製造・生産キャパシティとは?OEM事例や依頼先を選ぶ際のポイントを解説

  • 2021.06.11

今回は、EC・通販サプリメントやコスメ(化粧品)のODMやOEM先を選ぶにあたって、意外と見落としがちな「製造キャパシティ」についてご紹介します。

これから新たにEC・通販ビジネスをスタートしようという方、すでにEC・通販ビジネス運営されていてサプリやコスメの新商品を企画している方、これからODM/OEM先を選ぶという方に、ぜひ知っておいていただきたいお話です。

目次
1.製造・生産キャパシティとは
2.製造キャパシティはどこでわかる?
3.製造キャパシティが問題になるのはどんなとき?
3-1.事例1)
3-2.事例2)
4.製造キャバシティを増やせるODM/OEM先がある?
5.OEM先を選ぶポイント
6.まとめ

製造・生産キャパシティとは

製造キャパシティとは、日本語で言えば「生産能力」を意味します。
工場の各種設備をフル稼働したときの生産能力を示す「生産能力指数」により測られます。

一口に「健康食品・化粧品のODM/OEMメーカー」と言っても、保有する機械や設備の種類や規模、性能も違えば、工場の操業時間も8時間~24時間とさまざま。製造する商品のカテゴリや剤型によっても、その製造・生産キャパシティは大きく変動します。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

製造キャパシティはどこでわかる?

健康食品・化粧品ODM/OEMメーカー各社は、サプリやコスメの製造についてこうした「製造キャパシティ」をウェブサイトなどで公開していることはほとんどありません。

これは別に隠している訳ではなく、たとえば「錠剤のサプリメント1万袋を製造する」としても、錠剤の大きさや1袋に何粒入りかなどにより、大きくその生産能力値が異なり、一概に言えないからなのです(中には自社工場を持たないファブレスメーカーも存在するのでご注意を)。

「設備の製造能力」として数値を公開するODM/OEMメーカーもありますが、これだけで単純比較はできません。サプリメントもコスメも複数の工程を経ますから、工程ごとの設備能力だけを見ても総合的なキャパシティはわかりません。また、製品の処方によって時間がかかることだってあります。

したがって、製造したい商品の正確なキャパシティは、ODM/OEMメーカーに問い合わせるしかありません。

>関連情報:ファブレスOEMと自社工場の違いとは?選ぶポイントも解説

製造キャパシティが問題になるのはどんなとき?

とはいえ、普通に通販ビジネスを行う上でODM/OEMメーカーの「製造キャパシティ」が問題になることはほとんどありません。見積を依頼する際におおよそのキャパシティ(発注から納品までの期間)を確認しておけば、心配ないと思ってよいです。

ただし、スタートアップ企業や、新商品の立ち上げ時には注意が必要です。特にEC単品通販モデルの企業は、広告が「当たる」と一気に新規獲得が拡大します。その際は、このODM/OEMメーカー(製造依頼先)の「製造キャパシティ」が大きな問題となります。

事例1)

EC通販企業が新商品のOEM先を検討し、コンペをした。製造キャパシティの低いA社と高いB社がエントリー、A社の方が金額が安かった。販売が拡大した際のシミュレーションではB社が安いものの、当初金額の安いA社にOEM製造を委託して、販売を開始した。

ところが販売が予想以上に好調で、A社に増産を依頼したが「キャパオーバー」を理由に大ロットに対応できなかった。販売チャンスを逃し、見込んだ利益を出せず、委託先をB社に変更せざるを得なくなった。その結果、初期費用が二重に発生し、開発時間も余計にかかってしまった。その後は順調に販売が拡大し、製造キャパシティにも問題はなく、安定供給を続けている。

事例2)

製造キャパシティの低いA社で開発し、販売が好調だったため無理を言ってA社に大ロットでの生産を依頼。何とか製品はできたものの、無理な生産で品質にブレが生じ、クレームが増えた結果、あっという間に売れなくなってしまった。

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製造キャパシティを増やせるODM/OEM先がある?

広告が「当たり」、急に発注量を拡大したい時。ODM/OEMメーカーの反応は大きく2つ。

「製造キャパシティを超える製造はできません」という反応を示すことがほとんどでしょう。
しかし中には、「大丈夫です、製造できます」という頼もしいODM/OEMメーカーもあります。

その場合、実際にどのように対応するのか、確認することをオススメします。「残業して製造します」「休日出勤で対応します」「他社とアライアンスを組んでいるので大丈夫です」など、ODM/OEMメーカー側の対応策はさまざまです。

>関連情報:自社に合うのはどのメーカー?~事業タイプ別・OEMメーカーの選び方
>関連情報:化粧品OEMメーカーの上手な使い方

OEM先を選ぶポイント

初めてOEM会社を利用する場合、「健康食品 OEM」「化粧品 OEM」などで検索し、表示された企業にローラー式に問い合わせるか、「OEM 小ロット」「OEM 費用」「OEM 低価格」など、現在興味のあるフレーズで検索して、良さそうな企業に問い合わせることなどが多いと思います。
しかし、検索エンジンで上位表示されている=必ずしも良いOEM先とは限りません。
「製造・生産キャパシティ」も利用するOEM会社を選ぶ際の比較検討項目の一つですが、そもそものOEM会社の種類や、それぞれの企業の得意な製法や原料など、検討すべき項目は多岐に渡ります。

詳しくは以下のコラムで紹介していますので、是非参考にしていただければ幸いです。

>関連情報:EC・通販企業が化粧品、健康食品(サプリメント)OEM先を選ぶ7つのポイント

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まとめ

いかがでしょうか。EC単品通販では広告が「当たる」と一気に販売が拡大します。SNSの発信をきっかけに「バズり」、急激に注文が増えることもあります。その際「製造キャパシティ」不足を理由に欠品し、消費者の信頼を失うことは避けなればなりません。

ビジネスの成功のためには、いざというときに「製造キャパシティ」を高めてくれるODM/OEMメーカーと付き合っておくことが重要なのです。

東洋新薬ではこれまでに多くの成功した通販企業の健康食品や化粧品・医薬部外品のOEM/ODM製造をお任せいただいています。キャパシティについても、ぜひお気軽にご相談ください。

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機能性表示食品の商品開発を例に、健康食品・サプリメントのOEM製造の流れを細かくまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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