和漢サプリのOEMガイド~和漢・漢方の違いから開発ポイントまで解説

  • 2022.02.01
和漢 漢方 違い

皆さんは「和漢」というワードに、どんなイメージをお持ちですか?なんとなく健康に良さそう、身体に優しそう…。「和漢薬」とか耳にするけど、漢方と何が違うの?どんな素材がある?など、よく知らない・わからない、という方が多いのではないでしょうか。

今回は、和漢のサプリメントをOEMで製造するとなった場合に押さえるべき基礎知識として、和漢とは何か、和漢と漢方の違い、和漢植物を配合したOEM商品開発のポイントなどを解説します。

目次
1.「和漢」の基礎知識 ~生薬・漢方薬・和漢薬
1-1.生薬とは
1-2.漢方薬とは
1-3.和漢薬とは
2.和漢サプリメントと漢方薬の違い ~和漢サプリメントのメリットとデメリット
2-1.メリット①:販売するための資格がいらない
2-2.メリット②:剤型や味が選べる
2-3.デメリット
3.和漢サプリメントに配合される「和漢植物」について
3-1.ハトムギ
3-2.オタネニンジン(高麗人参)
3-3.カンゾウ(甘草)
3-4.レイシ(霊芝)
4.和漢サプリメントOEMの商品企画から製造までの流れ
5.和漢サプリメントOEMの費用
6.和漢サプリメント商品開発のポイント
7.まとめ

「和漢」の基礎知識 ~生薬・漢方薬・和漢薬

OEMでの和漢サプリメント製造を検討した場合、まずは「和漢」について理解を深めましょう。「和漢薬」に関連する「生薬」や「漢方薬」など似たようなコトバがあるため、そこから整理します。

生薬とは

自然界に存在する動物や植物、鉱物のなかで薬効があるとされる一部分を、精製することなく用いる医薬品の総称。漢方薬の原料になるものです。

漢方薬とは

中国を起源とする日本の伝統医学である漢方医学の考え方にもとづき、生薬を定められた量で組み合わせた医薬品のことです。

和漢薬とは

日本の気候・風土や体質に合わせて日本で独自に開発し、使用してきた生薬を「和薬」。中国の伝統医学である中医学で使用されてきた生薬を「漢薬」と言います。これらを合わせた総称を「和漢薬」と言います。

和漢サプリメントとは

上記の和漢薬などが主成分となっている健康補助食品のことです。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

和漢サプリメントと漢方薬の違い ~和漢サプリメントのメリットとデメリット

では、和漢サプリメントは、製造~販売~使用という流れにおいて、漢方薬とどのような違いがあるのでしょうか。和漢サプリメントの「製造者・販売者」と「消費者」の観点を交え、メリット・デメリットを比較しながら確認しましょう。

メリット①:販売するための資格がいらない

漢方薬は医薬品のため、医薬品を販売する資格を取得する必要があります。しかし、和漢サプリなら医薬品とは異なるため、医薬品の販売資格がなくても販売することができます。これは消費者にとってもメリットで、漢方外来や薬局などに行かなくても手軽に購入できますし、求める機能に合わせて自由に商品を選ぶことができます。

メリット②:剤型や味が選べる

毎日続けるには、味も重要なポイントです。漢方薬にも顆粒や錠剤などの剤型がありますが、飲みやすく味が付いているものはあまり見かけません。一方、サプリメントならそのまま飲む錠剤はもちろん、例えばフルーツ風味など飲みやすく味つけされた粉末飲料や、水なしでいつでもポリポリ食べられるヨーグルト味のチュアブル錠など、毎日続けやすい剤型や味を選ぶことができます。

デメリット

あくまで健康食品ですので、医薬品の漢方と異なり、病気の治療には使えません。一時的なものではなく、毎日の健康維持のために続けて飲んでいただくことをお勧めします。

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主な和漢植物

和漢サプリメントにとどまらず、他のサプリメントや化粧品でもしばしば見かける「和漢植物」とは、和漢薬に使われている生薬と同じ植物を加工したものです。日本で通常に流通する和漢植物はおよそ150種、そのほか、まれに取り引きされる生薬は100種と言われています。
主な和漢植物としては、以下の4種類が挙げられます。

参考:日本化粧品技術者会 https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1930

ハトムギ

ハトムギ

中国・インドシナ原産の一年生植物の種から抽出され、脱穀されていないものをハトムギ、脱穀されたものをヨクイニンと呼んでいます。「ヨクイニン」は生薬として古くから用いられており、新陳代謝を促し、美容効果があると言われています。かの楊貴妃も美しさを保つためにハトムギ茶を愛用していたと言われています。

オタネニンジン(高麗人参)

オタネニンジン(高麗人参)

中国北部から朝鮮半島を原産とするウコギ科の多年草。中国では古くから、滋養強壮・不老長寿の効果がある素材として利用されてきました。約2000年前の中国最古の薬物書『神農本草経』にもその効能が認められており、高貴な植物として珍重されたと言われています。

カンゾウ(甘草)

カンゾウ(甘草)

マメ科の多年草。リコリスとも呼ばれ、中国だけでなくヨーロッパでも薬用植物として親しまれています。ストレスを和らげる効果やホルモンバランスを整える効果があると考えられています。甘草の歴史は非常に古く、紀元前の書物にもその名が記されているほど長く人々に利用されてきました。

レイシ(霊芝)

レイシ(霊芝)

サルノコシカケ科のキノコ。別名マンネンタケとも呼ばれています。中国では霊芝は麒麟や龍などとともに瑞祥(めでたい印)として、実在するものの最上位に置かれていました。β-グルカンを豊富に含み、免疫を高める効果や生活習慣病の予防効果が期待されています。

和漢サプリメントOEMの商品企画から製造までの流れ

和漢サプリメントをOEMで製造することになった場合、商品企画から製造までの大まかな流れは以下のようになります。

工程①:商品企画
工程②:試作/予算・スケジュール策定
工程③:商品開発/食品表示法などの諸法規関連業務
工程④:製造/納品

この流れは和漢サプリメントに限らず、健康食品・サプリメントにおける基本的流れであり、大きく分けて4つの工程で進むことになります。それぞれの工程でさらに細かいプロセスがあるため、より詳細の流れやOEM側・お客様側の各対応などについては以下の資料をご覧ください。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

和漢サプリメントOEMの費用

実際に和漢サプリメントのOEMで商品開発を行う場合にかかる費用は、製造したい商品やロット数次第で変動するため、信頼できるOEMメーカーに相談するところから始めてましょう。

和漢サプリメント商品開発のポイント

消費者のニーズからアイデアをより多く考えてみる

近年の健康と自然志向の高まりにより、私たち自身に備わっている健やかで快適であろうとする自然治癒力や免疫力を高める商品へのニーズが高まっています。つまり、体への負担が少なく、穏やかな変化で健やかさを取り戻す手助けをしてくれる「和漢」のチカラを求めているとも言えます。
このような背景のもとで、自分を一人の消費者として「こんな和漢サプリメントがあったらいいな」と考え、以下のようにアイデアを出してみましょう。

・食品添加物を使わない「ナチュラルな和漢サプリ」
・ビタミンやミネラルなど毎日欠かせない成分をプラスした「健康維持のための和漢サプリ」
・コラーゲンやイソフラボンなどの成分をプラスした「女性にうれしい和漢サプリ」
・にんにくや黒酢などをプラスした「活力アップ和漢サプリ」
・カテキンやプロポリスなどを配合した「免疫力アップ和漢サプリ」
・普段のお茶代わりにも飲める「和漢粉末飲料」

まとめ

今回は、和漢サプリメントをOEMで製造する場合を取り上げ、和漢と漢方の違い、和漢サプリメントに配合される植物などの基礎知識から開発時のポイントまでご紹介しました。商品開発時にはこのような基本的な知識をつけておくことを推奨いたします。

東洋新薬では、数多くの健康食品・サプリメントのOEM開発・製造実績があるため、基礎知識はもちろん、貴社に応じたサポートも対応可能です。和漢サプリメント含めたサプリメントOEMについてご検討の際は、ぜひお気軽にお問合せください。

>関連情報:健康食品・サプリメントOEMサービス

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

機能性表示食品の商品開発を例に、健康食品・サプリメントのOEM製造の流れを細かくまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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