ターミナリアベリリカとは?その機能性は?

  • 2020.10.29

皆さんは「ターミナリアベリリカ」とは何か、ご存じですか?

最近、「ターミナリアベリリカ」を含有する機能性表示食品が複数販売されています。でも、そもそも「ターミナリアベリリカ」とは何なのか、また何に効くのか、ご存じではない方が多いと思います。

今回は、生活習慣病が気になる方にオススメの「ターミナリアベリリカ」の機能性や効果、サプリメントの商品開発事例などご紹介します。

目次
1.ターミナリアベリリカ」とは?
2.「ターミナリアベリリカ」は食べられる?
3.「ターミナリアベリリカ」の作用とは?
4.糖や脂肪の吸収を抑制するメカニズム
5.生活習慣病と「ターミナリアベリリカ」
5-1.血糖値
5-2.血中中性脂肪
5-3.内臓脂肪
6.生活習慣病の予防が「QOL(生活の質)」を向上させる
7.ターミナリアベリリカを使用したサプリメントOEM開発事例
8.まとめ

「ターミナリアベリリカ」とは?

「ターミナリアベリリカ」とは、インドやスリランカなど、東南アジアなどに生息しているシクンシ科の落葉広葉樹の一種です。

このシクンシ科には、日本だと、小笠原諸島に自生しているモモタマナや、琉球諸島に自生するヒルギモドキなどの植物が属していますが、日本人にとって普段から親しみのある植物たちではありません。

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「ターミナリアベリリカ」は食べられる?

「ターミナリアベリリカ」の果実はインドでは古くから食されています。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、トリファラという調合物が万能薬として使われていますが、その原料のうちのひとつがこの「ターミナリアベリリカ」の果実になります。

日本の食薬区分では、ターミナリアベリリカの完熟果実は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」(いわゆる非医リスト)に収載されており、「ターミナリアベリリカ」の果実は日本でも食品として扱われています。

ちなみに、「ターミナリアベリリカ」は日本に自生していないので、野生の果実を食べる機会は日本人にはそうそうありません。そもそも完熟果実は非常に硬いので、粉砕などの加工をしないと食べられません。

「ターミナリアベリリカ」の作用とは?

「ターミナリアベリリカ」果実の抽出物については、日本人を対象とした臨床試験で複数の機能性が報告されています。また、以下の臨床試験論文を科学的根拠として、複数の機能性表示食品が受理されています。

●食後血糖値の上昇を抑える作用について
「ターミナリアベリリカ」を食前または食事と一緒に摂取することで、食後に上昇する血糖値が有意に抑えられることが、複数の臨床試験で確認されています。

>出典:
ターミナリアベリリカ抽出物含有食品の食後血糖値上昇抑制効果―プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー試験―(薬理と治療 vol.45 no.8, 1365 – 1372, 2017)
ターミナリアベリリカ抽出物含有食品の食後血糖値上昇抑制効果確認試験(薬理と治療 vol.47 no.8, 1245-1251, 2019)
ターミナリアベリリカ抽出物が食後の血糖値および血中中性脂肪の上昇に与える影響(薬理と治療 vol.48 no.6, 1065 – 1071, 2020)

●食後血中中性脂肪の上昇を抑える作用について
「ターミナリアベリリカ」を食前または食事と一緒に摂取することで、食後に上昇する血中中性脂肪値が有意に抑えられることが、複数の臨床試験で確認されています。

>出典:
ターミナリアベリリカ®(Terminalia bellirica)抽出物による食後血中中性脂肪上昇抑制作用の検討(薬理と治療 vol.43 No.8, 1175-80, 2015)
ターミナリアベリリカ抽出物含有食品の食後中性脂肪上昇抑制作用確認試験(薬理と治療 vol.47 no.6, 949 – 955, 2019)
ターミナリアベリリカ抽出物が食後の血糖値および血中中性脂肪の上昇に与える影響(薬理と治療 vol.48 no.6, 1065 – 1071, 2020)

●BMIや内臓脂肪面積を低減する作用について
「ターミナリアベリリカ」を3か月(12週間)継続摂取することで、体重やBMI、腹部内臓脂肪面積が有意に低下することが、臨床試験で確認されています。

>出典:
ターミナリアベリリカ抽出物含有食品の内臓脂肪低減作用(薬理と治療 vol.46 no.12, 2091-2098, 2018)

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糖や脂肪の吸収を抑制するメカニズム

「ターミナリアベリリカ」には没食子酸という成分が含まれています。没食子酸はお茶にも含まれている成分です。「ターミナリアベリリカ」の効果は主にこの没食子酸によるものと言われており、食後血糖値上昇抑制であれば、α‐グルコシダーゼ、食後血中中性脂肪上昇抑制であれば膵リパーゼが主な作用点と考えられています。

生活習慣病と「ターミナリアベリリカ」

血糖値や血中中性脂肪、内臓脂肪は生活習慣病と密接に関わっています。基本的にこれら3つは「高くならないように気をつけないといけない」ものですが、ではなぜ高くなってはいけないのか?それぞれ説明していきましょう。

血糖値

血糖値とは、血中のブドウ糖(グルコース)濃度のことです。人は食事をすると食事から吸収したブドウ糖が血液に運ばれるため、血糖値が上がります。通常であれば、そのあとに「インスリン」というホルモンの働きで、徐々に血糖値は下がっていきます。しかし、このインスリン分泌が少なかったり、一度に大量の糖を摂取したりすると、血糖値が高い状態からなかなか普段の血糖値に戻らなくなります。そうすると糖尿病や動脈硬化など、種々の生活習慣病の発症に繋がります。

▶参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-085.html

>血糖値が高いと何が悪い? ~食後高血糖のメカニズムと予防法
>血糖値の仕組み・血糖値を改善する成分

血中中性脂肪

中性脂肪(トリグリセライド)は、肉や魚、食用油などの脂質や、体脂肪の大部分を占める物質です。中性脂肪を摂りすぎると体脂肪として蓄積されて肥満を引き起こす他、脂質異常症の発症に繋がります。

脂質異常症とは、血中の脂質の値が基準値から外れてしまった状態のことを指し、その診断基準には血中中性脂肪の基準もあります。脂質異常症を発症すると動脈硬化が促進され、虚血性心疾患や脳卒中、脳梗塞などの恐ろしい病気に繋がります。

▶参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-045.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-004.html

内臓脂肪

内臓脂肪は文字通り、内臓付近につく体脂肪のことです。内臓脂肪が蓄積するとウエスト周りが大きくなり、一定のウエスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)を超えると内臓脂肪型肥満と診断されます。

内臓脂肪型肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、最終的には動脈硬化の進行に繋がると言われており、特定健康診査、いわゆる「メタボ検診」でも、ウエスト周囲径が基準の一つとして定められています。内臓脂肪を減らすことは、このような生活習慣病の発症を防ぐことに繋がります。

▶参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-051.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-001.html

先述の通り、「ターミナリアベリリカ」には、これらを改善することが報告されています。ちなみに「ターミナリアベリリカ」の有効成分である没食子酸には苦味があり、「ターミナリアベリリカ」もある程度の苦味があります。「良薬は口に苦し」ということわざがありますが、このことですね。

生活習慣病の予防が「QOL(生活の質)」を向上させる

皆さんは健康寿命という言葉をご存じですか?単純に生まれてから死ぬまでの時間を指す『平均寿命』に対し、医療や介護に依存せずに活動できる間の時間のことを『健康寿命』と言います。

令和2年度版高齢社会白書によると、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年の期間があります。これは、病気になって要介護の状態になってから亡くなるまで、男性では平均『小学校入学から中学校卒業までの時間』、女性では平均『小学校入学から高校卒業までの時間』があることを意味します。

また同白書によると、健康状態が「良い」と答えた方の60.1%の方が生きがいを「十分感じている」と答えたのに対し、「良くない」と答えた方では18.1%しか「十分感じている」と答える方はいませんでした。生きがいを感じず、不健康のままこれだけの期間を過ごすのは、多くの人にとって非常につらいことだと思います。

若いうちから生活習慣病を発症させない、つまり予防に努めることでこの健康寿命は増進し、QOL(生活の質)の向上に繋がると考えられるのです。

▶参考:令和2年度版高齢社会白書(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html

無料ターミナリアベリリカ™のご紹介

ターミナリアベリリカを使用したサプリメントOEM開発事例

東洋新薬ではターミナリアベリリカの機能性に着目したサプリメントのOEM開発を多数行っています。ここでは、OEM開発事例をご紹介したいと思います。

血糖値を下げるサプリメント

血糖値を下げるサプリメント

お客様の課題

  • 新規事業として食後の血糖値を下げるサプリをECで販売したい。
  • 各社様々なものが出ているが、特色ある製品にしたい。

東洋新薬のご提案

食後血糖値の上昇を抑える働きがあるターミナリアベリリカといくつかの機能性関与成分を掛け合わせることで、血糖値対策プラス「むくみ」「冷え」「便通」に訴求した企画をご提案。

食品由来成分×ダイエット効果のあるサプリメント

食品由来成分×ダイエット効果のあるサプリメント

お客様の課題

  • 食品由来の成分でダイエット効果のあるサプリメントを作りたいが、
    何から始めれば良いかわからないので相談にのってほしい。

東洋新薬のご提案

南アジアや東南アジアで生育しているターミナリアベリリカの果実から抽出したエキスを配合したサプリをご提案。食前に飲むことで糖や脂肪の吸収を抑制する効果があります。
関連情報:ダイエットサプリOEM商品「ベリリカライフ」

まとめ

以上、「ターミナリアベリリカ」とはそもそも何なのかから、「ターミナリアベリリカ」を食べる意義についてご説明しました。いかがでしょうか?この記事をきっかけに、生活習慣病予防に対して、少しでも興味を持っていただければ幸いです。

関連情報:ダイエットサプリのOEM商品『べリリカライフ』

無料ターミナリアベリリカ™のご紹介

東洋新薬の機能性素材「ターミナリアベリリカ™」のご紹介資料です。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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