健康食品・サプリメントOEM商品を開発するときに押さえたい3つのポイント
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- 2024.01.18
健康食品・サプリメントの商品開発時に、負担を減らすことができるのがOEMです。しかし発注する際には押さえるべきポイントや会社選びのコツがあります。
そこで今回は、「健康食品・サプリメントのOEM開発で押さえておくポイント」や「会社選びの基準」を解説します。OEM開発で失敗したくない方向け必見の内容です。ぜひ、参考にしてください。
- 目次
- 1.健康食品・サプリメントOEM開発~押さえておくべき3つのポイント
- 1-1.ポイント①:使用成分やロット数でコストが決まる
- 1-2.ポイント②:最小ロットではなく経済ロットで概算してもらう
- 1-3.ポイント③:原料の調達ルートがあるかを確認する
- 2.失敗したくない方へ|サプリメントのOEM会社を選ぶ5つの基準
- 2-1.基準①:品質管理基準
- 2-2.基準②:取り扱い成分の種類
- 2-3.基準③:最小ロット数
- 2-4.基準④:実績数
- 2-5.基準⑤:アフターサポートの充実度
- 3.OEM開発による健康食品・サプリメント製造の流れ
- 3-1.打ち合わせの進め方
- 3-2.試作品の提出
- 3-3.包装資材・仕様の決定
- 3-4.見積もり・発注・納品
- 4.OEMで「売れる」サプリメントを作るコツ
- 5.まとめ:サプリメントを開発するならOEMがオススメ!
健康食品・サプリメントOEM開発~押さえてべき3つのポイント
健康食品・サプリメントのOEM開発において、押さえておくべきポイントは以下の3点です。
- ポイント①:使用成分やロット数でコストが決まる
- ポイント②:最小ロットではなく経済ロットで概算してもらう
- ポイント③:原料の調達ルートがあるかを確認する
これらのポイントを抑えておくことで、OEM会社選びの際に比較しやすくなります。
ポイント①:使用成分やロット数でコストが決まる
OEM開発におけるコストは、「使用成分」と「ロット数」によって決まります。
正確な費用を把握するためには、依頼する前に使用成分やロット数を明確に決めておくことをオススメします。
「使用成分」については、原料が高価であったり、調達ルートの確保に手間がかかったりすると、それだけコストは高くなります。しかし、コストを削減したいあまりに品質を低下させると、商品としての価値も損なわれます。そのため、OEM会社に相談する前に、必要な成分の優先順位を明確にしておきましょう。
「ロット数」については、発注するロット数が増えれば商品1つあたりの単価が下がります。ただし、製造会社によっては最小ロット数が設定されているため、発注数とコストを比較しながら、予算内で発注することが重要です。
ポイント②:最小ロットではなく経済ロットで概算してもらう
初めての発注の場合、コストや在庫リスクを考慮して最小ロットで発注したいところです。しかし、経済ロットでの発注の方が、同じ価格で販売しても利益率が高くなり、販売価格を下げることも可能です。
そのため、まずは最小ロット数と経済ロット数でのコストおよびリスクを比較し、発注数量を検討しましょう。
最小ロットとは、製造ラインを稼働させるのに必要な最低発注数量を指します。発注数量が少ないため商品単価が高くなることがデメリットです。商品によって最小ロット数は異なりますが、一般的なサプリメントの場合は「約3,000個」が一つの目安とされています。
一方、経済ロットとは、製造会社がもっとも効率的に生産できる数量のことです。1つあたりの商品単価が下がることで、総合的なコストを抑えられるメリットがあります。
ポイント③:原料の調達ルートがあるかを確認する
OEM会社によって、調達できる原料の種類や量が違います。取り扱っていない原料の場合、特注や新規開発をしなければならず、別途料金がかかります。また、取り扱う原料が少ないOEM会社では提案の幅が狭く、納得のいく商品が作れない場合も想定されます。
そのため、事前に希望する原料の調達ルートを持っているかをしっかり確認しましょう。
また、OEM会社によっては発注者側で原料を調達して持ち込みで発注できるケースもあります。こちらも事前に確認しておきましょう。
失敗したくない方へ|サプリメントのOEM会社を選ぶ5つの基準
長期におよぶ健康食品・サプリメントの商品開発では、良好な関係でお付き合いできる、相性の良いOEM会社を選ぶことも重要です。そのために以下の5つの基準を確認しながら、OEM会社を選びましょう。
- 基準①:品質管理基準
- 基準②:取り扱い成分の種類
- 基準③:最小ロット数
- 基準④:実績数
- 基準⑤:アフターサポートの充実度
基準①:品質管理基準
品質管理基準には、ISO9001(品質マネジメントシステム) やGMP(製造管理及び品質管理の基準)、FSSC (ISOをベースにした、より確実な食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム規格)があります。製造工場がこれらの認証を取得しているか、厳格な品質管理基準を満たしているかが重要です。
ISO は国際的に通用する規格を制定する組織であり、ISO規格はその制定された規格を指します。健食GMPは健康食品製造に対して の安全性と品質管理の基準となります。FSSCは、ISO を補強した食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。
サプリメント開発においては、これらの取得は義務ではありません。しかし、食品安全や顧客の信頼確保の観点から、取得の有無は重要です。可能であれば、製造会社の工場見学を実施し、自らの目で見て、安全性を確認しておきましょう。
※参考:
JQA 一般社団法人 日本品質保証機構/ISOの基礎知識
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会:GMPとは (jhnfa.org)
概要 | FSSC 22000(食品安全) | ISO認証 | 日本品質保証機構(JQA)
基準②:取り扱い成分の種類
OEM会社によって、取り扱う成分の種類が異なります。そして、必要な成分を取り扱っていなければ、健康食品やサプリメントの開発はできません。新たな調達ルートを開拓したり、成分を持ち込んだりもできますが、コストオーバーになる可能性があります。
また、製造会社ごとに得意な分野や強みも違います。健康食品やサプリメントを専門にしている会社を選ぶことで、提案してもらえる幅が広がるでしょう。
基準③:最小ロット数
小ロットから製造できる会社を選ぶことで、初期費用を抑えながら事業をスタートできます。特に売れ行きが見通せない初期段階では、小ロットから始めることで在庫リスクを最小限に抑えられるでしょう。
また、売れ筋に合わせて発注数を柔軟に調整できれば、顧客ニーズに合わせた商品を提供しやすくなり、方向修正もしやすくなります。
一度に大量発注すると、単価は割安になる可能性があります。一方で、小ロットから発注できる会社の方が柔軟に対応できるため、初めてOEM開発する方にとっては安心です。
基準④:実績数
OEM会社を選ぶ際には、実績を重視することが重要です。実績がある会社は品質管理や製造技術の高さが証明され、顧客からの信頼も得られていると言えるからです。
特に健康食品やサプリメントは人が摂取するものなので、徹底した品質管理が欠かせません。前述のISOやGMP、FSSC 等の認証を取得していれば、品質面での実績と言えるでしょう。
また、実績数の多い会社は経験値も豊富であり、製造前に適切なアドバイスや情報提供をしてくれます。健康食品においては、特定保健用食品(トクホ)の許可実績や機能性表示食品の届出実績が豊富な会社を選ぶことで、その実績や経験を踏まえて新しいアイデアの提案をしてくれるでしょう。
基準⑤:アフターサポートの充実度
OEM会社によって、サポート内容は異なります。商品の納品後の不安を取り除くことができる、アフターサポートの有無を事前に確認しておきましょう。
たとえば、販売方法の相談や販促サポートが受けられれば、安心して発注できます。その他にも以下のサポートが充実していると、発注後のトラブルを予防できます。受託製造という立場上、納品後のサポートまで対応できるOEMメーカーは多くはありませんが、以下のようなサポートがあるか、確認しておきましょう。
- リニューアル時のアドバイス
- 商品の宣伝サポート
- 消費者からのクレーム対応
- 相談窓口の開設
OEM開発による健康食品・サプリメント製造の流れ
依頼から納品までの流れがイメージできると、商品販売までの具体的なプロセスを考えやすくなります。
ここからは、OEM開発による健康食品・サプリメント製造の流れを工程ごとに分けて解説します。
打ち合わせの進め方
打ち合わせでは、主に以下の内容でヒアリングが行われます。
- 開発したい商品のイメージ
- 販売ターゲット
- 製造に関する要望
製造会社によっては実績や経験を踏まえて情報提供をしてくれるため、実際の開発前に軌道修正したり、新たなアイデアを取り入れて魅力ある商品検討ができるでしょう。
また、販売方法や販促サポートについて相談できる会社もあります。製造後、商品をどのように消費者へ届けるかについても、商品開発の段階から検討しておきましょう。
試作品の提出
打ち合わせで決めた内容を元に、試作品をOEM会社に依頼します。一般的には、2〜3サンプル作成してもらうことができ、事前の商品イメージと試作品を比較しながら、意見交換を行います。
発注確定後に原料やアレンジの修正はできないため、この試作品の時点で遠慮なく、要望を伝えましょう。また、試作品の修正回数は製造会社によって違うため、事前に確認しておくとトラブル防止になります。
包装資材・仕様の決定
開発する商品のバルク(内容物)がある程度決まったら、それに合ったパッケージ(包装資材と仕様)も考えていきます。
特にパッケージデザインは商品の顔。消費者からの印象や、売上にも直結します。そのため、パッケージのデザインはコストカットせず、専門のデザイナーに任せましょう。
また、包装資材選びの際は、「保管しやすいか」「品質維持ができるか」「包装資材でコストオーバーしていないか」といった視点で選定しましょう。
1ヶ月分程度の容量の商品の場合、保管のしやすさはコストセーブにつながります。また、酸素、湿度、光など食品の品質に影響する要素への対応が考えられたものがよいです。
たとえば、粒状のサプリメントならチャック付きのプラスチック袋の包装資材が良いでしょう。取り出す時以外は密閉でき、持ち運びもしやすいメリットがあります。
このように、実際に消費者が使う場面をイメージしながら決めていくと、適切な包装資材選びができます。既存商品のリニューアルの場合には、消費者からの声を参考にしましょう。
見積もり・発注・納品
包装資材・仕様まで決まったら、最終的な見積もりをもらい、発注します。
発注・契約すると、原料調達や生産ラインなどのスケジュールが押さえられます。同時に、パッケージデザインの制作や包装の準備など、商品化に向けた本格的な動きがスタートします。
一般的に健康食品・サプリメントは商品化までに「3か月〜1年間」かかります。具体的な内容が決まり発注するだけで最短で2か月はかかり、場合によっては資材の発注だけでも3か月かかる場合もあります。そのため、長期的なスケジュール感で開発に取り組むことが必要です。
製造された商品は、品質管理基準に従って菌・目視検査・破損など欠陥の有無が確認されます。
適正なOEM会社を選定することで、厳しい基準に合格したサプリメントだけが納品され、安心して販売できるでしょう。
OEMで「売れる」サプリメントを作るコツ
OEM開発で「売れる」サプリメントを作りたいなら、以下の3つのコツを意識しましょう。
- 消費者のメリットを明らかにする
- ブランドイメージにあったデザインにする
- 消費者が購入しやすい販売経路を検討する
まずは、「消費者のどのような悩みを解決するサプリメントであるか」を明らかにすることです。いくら質の高いオリジナルサプリメントであっても、消費者にメリットが理解されなければ、市場価値はありません。
また、ブランドイメージに合ったデザインにすると共に、消費者が購入しやすい販売経路の検討も重要です。たとえばダイエットサプリメントなら、ネット通販よりもフィットネスジムなどで販売した方が売れやすいのは、簡単にイメージできるでしょう。
前述の通り、デザインや販促サポートまで相談できるOEM会社もあります。一から自社でブランディングできるか不安であれば、相談してみましょう。
まとめ:サプリメントを開発するならOEMがオススメ!
いかがでしょうか。今回は健康食品・サプリメントのOEM商品開発を検討中の方向けに、押さえておくべきポイントや、会社選びの基準について解説しました。
OEM会社をうまく活用することで、コストやリスクを抑えつつ、効率的な開発が実現します。しかし、会社選びに失敗するとリスクも大きいため、この記事で解説した基準を押さえておきましょう。
繰り返しになりますが健康食品・サプリメントの商品開発は3か月~1年間と長期間に及びます。その間のタスクも多く、計画的な進行が求められます。
健康食品・サプリメントの商品開発を検討中の方は、ぜひ東洋新薬にお気軽にご相談ください。
東洋新薬は健康食品・化粧品業界を陰で支えるODEM(ODM&OEM)メーカーとして、世界の人々の『健康と美』への期待に『価値』で応えていくことをミッションとしています。 本サイトでは通販ビジネスにかかわるすべての皆様に様々な情報をお届けしています。
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