筋肉量を維持するバナスリン®~健康食品・サプリOEM開発のヒント

  • 2025.06.18
筋肉量を維持するバナスリン®~健康食品・サプリOEM開発のヒント

東洋新薬では、バナバ葉の成分を抽出した機能性素材「バナスリン」の開発を行っています。今回、このバナスリンを原材料として新たに「筋肉量の低下抑制に役立つ」旨を表示する機能性表示食品が届出されましたので、ご紹介いたします。
※届出表示:「軽い負荷のかかる日常的な運動と併用することで、中高年の方の加齢に伴い低下する筋肉量の低下抑制に役立つ」

バナスリンは、これまでも「一時的な腰や肩の負担を軽減する」「椅子から立ち上がるときや座るときの膝の違和感を軽減する」「加齢に伴い低下する歩行能力の向上に役立つ」といった、複数の表示の機能性表示食品の届出がなされている素材です。

今回は、これらに新たに追加された「筋肉量の低下抑制」機能と、そのメカニズムについて解説します。

目次
1.バナバとは?
2.バナスリンの成分「コロソリン酸」とその機能
2-1.筋肉は健康寿命の延伸に重要
2-2.バナスリンの筋肉への効果
2-3.バナスリンの作用機序
3.バナスリンの可能性
4.まとめ

バナバとは?

バナバとは、フィリピンを始めとする東南アジアからオーストラリアまで広く生育する、ミソハギ科の落葉高木です。薄いピンク色の大きな花を咲かせ、葉は丸みを帯びた形をしています。

バナバ

「バナバ」はフィリピンの呼び名で、学名はLagerstroemia speciosa。現地では身近な植物です。バナバの葉はフィリピンで健康茶として伝統的に飲用されており、一説によると1000年も前から健康の維持のために飲用されていると伝えられています。

無料バナスリン®のご紹介

バナスリンの成分「コロソリン酸」とその機能

バナバの葉には、生理活性成分であるトリテルペノイド類と呼ばれる成分が豊富に含まれています。
特にそのうちの1種である「コロソリン酸」は、インスリンと似た作用を持つと知られており、実際、バナバ葉由来コロソリン酸には血糖値を下げる作用があることが報告されています。

東洋新薬ではこのコロソリン酸に着目し、研究を深め、新たに「筋肉量の低下抑制」機能を発見しました。

筋肉は健康寿命の延伸に重要

日本では高齢化が進んでおり、今後、平均寿命はさらに延びるともいわれています。一方で、健康に自立した日常生活を送れる期間である「健康寿命」と「平均寿命」との差が問題となっており、健康寿命の延伸が望まれています。

人の筋肉量は30代から徐々に減少し、80歳頃までに20歳頃と比べて約30%の筋肉が失われることが知られています(図1)。筋肉量の減少は、歩行や立つといった身体機能が低下した状態である「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」につながり、さらに進行すると、介護や介助が必要な状態になるリスクが上がります。

そのため、筋肉量の低下を抑制することは、健康寿命の延伸において非常に重要であると考えられます。

図1 年齢ごとの筋肉量

バナスリンの筋肉への効果

そこで東洋新薬はコロソリン酸の機能に着目し、バナスリンの摂取による筋肉量への効果について検証する試験を実施しました。40歳以上75歳未満の健常男女を対象として、レジスタンス運動とともにバナスリンを配合した食品の摂取を12週間続けさせたところ、プラセボ食と比較して「全身の筋肉量」と「脚の筋肉量」の低下抑制が認められました。

全身筋肉量の変化/脚筋肉量の変化 出典:小松沢ら, 薬理と治療, 52(12), 1465–1472, 2024

またバナスリンには、筋肉量の低下抑制以外にも「歩行能力の向上」「姿勢改善」「着席時・立席時の膝の違和感」「肩のこり・腰の痛みの改善」「頬のたるみ・ヒップのたるみの改善」など、加齢に伴って低下するさまざまな機能や悩みを改善することがヒト試験で確認されています。
出典:藤木ら, 薬理と治療, 50(4), 711–720, 2022

バナスリンの作用機序

加齢に伴う筋肉量の低下は、筋肉を構成するタンパク質の合成と分解のバランスの変化に起因すると言われています。特に、筋肉が運動刺激を受けた際に活性化するタンパク質合成因子であるmTOR(mammalian Target Of Rapamycin、エムトール)の活性は、加齢により減弱することが報告されています。

バナスリンの機能性関与成分であるコロソリン酸は、筋肉細胞上のインスリン受容体に作用し、その下流にあるmTORを活性化することで筋タンパク質合成を促進し、加齢に伴う筋肉量の低下を抑制する作用を発揮すると考えられます。

無料バナスリン®のご紹介

バナスリンの可能性

ここまで、バナスリンの機能とその作用機序について解説しました。「バナスリン由来のコロソリン酸」は筋タンパク質の合成促進を機序として、筋肉量の低下を抑制し、歩行能力や姿勢、肩や腰の負担軽減など、加齢にともなうさまざまな身体機能の低下や悩みを解決する可能性を秘めていると言えます。

バナスリンの可能性

まとめ

今回は、「筋肉量の低下を抑制」する機能性素材であるバナスリンについて詳しく解説しました。
この記事が、少しでも貴社の商品開発にお役立ちできれば幸いです。

東洋新薬は、健康食品・サプリメントのOEM/ODM開発において、豊富な実績を誇ります。ぜひお気軽にお声がけください。

無料バナスリン®のご紹介

東洋新薬の機能性素材「バナスリン®」のご紹介資料です。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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