オーラルケアOEM特集!企画~製造~開発のヒントを一挙ご紹介

  • 2021.12.23
オーラルケア oem

「口は万病の元」という言葉通り、口の中をよい環境に保つことは健康の基本です。口の中には400〜700種類もの細菌がすみ、外からウイルスや悪い細菌が入ってこない口腔内環境づくりをしています。しかし、オーラルケアを怠ると口腔衛生状態が低下し、歯周病をきっかけとしたさまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。

そこで今回は、健康の鍵とも言える良好な口腔衛生状態を保つオーラルケアのOEM商品開発についてまとめて解説します。市場規模からOEMの流れ、売れるオーラルケアOEM商品づくりにおけるポイントまでご紹介します。

目次
1.オーラルケアOEM/ODMの基礎
1-1.OEM/ODMについて
1-2.オーラルケアとは
2.日本におけるオーラルケア市場
3.コロナ禍の影響によるオーラルケアへの関心の高まり
4.セルフオーラルケア商品の種類
4-1.歯ブラシ
4-2.歯磨き粉
4-3.歯間ブラシ・デンタルブラシ
4-4.舌ブラシ(舌クリーナー)
4-5.マウスウォッシュ(洗口液)
4-6.キシリトールガム・タブレット、サプリメント
5.オーラルケアOEMの基本的な流れ
5-1.工程①:商品企画・OEM/ODM先選定
5-2.工程②:試作/予算・スケジュール策定
5-3.工程③:商品開発/諸法規関連業務
5-4.工程④:製造/納品(~販売)
6.オーラルケアOEMの費用について
7.オーラルケア製品のOEM開発のヒント
7-1.「手軽さ」を訴求するオーラルケア
7-2.オーラルケアの「タブレット」「サプリ」の誕生
8.まとめ

オーラルケアOEM/ODMの基礎

OEM/ODMについて

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略語で、日本語にすると「受託製造者」という意味です。オーラルケア商品の製造開発においては、依頼を受けて「お客さまブランドのオーラルケア商品を製造するベンダー」のことを指します。また、ODMというものもあります。ODMとは「Original Design Manufacturer」の略語で、OEMは「製造のみ」、ODMは「企画から製造まで」という点が違います。

オーラルケア製品のOEM会社で企画部分から提案可能なケースもありますが、基本は製造受託を対象としています。そのため、商品の企画経験がない、企画が漠然としていてサポートが必要、といった場合は、OEMではなくODMが対応可能である会社に相談する方が安全です。

OEMとODMは共通する部分が多いため、本記事では統一して「OEM」として説明いたします。まずはOEMとして理解を深めましょう。

オーラルケアとは

オーラルケアとは、口腔内の健康を維持するためのケアのことを指します。口腔内をゆすぐことはもちろん、歯磨きやフロスで歯垢を取り除くこと、歯医者に通うことや、食生活に関わる部分も関係してきます。

オーラルケアを怠ると、虫歯や歯周病、口臭などの口腔内トラブルが起こるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。歯周病は、心臓病や糖尿病、認知症などとの関連性があるとされており、口腔内の健康を最適な状態で維持することは、体全体の健康を維持することに繋がるということになります。

このことから、オーラルケアは日常的な取り組みが重要ですが、歯医者でのチェックや治療も欠かせません。しかし、歯医者に通わずとも可能な範囲でケアを行いたい方に向けて、オーラルケアに関するさまざまな商品が販売されています。

オーラルケアのOEM開発なら
「ファイバーブラシタブレット」

オーラルケアのOEM商品「ファイバーブラシタブレット」は、口臭の原因となる舌苔を絡めとり手軽にオーラルケアができる商品です。

日本におけるオーラルケア市場

日本における2020年のオーラルケア市場は4,096億円。新型コロナウイルス感染拡大による外出の自粛でドラッグストアへの来店機会が減少したことで前年比100.2%と微増ではありますが、コロナ禍で購買行動が大きく変化してさまざまな分野の消費が落ち込む中でも売上高をキープし、関心の高まりから、拡大が見込まれる商品ジャンルの一つです。

オーラルケア関連製品は、各自治体で「オーラルフレイル(口腔機能の衰え)対策」が推進され、オーラルケアが未病管理を含めた対策として認知が進んだことで市場拡大を続けてきました。歯磨き粉や歯ブラシ、洗口剤の堅調な需要に加えて、機能強化を図った製品開発により商品単価が上昇していることなどの理由で、市場は活性化しています。

出典元:富士経済 国内のオーラルケア関連製品市場を調査
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=21032&la=ja

コロナ禍の影響によるオーラルケアへの関心の高まり

マスク生活があたり前となり、口臭が気になる人が増えました。また、感染防止で出歩くことが減り、すぐに病院に行くのではなく自ら予防処置を取る、セルフメディケーションの意識も高まりました。加えて、コロナ禍によりオンラインショッピング機会が増加し、これまで店頭では目にすることが少なかった、より高機能なオーラルケア商品にも注目が集まっています。

マスク生活で気になる口臭の原因はさまざまですが、むし歯や歯周病、舌の上の歯垢(プラーク)がその大半を占めます。

マスクをしていると息苦しく、つい口呼吸になりがち。口呼吸すると口の中が乾燥、唾液が減ってしまいます。その結果、口の中をよい環境に保つことができなくなり、むし歯や歯周病が悪化し口臭が強くなります。そのため、マスク着用時には意識して鼻呼吸を行い、口の中を乾燥させないことが重要。併せてマウスウォッシュやサプリメントなどで口腔ケアを行い、良好な状態を保つよう心掛けることが大切です。

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セルフオーラルケア商品の種類

オーラルケアのOEM商品開発のヒントとして、代表的なセルフオーラルケア商品の種類をご紹介します。オーラルケアといっても、歯や歯間、舌など口腔内の場所に応じた商品があり、それぞれの目的次第で成分や形状、処方などを選択することが求められます。

歯ブラシ

歯ブラシ

オーラルケアの基本。自分の歯や歯肉の状態に合わせたものを選ぶ傾向が高まり、形状、毛の大きさ、硬さなどのバリエーションが増えています。

歯磨き粉

歯磨き粉

単なる洗浄目的から虫歯予防ならフッ素入り、歯周病予防ならトラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、着色防止ならポリエチレングリコールやポリリン酸ナトリウムなど、目的別に成分で選択されるようになってきています。

歯間ブラシ・デンタルブラシ

歯間ブラシ・デンタルブラシ

歯と歯の間を磨くためのもので、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の根元にある隙間のケアに適しています。こちらも隙間の大きさや材質など、バリエーションが増加しています。

舌ブラシ(舌クリーナー)

舌ブラシ(舌クリーナー)

舌苔と呼ばれる汚れを除去する目的で使用される専用の商品です。歯ブラシよりも毛の密度が濃く、柔らかくいブラシタイプや、プラスティックやステンレス製のヘラタイプ、U字型スクレーパータイプなどがあり、舌を傷つけにくいことが求められます。

マウスウォッシュ(洗口液)

マウスウォッシュ

歯磨き後の仕上げとして、または歯ブラシ前に歯磨き粉の代わりとして使用されます。プラーク・歯石の沈着防止、虫歯や歯周病、着色の予防など、さまざまな種類があります。

キシリトールガム・タブレット、サプリメント

キシリトールガム・タブレット、サプリメント

ガムやタブレットは外出先など歯磨きできないときに噛んで唾液を出すことで、虫歯・歯周病予防効果が期待できます。キシリトールは知名度も高く、人気の商品です。また、口腔環境の改善をサポートする成分が配合されているサプリメントもあります。

オーラルケアのOEM開発なら
「ファイバーブラシタブレット」

オーラルケアのOEM商品「ファイバーブラシタブレット」は、口臭の原因となる舌苔を絡めとり手軽にオーラルケアができる商品です。

オーラルケアOEMの基本的な流れ


オーラルケアのOEM商品開発を行うとなった場合、大まかには以下のような流れになります。医薬部外品の開発、パッケージデザインなどによって詳細は異なりますが、各工程の基本事項や注意点は共通しているため、それらを解説します。

  • 商品企画・OEM/ODM先選定
  • 試作/予算・スケジュール策定
  • 商品開発/諸法規関連業務
  • 製造/納品(~販売)

工程①:商品企画・OEM/ODM先選定

オーラルケア製品のOEM開発は、ターゲット層・商品コンセプトに加えて、配合成分・香料・差別化要素・パッケージデザインなど、決めるべきことが多岐にわたります。

また、口腔内に直接使用する製品であるため、安全性と効果が確保されていることが必須であり、製造過程での衛生管理、成分の正確な配合、そして最終製品の品質検査の徹底などが求められます。

そのため、大まかな商品イメージを固めたら、早い段階でOEMメーカーに声をかけ、相談しましょう。自社ブランドの独自性を演出するために大切な要素である配合成分やマーケティング戦略についても、よりよいアドバイスが得られます。

工程②:試作/予算・スケジュール策定

ある程度企画が決まったら、試作と予算・スケジュールの策定です。OEMメーカーに商品の目的や配合したい成分、商品の形状などの要望を伝えると、OEMメーカーは予算を考慮した上でお客様に提案し、改良や変更を重ねながらお客様の理想の商品を一緒に作り上げていきます。

イメージが湧いていない場合は、OEMメーカーが持っている処方や容器を試すことも可能で、発売時期が決まっている場合はその中から納期に間に合うように選ぶこともできます。

工程③:商品開発/諸法規関連業務

上述の通り、オーラルケア商品には歯ブラシや歯磨き粉、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、サプリメントといった種類が存在するため、それらの処方に応じては医薬部外品や機能名表示食品なども検討する可能性があり、制度に沿ったプロセスが求められます。

機能性表示食品は、審査は不要とされているものの「科学的根拠があるか」などの観点でチェックされ、問題があるとみなされる場合は不備指摘を受けるなど、容易ではありません。医薬部外品は申請が必要で、承認までに3~6ヶ月程度と時間がかかります。
いずれの場合も、開発着手~受理(承認)までに多くの手続きがあり、難航するステップです。

オーラルケアOEMメーカーによって、サポートしてくれる範囲が異なりますが、フルパッケージでサポートしてくれるOEM先を選びましょう。東洋新薬では、これまで培ってきたノウハウをフル活用し、初めての商品企画でも安心なトータルサポート体制を構築しています。

工程④:製造/納品(~販売)

原料や資材の手配を行い、製造へと進みます。原料や資材の手配期間は種類によってさまざまで、パッケージ次第では納品スケジュールに影響することがあります。OEMメーカーに確認しておきましょう。工場に原料・資材が届いたら、包装をして、製品の完成となり、お客様のもとへ届きます。

製造と並行して、ショッピングカートの選定・契約、同梱物の作成、集客メディアの選定、配送ロジスティックの選定などを行い、納品を待ちながら販売を見越した対応を進めておきましょう。

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オーラルケアのOEM商品「ファイバーブラシタブレット」は、口臭の原因となる舌苔を絡めとり手軽にオーラルケアができる商品です。

オーラルケアOEMの費用について


オーラルケア商品のOEMに関わるコストには、大まかに以下のような項目があります。

  • 商品企画
  • 試作
  • 製造(量産)
  • パッケージ(デザイン、加工費※)※デザインを印刷する刷り版や内箱をカットする型代
  • 包装
  • 運送

そして、これらはオーラルケア商品の種類によって異なることはもちろん、医薬部外品や機能性表示食品などの場合は多くの手続きが必要となるため、費用が大きく異なります。

また、生産ロットによっても費用が変動します。毎月の製造数が5,000個、10,000個、100,000個なのかによって製造単価が大きく異なり、多く製造すれば商品1つあたりの「単価」は安く抑えることができます。仮に、試験的な小ロットでの製造依頼を検討する場合でも、商品1つあたりの原価を抑える意味でロットを増やす(=経済ロットにする)ことも検討するとよいでしょう。

以上のように、種類や成分、処方などによって費用は変動するため、詳細の要件をすり合わせながらOEMメーカーに確認しましょう。

オーラルケア製品のOEM開発のヒント

「手軽さ」を訴求するオーラルケア

毎日のケアが重要なオーラルケアは、「手軽であること」が続ける上で重要なポイントです。口腔ケア・口腔衛生の維持のためには歯を磨くことが欠かせませんが、「歯ブラシなしでもっと簡単に」、というのが多くの消費者のニーズです。

そのため、従来型の歯磨きやマウスウォッシュ商材に加えて、口腔環境を整えるサプリや口腔衛生を保つタブレットといった新たな商品展開が活発化しています。

オーラルケアの「タブレット」「サプリ」の誕生

サプリメントのOEMとして、打錠・ソフトカプセル・ハードカプセル・顆粒などの多様な形状アイテムや、オリジナルのフレーバーで製品を作ることが可能であるため、多様化するニーズに合わせたオーラルケア商品開発が可能です。

たとえば大手メーカーの味覚糖やライオン、わかもと製薬などは、乳酸菌を配合したタブレットを発売しています。口内の善玉菌・悪玉菌のバランスは9:1が理想と言われており、「善玉菌を増やす働きのある乳酸菌を配合したサプリメントで、なめるだけで口内フローラの改善をサポート」とのアプローチで市場を開拓しています。

東洋新薬でも、歯周病菌の増殖を抑制する乳酸菌や、口臭の元となる原因菌や虫歯菌の増殖を抑制する乳酸菌を配合したタブレットである「ファイバーブラシタブレット®」のご提案が可能です。

舌の上でゆっくり舐めてお口の中をケアするチュアブル錠で、不溶性の植物繊維の“ザラザラ”が口臭の原因となる舌苔を絡め取ります。抗菌自浄作用を促す唾液分泌を活発化するクエン酸の配合や、レモンミント風味、グレープフルーツ風味、ベリーミント風味など、果汁や香料と組み合わせたさまざまなフレーバーなどが提案可能です。

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まとめ

いかがでしょうか。今回はオーラルケアOEM開発特集として、オーラルケア製品のOEM開発の基礎から流れ、商品開発時のヒントなどを一挙に解説しました。

オーラルケア製品のOEM/ODM商品開発~製造には多くの工程がかかり、知っておくべき情報や検討すべき事項は多岐に渡ります。その状況で、スピーディーに売れる商品を開発し、貴社のビジネスを成長させるためには、健康食品OEMのプロに相談することも重要になります。

東洋新薬は企画の初期段階から納品まで、常にお客様に寄り添う対応を心がけています。予算やロット数など含めて、オーラルケア商品のOEM開発ならぜひお気軽に東洋新薬までお問い合わせ・ご相談ください。

オーラルケアのOEM開発なら
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オーラルケアのOEM商品「ファイバーブラシタブレット」は、口臭の原因となる舌苔を絡めとり手軽にオーラルケアができる商品です。

>関連情報:健康食品・サプリメントOEMサービス

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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