「腸活」ブームのこれから~腸の健康が注目の的

  • 2020.11.30

「腸活(菌活)」は、健康食品のトレンドの一つとして注目を集める分野です。

腸は、原始的な生物から進化する過程で最初につくられた臓器と言われます。例えば最も原始的とされるイソギンチャクは、身体の真ん中に腸の原型と思われる筒があるだけの構造です。ヒトも同じで、私たちがお腹の中にいる時、最初につくられるのが原腸胚(げんちょうはい)で、そこから腸が形成されます。腸が身体全体に影響を及ぼすことは、発生の過程からも明らかなのです。

今回は乳酸菌、食物繊維やオリゴ糖などで知られる「腸活」ブームについて紹介します。

目次
1.「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」とは?
2.そもそも乳酸菌とは?
3.痩せ菌、デブ菌とは?「腸」と肥満の関係
4.「腸」と脳・肌の関係

「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」とは?

「プロバイオティクス」という言葉をご存じでしょうか? 1989年、イギリスの微生物学者ロイ・フラ―(Roy Fuller)が、「腸内フローラバランスの改善を通して、宿主に有益に働く生菌添加物」と定義した概念をもとに1996年、Salminenが「宿主の健康や栄養に優位に働く生菌剤、または培養乳製品」との定義を示し、その後2000年にFAO/WHOが食品の介在する「プロバイオティクス」のガイドラインを刊行。「宿主に適当量与えたとき、健康効果を発揮する生きた微生物」と定義されました*1。

わかりやすく言えば「プロバイオティクス」とは「腸管に限定せず、体全体に健康効果を示す生菌(乳酸菌やビフィズス菌等)を摂取する事」といえます。

一方「プレバイオティクス」は、Gibsonらが1995年に「特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、健康を導く難消化性食品成分のこと」と定義しました。最近では、同じくGibsonらが2017年に「腸内細菌に選択的に利用される結果、健康に寄与する物質」と定義しています*2。

わかりやすく言えば「プレバイオティクス」とは「オリゴ糖や食物繊維のように、腸内細菌に利用される結果体全体に健康効果を示すものを摂取する事」といえます。

なお「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を組み合わせた「シンバイオティクス」という概念を、1995年にGibsonらが提唱しています。

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そもそも乳酸菌とは?

漠然と「乳酸菌」と言われますが、実は分類学上の地位を持った学名ではなく、慣用的な呼び名です。

乳酸菌は

1)細胞形態が桿菌もしくは球菌である
2)グラム陽性である
3)カタラーゼ陰性(嫌気性菌)である
4)内生胞子をつくらない
5)運動性がない(鞭毛を持たない)
6)消費したブドウ糖から50%以上の乳酸を生成する細菌

と定義され、簡単に言えば、「乳酸を作る菌」のことです。

なお、ビフィズス菌も上記の定義に当てはまるものもあるため、広義の意味で乳酸菌と呼ばれることがありますが、厳密には異なるものといえます。

痩せ菌、デブ菌とは?「腸」と肥満の関係

20世紀の乳酸菌の研究は、糞便を採取して培養、増えた菌を測定する方法が主流でした。ところが、科学の進歩によりDNAでの解析が可能になり、たくさんのことがわかるようになりました。

そこで注目されたのが、イギリスの科学雑誌NatureにGordonらが発表した「痩せ菌」「デブ菌」の存在です。具体的には、

①肥満の方の腸内細菌には、消化しづらい食物繊維まで栄養素にするファーミキューテス類(デブ菌)が多く、バクテロイデテス類(痩せ菌)が少ない。一方、非肥満の方の腸内細菌は、デブ菌が少なく痩せ菌が多かった。
②肥満の方が低カロリー食を摂取することにより、デブ菌が減り痩せ菌が増えた。
③無菌マウスにデブ菌を移植するとそのマウスが肥満になった。

といった内容です。

この報告は、これまで腸と肥満の関係を直接的に証明してきたものがほとんどなかったため話題となり、腸活ブームに拍車をかけました。

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「腸」と脳・肌の関係

腸については近年さらに研究が進み、腸と脳が双方向的に情報伝達を行い、相互に作用を及ぼしあう関係にある「腸脳相関」という言葉も、浸透しつつあります。

また、腸内細菌と肌への関係を示す論文も多くなり、腸をキーワードに、さまざまな悩みが解明できつつあります。

そこで必要な成分としては「乳酸菌」「ビフィズス菌」「食物繊維」「オリゴ糖」。実は「ポリフェノール」も腸内細菌に好影響を与えてくれます。

「腸活」関連商品開発を目指すのであれば、東洋新薬にヒントがあるかもしれません。ぜひお声がけください。

参考文献:
*1 細野明義,深化するプロバイオティクス研究
*2 境洋平,プレバイオティクス,腸内細菌学雑誌,33, 2019.

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