の流れを細かくまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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