知られざる「筋肉」の秘密~クレアチンなど注目の成分も紹介

  • 2020.12.03
クレアチン 筋肉

最近、なにかと「筋肉」が話題です。コロナ禍で運動不足になったことも、筋トレやプロテインに注目が高まっている一つの理由ではないでしょうか。

そこで今回は、「筋肉」の知られざる秘密についてご紹介します。筋肉を鍛えることは、スポーツや運動のパフォーマンスを向上させることはもちろん、糖尿病の予防やQOLの向上など精神的に良い影響を与えるとされています。また筋肉を維持、増強には、適切な栄養の摂取も重要ですが、なかでも最近注目度の高い「カルノシン」や「クレアチン」についてもご紹介していますので、是非ご覧ください。

目次
1.筋肉をつけると糖尿病の予防に?
2.筋肉に欠かせない成分「カルノシン」と「クレアチン」とは
3.筋肉と基礎代謝の関係
4.QOLと筋肉
5.まとめ

筋肉をつけると糖尿病の予防に?

まずは、筋肉と糖尿病との関係についてのお話です。

私たちが炭水化物を摂取すると、唾液中のアミラーゼや小腸のマルターゼなどにより、グルコース(ブドウ糖)へと分解されます。分解されたグルコースが小腸から血中へと吸収されることで血糖値が上昇するのですが、血中に流出したグルコースがその後、どこへ運ばれるかご存じでしょうか?

実は、血中のグルコースのほとんどは、筋肉へ取り込まれます。筋肉は、体の組織の中でも最大の糖取り込み器官。すなわち、筋肉が少なくなると、糖の取り込み先が少なくなることを意味し、血糖値がなかなか平常値に戻らないことに起因する病、糖尿病を発症しやすくなってしまうのです。

宇宙飛行士が宇宙へ出発すると、重力が少なくなった影響でだんだん筋肉量が少なくなってしまい、地上に戻るころには重度の糖尿病になってしまいます。それだけ、筋肉が体の糖代謝に占める役割は大きいのです。

最近は糖質制限という言葉をよく目にしますが、食べる糖質を減らすだけでなく、筋肉も同時に増やしていくことで、糖代謝がより改善されると考えられます。

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筋肉に欠かせない成分「カルノシン」と「クレアチン」とは

クレアチンとは

◎カルノシンとは

筋肉中には「カルノシン」という成分が存在します。「カルノシン」はβ‐アラニンとヒスチジンというアミノ酸が結合したイミダゾールペプチドの一種です。

「カルノシン」にはpHを一定に保つ作用(pH緩衝作用)や抗酸化作用があるため、運動によって産生された乳酸や活性酸素から、筋肉を保護する役目があります。

「カルノシン」は人間に限らず、いろんな動物の筋肉に存在する成分です。特にマグロやカツオなどの大型回遊魚の尾びれの筋肉や、渡り鳥の羽を動かす筋肉に多く含まれています。彼らが泳ぎ続けたり、羽ばたき続けたりするのに必要な筋肉中にカルノシンが多く含まれることからも、いかに「カルノシン」が持久力を保つのに重要な成分なのかを物語っています。

◎クレアチンとは

「クレアチン」は筋肉中に存在する成分で、主に運動のエネルギー源として活用されます。

人間が運動を行う際、エネルギーを必要とします。その際に必要なエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)やグリコーゲンという物質からエネルギーを取り出し、そのエネルギーを用いて筋肉を収縮させ、筋肉を動かします。

しかし、瞬発的な運動など、急激な筋肉の収縮を伴う運動を行う際はATPやグリコーゲンの分解だけでは間に合いません。このようなときに「クレアチン」が活躍します。

「クレアチン」は通常、筋肉中でクレアチンリン酸という形で保存されていますが、ここぞという瞬発的な運動時はクレアチンリン酸が分解され、即座にエネルギーを供給、瞬発的な運動を可能とします。

「カルノシン」は筋肉の持久力を保持する守りの成分、「クレアチン」は瞬発的な運動を可能にする攻めの成分と言えるでしょう。

筋肉と基礎代謝の関係

「基礎代謝」という言葉をご存じですか?最近では代謝を増やしてダイエット、など、身の回りでも聞く機会が増えたのでご存じの方も多いかもしれません。

「基礎代謝」とは「心身ともに安静な状態のときに生命維持のために消費される必要最低限のエネルギー代謝量」を指します。私たちは何もしていない状態でも、体温の維持や、心拍、呼吸などのために一定のエネルギーを消費しており、そういったエネルギー消費のことを「基礎代謝」と呼ぶのです。

この「基礎代謝」が高いほど、日々消費するベースのカロリーが高いため、余計な脂肪がたまりにくいとされています。

>参考:
厚生労働省e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html

実はこの「基礎代謝」に、筋肉が大きく関与しています。筋肉は体全体の基礎代謝の22%を占めており、肝臓(21%)や脳(20%)を抑え、体の中で一番代謝量の高い組織です。

肝臓や脳を鍛えて代謝を高めることはできませんが、筋肉を運動などで鍛えることによりその量を増やし、「基礎代謝」を上げることができます。

事実、年齢とともに基礎代謝量は減ってしまいますが、その大きな原因は骨格筋量(骨格を動かす筋肉の量)の減少と言われています。中高年になって肥満にならないためにも、筋肉をしっかりつけ、「基礎代謝」を維持することが重要です。

>参考:
厚生労働省e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html

また基礎代謝とは異なりますが、寒いときに体が小刻みに震えることがあります。これはシバリングという現象で、筋肉が小刻みに震えることによって熱を産生し、最大で安静時の6倍もの熱を生み出すことができます。

このように、筋肉は基礎代謝だけでなく、厳寒期の体温維持にも重要な役割を担っているのです。

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QOLと筋肉

厚生労働省の健康情報サイト e-ヘルスネットに、「QOLの維持・向上に大切な筋肉は?」という、興味深いページがあります。

>参考:
厚生労働省e-ヘルスネット「QOLの維持・向上に大切な筋肉は?」
出典:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-002.html

この中で、QOL(Quality Of Life:生活の質)の維持に重要な筋肉は
①太腿前の大腿四頭筋
②お尻の大臀筋
③腹筋群
④背筋群
の4つと言及されています。

①と②については、主に座った状態から立ち上がったり、歩いたりするために必要な筋肉で、③と④は立った時に姿勢を支える筋肉です。

病気などで長期入院というようなことがあると、これらの筋肉が弱まってしまい、自分の力で歩いたり立ち上がったりできない状態≒介護状態になってしまいます。

これらの筋肉は、スクワットや腹筋、背筋などの筋肉トレーニングによって鍛えられるもので、ウォーキングやジョギングを生活習慣に取り入れることによっても維持できる筋肉です。

厚生労働省が「健康づくりのための運動指針」の中で「歩こう、1日1万歩!」という指針を掲げているように、歩く習慣は確実に皆さんの(特に高齢者の方の)QOLの維持・改善に貢献します。

今は新型コロナウイルスにより、生活様式の変化を余儀なくされています。特に運動量の低下を、多くの方が気にしていると思います。

自身の健康のため、3密を避けたウォーキング・ジョギングを生活に取り入れて、1日1万歩を目標に生活習慣の改善にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

>参考:
厚生労働省「健康づくりのための運動指針」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/01/dl/s0119-5f.pdf

まとめ

今回は、筋肉の知られざる秘密についてご紹介しました。いかがでしょうか?

私もコロナ禍で運動量がかなり減り、この記事を書いている中で「筋肉と運動の重要性」を再認識しました。基礎代謝が落ちてしまうとどうしても食べる量を減らさなければエネルギー収支のバランスが取れなくなります。「おうち時間」を充実させるためにも運動習慣を継続しなければ、と感じています。

こうしたニーズから、運動補助系のサプリに対する需要がますます高まっていくと予想されます。今回の記事が、皆さんのビジネスに役立てば幸いです。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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