スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリOEM商品開発の基礎知識~市場動向から基礎知識、開発時の注意ポイントを解説

  • 2024.02.19

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリメントのOEM商品開発を検討するなら、市場動向や基礎知識を抑えておきましょう。

そこでこの記事では、スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリメントの市場動向や商品企画のメリット、そしてOEM商品開発をうまく進めるためのポイントを解説。注目の素材フラバンジェノール®についてもご紹介します。

初めてOEMでスキンケア商品を開発するご担当者、必見の内容です!

目次
1.スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリの市場動向
2.スキンケアと食にまつわるの基礎知識
2-1.肌のハリが失われる原因
2-2.食生活食品と肌の関係
3.スキンケア(肌訴求)で注目の成分~肌の弾力を維持する「フラバンジェノール®」
3-1.フラバンジェノール®とは
4.OEMでスキンケア(肌訴求)健康食品・サプリを開発するメリット
4-1.メリット①:自社に専門家がいなくても開発できる
4-2.メリット②:開発にかかるリスクを最小限に抑えられる
4-3.メリット③:商品のシリーズ化がしやすい
5.スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリOEM商品開発における4つの注意点|会社選びが重要
5-1.注意点①:薬機法に精通した担当者がいるか?
5-2.注意点②:最小ロットと経済ロットは?
5-3.注意点③:そのOEM会社は希望する商品を開発できる?
5-4.注意点④:オリジナリティとコストとの兼ね合いは?
6.スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリ|発注から納品までの流れ
7.まとめ

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリの市場動向

健康産業新聞の健食受託企業アンケートでは、人気カテゴリーとして「美容・美肌」が10年連続でトップ。
美容サプリの市場規模は、約2,500億円超まで拡大しています。

また、インナービューティ市場の拡大が続いており、肌訴求の機能性表示食品は、800品を突破。

コロナ禍で化粧品の購入動向に大きな変化が見られた一方、サプリメントや健康食品が活用される機会が増えているとみられています。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

スキンケアと食にまつわる基礎知識

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリメントのOEM商品開発を検討されるのであれば、基礎知識を抑えておきましょう。

肌のハリが失われる原因

肌のハリが失われる原因は、主に以下のとおりです。

  • 加齢
  • 紫外線や乾燥
  • 生活習慣の乱れ

皮膚の真皮にあるコラーゲンやエラスチンと呼ばれる成分が減少することで、肌のハリは失われます。というのも、加齢や紫外線の刺激により真皮の線維芽細胞の機能が低下し、コラーゲンやエラスチンを作りにくくなるからです。

また、加齢や生活習慣の乱れによりターンオーバーが遅れることも原因の一つと考えられています。ターンオーバーとは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚がはがれ落ちるサイクルのこと。ターンオーバーのサイクルが遅れると、肌の水分量が下がり、角質が厚くなります。

食生活と肌の関係

日々の食生活は、肌の調子に影響します。摂取した食べ物は健康な肌を維持する源となるため、食事から摂取する栄養素には気をつけたいところです。

肌の調子を整える栄養素は、以下が挙げられます。

  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル

たんぱく質は肌をつくる栄養素であり、ビタミンは肌の新陳代謝を促す効果があります。そしてミネラルは、健康な肌を維持するのに欠かせません。

反対に、肌荒れやニキビの原因になる食品は、以下のとおりです。

  • 脂質の多い食べ物
  • カフェインや香辛料などの刺激物

脂質の多い食べ物は皮脂の分泌を高めて、ターンオーバーを遅らせます。カフェインはミネラルの排出を促してしまうため、肌の健康を損なう可能性があります。適量摂取の範囲内であれば影響は少ないため、摂り過ぎには注意しましょう。

スキンケア(肌訴求)で注目の成分~肌の弾力を維持する「フラバンジェノール®」

ここで、スキンケア(肌訴求)で注目の成分をご紹介します。

「松樹皮由来プロシアニジンB1及びB3」は、肌の弾力を維持するのに有効な成分として知られています。プロシアニジンとは、フラバンジェノール®と呼ばれるフランス海岸松の樹皮から抽出された素材に含まれているポリフェノールの一種。抗酸化作用などの生理活性があるとして注目されており、「毛細血管の血流改善作用」を持つことから、肌の弾力を維持する効果が期待できます。

フラバンジェノール®とは

フラバンジェノール®とは、ヨーロッパの西部に広がる海岸松の樹皮から抽出された、天然由来の素材です。

強い紫外線が降り注ぐ厳しい環境で育ったフランス海岸松は、一般的な日本の松と比べて、樹皮がとても厚くなっています。フランス海洋松は、そうした環境下から身を守るために蓄えられたポリフェノールを豊富に含むと考えられており、その量はなんと赤ワインの約700倍です。

そして、そのフランス海洋松から抽出される天然由来のポリフェノールを多く含むフラバンジェノール®は、ビタミンCの約600倍もの抗酸化力を有しています。20年以上前から研究されており、数多くの健康食品や化粧品に応用されています。

フラバンジェノール®は、「シミ改善作用」や「肌の明るさ改善作用」、「皮膚中のコラーゲンおよびヒアルロン酸合成促進作用」など、肌に有用な作用も論文で報告されています。

OEMでスキンケア(肌訴求)健康食品・サプリを開発するメリット

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリを開発するなら、OEMがオススメです。OEMで開発するメリットは大きく、以下の3点です。

メリット①:自社に専門家がいなくても開発できる
メリット②:開発にかかるリスクを最小限に抑えられる
メリット③:商品のシリーズ化がしやすい

以下、1点ずつ解説します。

メリット①:自社に専門家がいなくても開発できる

OEM最大のメリットは、自社に専門家がいなくても専門的なレベルにまでこだわった商品が作れることです。

その理由は、「その分野に特化した専門家に直接相談して開発を進められること」や「すでにOEM会社で技術や研究した実績が備わっていること」が挙げられます。自社に製品に関する専門家がおらず、OEMに踏み切れないと悩んでいる企業も、こだわりの商品が開発できます。スキンケア業界に参入したいが、専門性がないため躊躇している場合は、OEMでの商品開発がオススメです。

メリット②:開発にかかるリスクを最小限に抑えられる

OEM企業に依頼することで、開発にかかるリスクを最小限に抑えられます。

たとえば、自社工場を一から立ち上げる場合、土地や建物に加えて人件費や原料調達ルートの確保など、さまざまな面でコストがかかります。特にスキンケア商品は専門性が高く、人件費だけでもかなりの負担になると容易に予測できます。一方、OEMで開発すれば建物や人件費などの初期費用はなく、一定の安全性を確保した状態で始められます。商品の売り上げが安定するまでOEMで進めることをオススメします。

メリット③:商品のシリーズ化がしやすい

OEMであれば、商品をシリーズ化(ライン化)する際の負担が減ります。

理由として、OEM企業にすでに処方があること、生産に必要なコストの目安があること、パッケージデザインも統一しやすい点が挙げられます。美容レビューメディアの「美容マニア」の調査*によれば、スキンケア商品は「ライン使いする」方が半数を超えており、シリーズ化できれば単品よりも売上を上げやすい傾向にあります。OEMであれば自社で開発を進めるよりもスピーディーに対応できるため、ブランド価値を高める工程の自社負担も軽減できるでしょう。

*参考:<調査レポート>スキンケアアイテムはライン使いしていますか?1位は「ライン使いしている」

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリOEM商品開発における4つの注意点|会社選びが重要

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリOEM商品開発において、OEM先の会社選びは非常に重要です。

商品開発をうまく進めるために抑えておきたい注意点は、以下の4点です。

注意点①:薬機法に精通した担当者がいるか?
注意点②:最小ロットと経済ロットは?
注意点③:そのOEM会社は希望する商品を開発できる?
注意点④:オリジナリティとコストとの兼ね合いは?

以下、1点ずつ解説します。

注意点①:薬機法に精通した担当者がいるか?

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリを開発する際、医薬品との線引きを明確にしておく必要があります。
例えば以下の状況に該当する場合、薬機法に抵触してしまいます。

  • 医薬品のみ許可された成分を使用する
  • 医薬品的な効果効能を表示する
  • アンプル状など医薬品と混合する形状を採用する
  • 用法用量が明示されている

消費者が医薬品と勘違いする表記をすると薬機法違反となり、処罰を受けるため注意しましょう。そのため、スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリを開発する場合は、薬機法に精通した担当者が在籍するOEM会社を選ぶと安心して進めることができます。

注意点②:最小ロットと経済ロットは?

初期費用や在庫リスクを抑えるため、最小ロットを気にする方が多いのですが、経済ロットも把握しておきましょう。

最小ロットとは、生産ラインを稼働させるために必要な最低発注数のことです。ただし、ロット数が少ないほど1商品あたりの単価は高くなります。

経済ロット数とは、発注費用と在庫維持費用を踏まえて、その総費用が最も抑えられる数量を指します。

そのため、最小ロットと合わせて、経済ロットでの発注も検討しましょう。経済ロットは最小ロットより発注数が増えるものの、1商品あたりの単価が下がるため、販売単価を下げられるメリットがあります。ただし、発注数が増えるため、在庫リスクが高くなるため、注意しましょう。

注意点③:そのOEM会社は希望する商品を開発できる?

OEM会社は、企業ごとに得意なジャンルが異なります。生産は可能だとしても、得意なジャンルでない場合、自社の目指すクオリティを満たすことが難しくなるリスクがあります。

自社が目指す商品が作れるOEM会社かどうかを見分けるなら、類似製品の実績があるかを確認する方法が有効です。類似製品の実績があれば、ノウハウや原材料の調達ルートが確保されている可能性が高く、コストカットの観点からも有利に進められるでしょう。
また、製造中、後のサポート体制も充実している可能性があるため、安心して外注できるメリットもあります。

注意点④:オリジナリティとコストとの兼ね合いは?

「より良い商品を消費者に届けたい」という思いから、成分やデザインにこだわる気持ちもわかります。しかし、フルオリジナルでの発注は予算を大幅に上回る可能性が高いため、注意しましょう。

OEM商品開発が初めてなら、イージーオーダーを検討するのも良いでしょう。イージーオーダーとは既存の処方で製品を作り、ラベルやパッケージだけをオリジナルにする方法。
初期費用や製造コストを抑え、短期間で製造できるためオススメです。

また、健康食品やサプリメントは、消費者の体に直接影響するため、健康被害には細心の注意が求められます。安全性を確保しながら、コストの低い代替成分を採用して、コストを抑えることも大切です。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリ|発注から納品までの流れ

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリをOEMで商品開発した際の、発注から納品までの流れは、以下のとおりです。

▼ 商品企画
 プロセス1 OEM会社に要望を伝える
 プロセス2 商品イメージを具体化する
▼ 試作/予算・スケジュール策定
 プロセス3 試作品作成
 プロセス4 スケジュール策定
 プロセス5 見積~予算確定
 プロセス6 商品開発費用ご発注
▼ 商品開発(食品表示法などの諸法規関連業務)
 プロセス7 機能性表示食品制度に沿った開発
 プロセス8 デザイン作成
 プロセス9 届出~受理
▼ 製造/納品
 プロセス10 製造費用ご発注
 プロセス11 製造
 プロセス12 納品

発注から納品までの流れを理解しておくと、準備から販売までをスムーズに行えます。製造期間は発注する製品や使用する成分などによって異なります。そのため、発注前に納期までの目安を確認し、販売開始時期に差し障りがないかを把握しておくことも大切です。

*詳しくはこちら>OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

まとめ

いかがでしょうか。今回は、スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリメントの商品開発を検討される方に向けて、市場動向や商品企画のメリット、そしてOEM商品開発をうまく進めるためのポイントを解説しました。

この記事が、貴社のスキンケア商品開発にお役立ちできれば嬉しく思います。

スキンケア(肌訴求)健康食品・サプリメントのOEM商品開発をご検討中なら、ぜひお気軽に東洋新薬までお問い合わせください。

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機能性表示食品の商品開発を例に、健康食品・サプリメントのOEM製造の流れを細かくまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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