睡眠サポート健康食品/サプリメントOEM商品開発の基礎知識~日中眠気に襲われるメカニズム/市場動向/注目素材「ラフマ」とは
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- 2024.02.19
日本人は世界でも睡眠時間が短く、「睡眠不足大国」と言われていることをご存じでしょうか?そんな中、コロナ禍を経て日本人のセルフケア意識が高まり、「質の高い睡眠」をサポートする健康食品やサプリメントの市場は、成長がさらに加速しています。
そこで今回は、睡眠サポート健康食品/サプリメントOEM商品開発を検討中の方に向けて、市場動向や商品開発のメリットから、睡眠にまつわる基礎知識、そして注目素材「ラフマ」までを徹底解説します!
- 目次
- 1.将来性に期待!睡眠サポート健康食品/サプリメントの市場動向
- 2.睡眠サポート健康食品/サプリメントを商品開発する3つのメリット
- 2-1.メリット①:睡眠市場は活況で需要が高い
- 2-2.メリット②:原料や形状などの選択肢が広い
- 2-3.メリット③:機能性の表示ができる
- 3.「睡眠」にまつわる基礎知識
- 3-1.適正な睡眠時間とは?
- 3-2.日中眠気を感じる原因と、睡眠の質
- 4.日中眠気を感じるのは危険サイン?
- 5.日中眠気に悩まされる方向けの3つの解決策
- 5-1.解決策①:睡眠の質を高める
- 5-2.解決策②:日光を浴びる
- 5-3.解決策③:カフェインを摂取する
- 6.睡眠サポートで注目の素材~「ラフマ」とは?
- 6-1.ラフマエキスの新たな機能性を発見
- 6-2.なぜラフマエキスを摂取すると「睡眠・ストレス」への効果が得られるのか?
- 7.まとめ
将来性に期待!睡眠サポート健康食品/サプリメントの市場動向
睡眠サポート健康食品/サプリメントのOEM商品開発にあたり、まずは市場動向を把握しておきましょう。
厚生労働省の令和元年「国民健康・栄養調査」によれば、日本人の1日の平均睡眠時間は「7時間42分」。過去20年にわたり減少し続けています。「日中、眠気を感じた」人は32.3%。「睡眠全体の質に満足できなかった」人は21.6%であり、日本人の約3割が、日中の眠気や睡眠の質に悩まされていることがわかります。
経済協力開発機構(OECD)の国際比較調査によれば、加盟国の中で日本は睡眠時間がもっとも短く、アメリカ、フランス、イギリスなど欧米先進諸国と比べても1時間ほど短い「睡眠不足大国」。
また、アサヒグループ食品が行った健康意識に関するアンケート調査*1では、「睡眠の質を高めたいか」という問いに対し、「非常にそう思う」43.7%、「まあそう思う」40.1%と合計83.8%の人が、睡眠の質の向上に高い意向を示しています。
こうした状況を受けて近年、「睡眠サポート」に関する機能を明記した食品が多く発売され、市場拡大が続いています。2015年からの6年間で市場は約18.7倍にまで拡大。特に2020年以降、コロナ禍におけるセルフケア意識が高まる中で「睡眠」や「ストレス」対策に注目が集まり、2021年は前年比175%(市場規模見込み約281億円)と、成長がさらに加速しています。
*1「睡眠サポート食品市場 6年間で18.7倍」(アサヒグループ食品株式会社)
一方、サプリメント利用に関する矢野経済研究所の調査では、約6割の方が何らかの健康食品(サプリメント)を摂取した経験があることがわかっています。健康食品への支出額について、年配層(60〜70代)が最も高いという結果から、性別を問わず年配層の関心の高さが伺えます。
上記の点を踏まえると、睡眠サポートに関する健康食品やサプリメント市場は、特に年配層において一定の将来性があると言えるでしょう。
睡眠サポート健康食品/サプリメントを商品開発する3つのメリット
では、健康食品やサプリメントメーカーが睡眠サプリメント商品を開発するメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。大きく、以下の3点が挙げられます。
メリット①:睡眠市場は活況で需要も高い
メリット②:原料や形状などの選択肢が広い
メリット③:効果・効能の表示ができる
以下、1点ずつ解説します。
メリット①:睡眠市場は活況で需要が高い
前述の通り、睡眠の質になんらかの課題を感じている人は多く、その向上をサポートする食品の市場は、拡大を続けています。
メリット②:原料や形状などの選択肢が広い
睡眠サプリメントは原料や形状などの選択肢が広く、自社が理想とする商品を作りやすいメリットがあります。たとえば、睡眠サポートに効果がある代表的な原料だけでも、以下の種類があります。
- GABA(ギャバ)
- ラフマ
- ルイボス
- グリシン
- 鉄分
- ブルーベリー葉
代表的な形状では、以下の種類があります。
- ドリンク
- 錠剤
- カプセル
- 粉末
このように原料や形状の選択肢が広いことは、ターゲットの訴求内容に最適化した商品を開発しやすいというメリットにつながります。さらに、ライバル企業との差別化も図りやすいでしょう。
メリット③:機能性の表示ができる
機能性表示食品として販売できることで、科学的な根拠に基づいた機能性を表示できる点もメリットです。機能性を表示することで消費者は購入する動機付けがしやすくなり、心理的にも安心して購入できるでしょう。
「睡眠」にまつわる基礎知識
それではここからは、睡眠サプリメントのOEM商品開発を検討中の方に向けて、「睡眠」にまつわる基礎知識として、適正な睡眠時間、日中眠気を感じる原因、睡眠の質を向上させる対策について、解説します。
適正な睡眠時間とは?
厚生労働省の資料では、以下の記載があります。
複数の調査研究から、7時間前後の睡眠時間の人が、生活習慣病やうつ病の発症および死亡に至る危険性が最も低く、これより長い睡眠、短い睡眠のいずれもこれらの危険性を増加させることから、成人においておおよそ6~8時間が適正睡眠時間と考えられています。
しかしながら、適正な睡眠時間には個人差があり、6時間未満でも睡眠が充足する人もいれば、8時間以上の睡眠時間を必要とする人もいます。
こうした個人差や、年齢や日中の活動量による補正を考慮すると、20歳~59歳の成人世代では、8時間より 1時間程度長い睡眠時間も適性睡眠時間の範疇と考えられるでしょう。主要な睡眠研究者の意見をまとめ作成された、適正な睡眠時間における米国の共同声明でも、6~8時間の睡眠時間を核としながら、成人世代では長めの睡眠時間(~10時間)、高齢者世代では短めの睡眠時間(5時間~)も許容されています。
出典:厚生労働省「良い睡眠の概要」(令和元年)
日中眠気を感じる原因と、睡眠の質
特に近年、日中眠気に襲われて仕事や日常生活に支障をきたすことに悩む方が増えていると言われています。その原因は、主に以下の4つが挙げられます。
原因①:充分な睡眠時間や質が確保されていない
原因②:薬の副作用の影響
原因③:血糖値の変動
原因④:睡眠障害
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
原因①:充分な睡眠時間や質が確保されていない
充分な睡眠時間や睡眠の質が確保できていないと、慢性的な眠気に襲われます。前述の通り、適正な睡眠時間は、人それぞれ。6時間睡眠で充分な方がいる一方、8時間でも足りないと感じる人もいます。日本は世界的に見ても就労者の睡眠時間が少ないと言われます。仕事や家事・育児などで充分な睡眠時間が確保されていない可能性があるため、日中眠気を感じるのであれば、生活リズムを見直す必要があります。
原因②:薬の副作用の影響
鼻炎や花粉症の薬は、眠気の原因になります。これらの薬には「抗ヒスタミン成分」が含まれており、鼻水や鼻詰まりを改善する効果がある反面、眠くなる副作用があるためです。花粉症の時期だけ日中眠たくなる方は、薬の副作用が考えられます。可能であれば、眠くなりにくい内服薬へ変更してもらえるよう、医師に相談することをオススメします。
原因③:血糖値の変動
食事をすると体内の血糖値が上がります。血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌され、血液中の血糖を細胞に取り込み、エネルギーに変換します。暴飲暴食などで急激に血糖値が上がると、大量のインスリンが分泌され、血糖値が大幅に下がるでしょう。その結果、相対的に低血糖を起こして眠気や集中力が低下します。また、食後は消化器官に大量の血液(酸素)が使われ脳が酸素不足になることや、副交感神経が優位となりリラックスした状態になるため、眠くなりやすいこともわかっています。
原因④:睡眠障害
睡眠障害とは、睡眠習慣に何らかの問題を抱えている状態のこと。
たとえば、以下の症状が挙げられます。
- 日中極度の睡魔に襲われる
- 寝つくまで時間がかかる
- 集中力が続かない
特に日中、極度の眠気に襲われる症状は過眠と呼ばれ、重症化すると会議や試験など、大切な場面でも居眠りをするようになります。
慢性的な睡眠障害は脳の睡眠調節機能を鈍くしてしまい、睡眠コントロールができなくなります。「睡眠時無呼吸症候群」は睡眠障害の代表例です。
日中眠気を感じるのは危険サイン?
日中眠気に襲われると、以下のような弊害があります。
- 大切な会議や試験で居眠りをする
- 仕事や勉強に集中できない
- 寝坊で仕事や約束に遅刻する
この他にも睡魔が引き起こす弊害はさまざまです。
日中、猛烈な眠気に襲われるなど睡眠障害が重症化、生活に支障をきたす方は、「睡眠時無呼吸症候群」や「ナルコレプシー」が疑われるため注意が必要です。
「睡眠時無呼吸症候群」とは、夜間に頻繁に呼吸が止まり、体が酸欠状態になる症状です。睡眠時間に関係なく脳や体が休まっていないため、日中の眠気の原因になります。「ナルコレプシー」とは覚醒状態を維持するための物質であるヒポクレチン(オレキシン)が、神経細胞の不良で作れなくなる症状です。
日中眠気に悩まされる方向けの3つの解決策
日中眠気があると仕事や生活に支障がでます。そして、すぐにでも改善したいと悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、日中に感じる眠気の解決策を3つ紹介します。
解決策①:睡眠の質を高める
充分な睡眠時間の確保と睡眠の質を高めると、日中の眠気を改善できます。
睡眠時間が絶対的に不足している方は、いつもよりも多く睡眠時間を確保してみましょう。可能であれば、会社や学校の休憩時間に15分ほど仮眠をとると、眠気の解消とその後の活力を高められます。
また、入眠2時間前に入浴を済ませるのもオススメです。深部体温(体の中心の体温)が徐々に下がることで、体が寝るための準備ができます。
寝る前はブルーライトの出るスマホや覚醒を促すカフェインの摂取を控え、睡眠に向けた準備をしましょう。
解決策②:日光を浴びる
朝起きて日光を浴びると体内時計が整えられるとともに、日中の眠気を予防することができます。なぜなら、日光を浴びると体内では眠くなるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、代わりに覚醒を促すホルモン「セロトニン」の分泌が盛んになるためです。
また、メラトニンは日光を浴びてから約14〜16時間後に再分泌を始め、眠気を誘う役割があります。
毎朝、日光を浴びるようにすれば、1日の体内時計を整え、夜に眠くなる習慣をつけることができるでしょう。「夜寝つきが悪い」「生活リズムが乱れている」などの悩みを抱えている方には、この解決策が有効です。
また、メラトニン・セロトニンはサプリメントとしても市販されているため、市販のサプリメントを活用する方法も手軽に行えます。
解決策③:カフェインを摂取する
日中眠気に襲われたらカフェインを摂取する解決策もあります。
カフェインは眠気を誘う脳内のアデノシンという物質をブロックする働きがあり、興奮作用があるからです。結果として、眠気を解消するとともに頭が冴えます。
カフェインが摂取できる代表的な食品は、以下のとおりです。
- コーヒー
- 紅茶
- お茶(玉露)
具体的な含有量については、農林水産省のホームページをご覧ください。この他にもエナジードリンクはカフェインを含んでいますが、過剰摂取には注意が必要です。というのも、エナジードリンクには大量の砂糖も含まれているからです。カフェインは適正量で摂取すれば安全な成分です。厚生労働省によると、健康な成人は最大400 mg/日、コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯が目安とされています。
睡眠サポートで注目の素材~「ラフマ」とは?
続いては、睡眠サポートで注目の素材~「ラフマ」についてご紹介します。
ラフマとは、中国を原産とする、キョウチクトウ科の多年生植物です。中国の伝説の湖「ロプ・ノール(羅布泊)」付近に自生しており、毎年6~7月頃には、薄紅色の綺麗な鐘型の花が咲きます。その昔、麻のような繊維として利用されていたことが由来となり、中国では「羅布麻」と呼ばれています。
ラフマの葉は、中国で古くからお茶として親しまれてきたハーブの一種です。ラフマ茶をよく飲む地域では病気が少なく、長寿の人が多いとされています。
またラフマ葉は、中国において「不眠」や「心の安定」に対する民間薬として愛用されています。
このことから、伝統的に「睡眠・ストレス」対策として、現地の方に愛用されてきたことが伺えます。
ラフマエキスの新たな機能性を発見
ラフマエキスは、ラフマ葉から抽出した機能性素材です。
ラフマエキスには、これまでに睡眠の質を高める作用があることが臨床試験で確認されていますが、この度、東洋新薬の研究により、ラフマエキスの新たな有効性として「精神的ストレス緩和」、睡眠から派生する日中の悩みである「日中眠気緩和」や「集中力維持」の作用を発見しました。
試験では、PC/スマホの使用、仕事、家事、人間関係(夫婦関係を含む)、勉強などにより精神的ストレスや身体的疲労を感じている方が、ラフマエキスを含む食品を4週間摂取しました。
その結果、ラフマエキスを含まないプラセボ食品を摂取した被験者と比較して、下記の改善作用が確認されました。
- 精神的ストレスを緩和する作用
- 日中の眠気を緩和する作用
- 集中力を維持する作用
出典:藤木ら, 薬理と治療, 50, 733-741, 2022
なぜラフマエキスを摂取すると「睡眠・ストレス」への効果が得られるのか?
ラフマエキスには、ケルセチンを骨格とした単糖(ガラクトースおよびグルコース)の配糖体である、ヒペロシドおよびイソクエルシトリンという成分が含まれています。ラフマエキスによる「睡眠・ストレス」への効果は、このヒペロシドおよび、イソクエルシトリンによるものと考えられます。
ヒペロシドおよびイソクエルシトリンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分解を抑制し、脳内のセロトニン量を維持することで、ストレスを緩和する作用を示すと考えられます。
また、セロトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンへと代謝されることが知られており、このメラトニンが睡眠の質を改善する作用を示すと考えられます。
さらに、日常生活で感じる精神的ストレスによって睡眠の質が低下することも知られているため、ストレスの緩和により、睡眠の質が改善されることも考えられます。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、睡眠サポート健康食品/サプリメントOEM商品開発を検討中の方に向けて、市場動向や商品開発のメリットから、睡眠にまつわる基礎知識、そして注目素材「ラフマ」までを解説しました。
睡眠にまつわるお悩みを抱える人は多く、質の高い睡眠をサポートする商材市場は、これからも成長を続けることが予測されます。
市場競争力の高い睡眠サポート商品のOEM開発・製造をご検討中であれば、初期コストを抑えつつ、専門家と相談しながらスピーディーに開発できる東洋新薬まで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【参考】
厚生労働省 e-ヘルスネット/睡眠と生活習慣病との深い関係
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html
日本臨床内科医会/017.pdf P12
https://www.japha.jp/doc/byoki/017.pdf
飯塚病院/食後の眠気は病気のサイン!?糖尿病の初期症状とは? Vol.1
https://aih-net.com/pikarada/woman/2941/
一般社団法人 日本臨床睡眠医学会/第9回 〜「睡眠障害」に別れを告げよう〜
http://www.ismsj.org/stanford/vol9-2/
厚生労働省e-ヘルスネット/昼間の眠気 -睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシーなどの過眠症は治療が必要
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-002.html
厚生労働省e-ヘルスネット/快眠と生活習慣
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html
枚方市/体内時計 睡眠と成長ホルモン 睡眠とメラトニン
https://www.city.hirakata.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000015/15908/105.pdf
農林水産省/カフェインの過剰摂取について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
厚生労働省/食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
厚生労働省/令和元年「国民健康・栄養調査」 P28
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
厚生労働省/e-ヘルスネット/健やかな眠りの意義
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-001.html
ResMed SleepSpot/2023年世界睡眠調査
https://sleepspot.resmed.jp/sleep-health/world-sleep-day-2023/
日本ネット経済新聞/アサヒグループ食品、睡眠サポートの機能性表示食品が好調 市場規模は6年間で18.7倍
https://netkeizai.com/articles/detail/7349
矢野経済研究所/健康食品に関する消費者アンケート調査を実施(2021年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2674
東洋新薬は健康食品・化粧品業界を陰で支えるODEM(ODM&OEM)メーカーとして、世界の人々の『健康と美』への期待に『価値』で応えていくことをミッションとしています。 本サイトでは通販ビジネスにかかわるすべての皆様に様々な情報をお届けしています。
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