意外と知らない現代人の「栄養不足」~特に不足しがちなカルシウムと食物繊維

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  • 2021.01.06

メタボリック・シンドロームなどの生活習慣病が問題となり、飽食時代といわれる現代でも「栄養不足」に陥ることがあります。今回は、その中でも特に不足しがちな栄養素であるカルシウムと食物繊維にクローズアップして、その必要性について解説します。

目次
1.なぜ飽食なのに「栄養不足」になるのか?
2.「骨を丈夫にする」だけじゃないカルシウム
3.「腸活」に大切な食物繊維
4.バランスの取れた食事にするには

なぜ飽食なのに「栄養不足」になるのか?

現代人の「栄養不足」はなぜ起こるのでしょうか。

若い女性に多い、極端な食事制限などのダイエット以外にも、ファストフードや同じものばかりを食べるなどバランスの偏った食事を続けることで、摂取カロリーは足りている、オーバーしているのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足するという事態になりがちです。

しっかり量を食べているからといって、栄養が十分にとれているとは限りません。現代人に不足しがちな栄養素としては、食物繊維、カルシウム、ビタミンA、カリウム、亜鉛、マグネシウムなどがあります*1。

「骨を丈夫にする」だけじゃないカルシウム

カルシウムとは、乳製品や大豆製品、魚介類などに多く含まれる成分。骨および歯の主要構成成分であるとともに、血液凝固や心臓の機能、筋収縮など、生命を維持する上で重要な生理機能の調節を担っています。

他にも脂肪排出作用があるという報告や*2、体重を調節する働き、エネルギー消費を促進するかもしれない、という報告もあります*3。

基準値(下限値:204mg、上限値:600mg)を満たした場合には栄養機能食品として、「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。」という表示をすることができます。

成人で 600~700 ㎎の摂取量が必要とされていますが*4、年代を問わずかなり不足しており(図1)、積極的に摂取したい栄養素のうちの一つです。

カルシウム不足は、食事からの摂取不足だけでなく、カルシウムの吸収に必要となるビタミンDの不足により引き起こされることもあります。そのため、カルシウムだけでなくビタミンDも不足しないように気を付ける必要があります。

図1:カルシウム摂取量の年齢別平均値

「腸活」に大切な食物繊維

食物繊維とは、人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分と定義されており、穀類、豆類、野菜類、藻類などの植物性食品に多く含まれます。

成人で18~21gの摂取が1日当たりの目標量とされていますが*4、男女問わず、若い世代で不足が見られます(図2)。

食物繊維には最近、耳にすることが増えた「腸活」で重要となる腸内の善玉菌の割合を増やし、腸内環境を整える働きをもちます。特定保健用食品で「おなかの調子を整える食品」として認められている成分の多くが、食物繊維です。

それだけではなく、血糖値や血中中性脂肪上昇を抑える、コレステロールを下げるといった働きがあることが報告されています。

上記のように体によいさまざまな働きがあるといわれているため、積極的に摂取したい栄養素です。

図2:食物繊維摂取量の年齢別平均値*1

バランスの取れた食事にするには

厚生労働省と農林水産省は、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安として、「食事バランスガイド」を策定しています(図3)。

コマの形を使って、1日に食べるとよい目安の多い順に上から「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」を5つの料理区分で示され、1日の食事の中で欠かせない体の主要な構成要素という意味から水・お茶などの水分をコマの軸に、そして『楽しく適度に』というメッセージと共に、菓子・嗜好飲料もコマを回すヒモとして表現されています。

図3:食事バランスガイド*6(厚生労働省)

食事1品当たりの標準的な量は、「SV」という単位で表されます。ご飯小盛り1杯や食パン1枚は「1つ(SV)」、麺類は「2つ(SV)」のように、日常的な数え方に近い感覚で食事量をチェック、コントロールできます。どれだけ食べたらよいか、適量は性別や年齢、体型、身体活動レベルなどで3段階に分けられていますので、自分に照らし合わせて図で確認してみましょう*6。

いかがでしょうか。バランスの偏った食事、不規則な食生活により栄養素が不足すると、さまざまな体の機能に影響が及び、疲れやすくなったり病気になってしまったりします。

そのため、バランスのよい食生活を心がけることが大切ですが、忙しいとなかなか思うようにいきません。食生活の改善を意識すると共に、ここで活躍するのが青汁やサプリメントなどの健康食品ということになります。こうしたニーズを捉えて、商品開発をされてはいかがでしょうか。

参考)
*1 国民健康・栄養調査:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
*2 村田ら、日本栄養・食糧学会誌、51(4)、165-171、1998
*3 青江、Milk Science Vol. 57 , No. 1 2008
*4 「日本人の食事摂取基準」(2020年版):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
*5 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報(カルシウム解説):https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail660.html
*6 食事バランスガイド:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html

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