バナバとは?基礎知識から機能性・メカニズムを解説

  • 2022.11.01
バナバ とは

今回は、健康食品・サプリメントの商品開発のヒントとして、「バナバ」とはどのようなものなのか解説します。最近の研究で発見された「抗ロコモ作用」の機能性やメカニズムについて、紐解いていきましょう。

目次
1.バナバとは?
1-1.バナバの基礎知識
1-2.バナバに含まれている成分
2.バナバで期待される効果
2-1.バナバ葉抽出物の機能性
2-2.バナバ葉抽出物の「抗ロコモ作用」
2-3.バナバ葉抽出物による抗ロコモ作用のメカニズム
3.バナバの摂取方法
4.まとめ

バナバとは?

バナバの基礎知識

バナバとは、フィリピンを始めとする東南アジアからオーストラリアまで広く生育する、ミソハギ科の落葉高木です。薄いピンク色の大きな花を咲かせ、葉は丸みを帯びた形をしています。

バナバはフィリピンでの呼称で、現地では身近な植物です。バナバの葉は健康茶として伝統的に飲用されており、東南アジアでは糖尿病治療や便秘改善などの民間薬として、愛用されています。

バナバに含まれている成分

バナバ葉には、タンニン類やグルコース、トリテルペノイドなどの成分が含まれているほか、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。

ミネラルが不足すると、肌荒れや貧血、肥満、睡眠障害などに影響を及ぼしてしまいます。また、食物繊維は便秘解消や腸内改善に役立ちます。

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バナバで期待される効果

バナバ葉抽出物の機能性

上述の通り、バナバの葉には、生理活性成分であるトリテルペノイド類と呼ばれる成分が豊富に含まれています。特にそのうちの1種であるコロソリン酸という成分は、インスリンと似た作用を持つと知られており、実際、バナバ葉由来コロソリン酸には血糖値を下げる作用があることが、臨床試験で確認されています。

実は、バナバ葉抽出物には他にも機能性があります。東洋新薬では、日本人を対象とした臨床試験を行い、バナバ葉抽出物の新たな機能性として「抗ロコモ作用」を発見しました。

バナバ葉抽出物の「抗ロコモ作用」

「ロコモ」とは、「ロコモティブシンドローム」の略称で、英語で移動する能力を表す「ロコモティブ:locomotive」からの造語で、移動するための能力が不足する、衰える状態を示します。

加齢などに伴い、骨や関節、筋肉など運動器の障害のために日常動作である歩行、立つといった身体機能が低下した状態である「ロコモ」が進行すると、痛みや姿勢の変化、筋力やバランス能力が低下。歩行障害となり、さらに進行すると、介護や介助が必要な状態になり、健康寿命にも関わります。

そのため、ロコモを予防することは、将来生き生きとした生活を送るために重要です。ロコモの原因となる運動器の障害を予防するには、運動やバランスの取れた食事によって、骨や筋肉を維持することが大切です。

上記のような「ロコモ」と推察される50~70歳の筋力が衰えたと感じている方を対象に、自宅でできる短時間の運動を週に約4~5日実施すると共に、バナバ葉抽出物を8週間摂取しました。その結果、バナバ葉抽出物を含まないプラセボ食品を摂取した被験者と比較して、身体機能に関わる下記の改善が確認されました。

  • 歩行速度の向上
  • 猫背に関わる指標(腰椎前弯角)の改善
  • 立ち座り時の違和感の軽減
  • 肩のこり及び腰の痛みの軽減


>出典:バナバ葉抽出物含有食品の摂取と運動負荷の併用が歩行機能、姿勢及びQOLに及ぼす影響-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験-(薬理と治療 vol.50 no.4, 711 – 720, 2022)

バナバ葉抽出物による抗ロコモ作用のメカニズム

バナバ葉抽出物による抗ロコモ作用は、血糖値を抑える作用と同様に、バナバ葉抽出物に含まれるコロソリン酸によるものと考えられます。

コロソリン酸は、インスリンシグナル等の調節に関与している因子に作用し1)、筋タンパク質合成を促進することで、筋肉量を維持・増加し、抗ロコモ作用を発揮していると考えられます。

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バナバの摂取方法

バナバを摂取する場合、食事や飲み物、サプリメントなどの手段があります。バナバ葉をブレンドしたお茶やカプセルタイプのサプリメントなどが手軽に摂取しやすいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、「血糖値を下げる」機能性で知られるバナバについて、基礎知識から新たな機能性、抗ロコモ作用とそのメカニズムについて解説しました。

この記事が、少しでも貴社の商品開発にお役立ちできれば幸いです。

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参考文献:
1) Corosolic acid stimulates glucose uptake via enhancing insulin receptor phosphorylation (Eur J Pharmacol. vol.584 no.1, 21-29, 2008)

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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