深部体温と健康の関係とは?体温に作用する機能性食品素材のご紹介~健食・サプリOEM商品開発のヒント

  • 2024.02.27

体温には、「皮膚温」と「深部体温」の2種類があることをご存じでしょうか?

皮膚温は体の表面の温度であり、体の中心から離れるほど外環境の影響を受けやすいことが知られています。一方、深部体温は体の内部の温度。内臓の働きを守るため外環境の影響を受けにくく、健康な状態では37℃前後に保たれています。

<体内の温度分布イメージ>

私たちにとって体温調節は、正常な生命活動の維持にとって重要であり、深部体温は免疫力の向上や睡眠改善など、健康の維持増進に深く関わっています。

今回は、健康食品・サプリメントのOEM商品開発ご担当者様に向けて、この深部体温のはたらきを詳しく解説。さらに、体温に関連のある機能性食品素材をご紹介します。

目次
1.深部体温と免疫
2.深部体温と睡眠
3.体温への作用が期待される機能性食品素材
4.まとめ

深部体温と免疫

免疫とは、ウイルスや細菌などから身体を守る仕組みのこと。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。

私たちの体内で免疫反応を担うものとしては、免疫細胞や抗体などが知られています。

代表的な免疫細胞は、好中球やマクロファージ、樹状細胞が挙げられます。これら免疫細胞は血液やリンパ液によって全身に運ばれ、体内に侵入した病原体等の異物に対して作用します。

<免疫細胞のイメージ>

「深部体温が上がることで免疫力が向上する」と言われていますが、その要因のひとつとして、体温の上昇によって血液の流れが良くなり、白血球の動きが活性化されることが考えられます。風邪などにより高熱が出ることがありますが、これは体温を上げることで白血球を活性化し、病原体を積極的に排除するためです。

また、体温が下がると血流が悪くなって免疫力が低下することも知られています。

免疫力を良好に保つ上で、体温は非常に重要な因子であると言えます。

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深部体温と睡眠

続いて、深部体温と睡眠の関係について解説します。

睡眠は健康の維持・増進に不可欠であり、睡眠が不足すると日中の眠気や疲労など、身体の不調につながります。精神的なストレスや薬・嗜好品の影響など、多くの因子が睡眠へ影響を与えることが知られていますが、体温もその中の一つです。

人を含む昼行性動物において、深部体温は夜間に低く、日中は高くコントロールされています。そして、睡眠は深部体温の低い時間帯に起こり、深部体温の高い時間帯には起こりにくいことが知られています。

これは、深部体温が下がることで体内の酵素活性が不活性化して代謝が下がり、身体の休息状態が作り出されるためです。

冷え性で手足が冷たくなりやすい人がなかなか寝付けないのは、皮膚からの熱放出の効率が悪く深部体温を下げることができないことが要因として挙げられます。また、夏の暑い夜に寝付けないのも、皮膚から熱が逃げにくく深部体温が下がらないためだと考えられています。

なお、入浴や足湯によって体温を一時的に高めて熱放出しやすい状況をつくりだすことによって、睡眠を促進することも可能であると考えられています。

これらのことから、体温を適切にコントロールすることで、睡眠で悩む人々の健康増進へ大きく貢献できると考えられます。

体温への作用が期待される機能性食品素材

これまで深部体温と免疫・睡眠について解説しました。深部体温はその他、代謝や疲労感など、さまざまな身体の健康状態と関連していると言われています。

体温調節の手段としては、入浴や足湯、運動等が挙げられますが、食品素材も体温へ影響を与えることが知られています。

深部体温への作用が期待される機能性食品素材として、黒ショウガが挙げられます。

「ショウガ科ショウガ属」に分類される一般的なショウガとは異なり、黒ショウガは、「ショウガ科バンウコン属」の植物であり、テトラメチルルテオリンという特徴的な成分が含まれています。

健常成人を対象とした試験において、黒ショウガ由来テトラメチルルテオリンを含む食品の摂取により、対照食品摂取時と比較して、深部体温が維持されるという報告があります。

黒ショウガ由来テトラメチルルテオリンは、体温以外にも疲労感の軽減やエネルギー消費を高める作用が報告されている素材であり、今後さらなる研究・開発が期待されます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は深部体温についてご紹介させていただきました。体温、特に深部体温を訴求する商品開発に興味をお持ちでしたら、本コラムが少しでも参考になれば幸いです。

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【関連情報】
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コラム:黒しょうがとは?エネルギー消費量を高める黒のパワー ~ 健康食品・サプリOEM商品開発のヒント|通販ビジネスステーション|株式会社東洋新薬 (toyoshinyaku.co.jp)

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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