ヘアケア商品トレンド・キーワード【2024最新】~OEM商品開発のアイデア&ヒント

  • 2024.02.19

“多様性”の波を受けて、高付加価値化とバリエーション展開が進み、目まぐるしく変化するヘアケア市場。今回は、ヘアケア商品のOEM開発を検討中のご担当者に向けて、注目のトレンド・キーワードをご紹介します。

ヘアケア商品OEM開発のヒントになれば幸いです。

目次
1.時代の多様性を象徴するヘアケア市場
2.キーワード①:スキニフィケーション
3.キーワード②:アイテムの多様化
3-1.泡立たないシャンプー(ドライシャンプー/クリームシャンプー)
3-2.アウトバス剤型の新たなヒット商品(ヘアオイル/ヘアミルク/ヘアウォータ―)
3-3.スペシャルケアアイテム
4.キーワード③:地肌(頭皮)ケア
4-1.頭皮クレンジング
4-2.頭皮美容液
5.まとめ

時代の多様性を象徴するヘアケア市場

1,000円以下の低価格帯、大手ブランド商品が売り場を占拠していた数年前とは大きく異なり、現在のヘアケア商品売り場は高機能・高付加価値・中~高価格帯の新興ブランド商品の存在感が高まるなど、大きな変化を遂げています。

近年では多様性を尊重する時代の流れを受けて、髪型や髪色を自由化する企業も増加。消費者の髪型やヘアカラーの装いは、さらに多種多様となりました。これを裏付けるように、とある口コミサイトでは「ブリーチ毛」や「ハイトーン」のワード出現率が、この5年で数倍に増えたそうです。

その一方、自由な髪色を楽しむことで髪がダメージを受けやすくなるため、ヘアケアへの意識がより高まると予測されています。また、パーソナライズヘアケアがヒットしたように、消費者のなりたい髪・悩みに合わせたアイテムも需要が高く、さまざまな剤型・訴求商品が、続々と誕生しています。

このように、まさに多様性の時代の象徴ともいえる「ヘアケア市場」。
いま、注目のキーワードをみていきましょう。

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キーワード①:スキニフィケーション

スキニフィケーションとは、「Skin(肌)+nification(~化する)=Skinification/スキンケア化」という造語。スキンケアの考え方を、商品開発に応用することを意味します。
髪の保湿、髪のエイジングケア、スキンケア発想のシャンプーのようなアプローチです。

<スキニフィケーションの例>
成分:スキンケアで使われる人気の美容成分セラミドや、ヒアルロン酸・コラーゲン、ビタミンCなどを配合し、髪の保水や保湿を訴求
剤型:化粧水のようなテクスチャ(使用感)で、トリートメントウォーターや髪の化粧水として発売
複数ステップを踏む使用法:スキンケアと同じようにシャンプーで落とす、トリートメントケアと位置付け。このほか、化粧水(ヘアウォーター、水分を与える)と美容液(ヘアミルク、蓋をする)のセット使いを推奨するブランドも。

この中でも、「成分」が、2024年は大注目です。
フェイスケアでは”成分買い”が日本のみならず、アジア市場のトレンドになっています。
この流れは、今後ヘアケアにも広がるだろうと予測されています。

キーワード②:アイテムの多様化

髪質や髪の悩みは千差万別。自分に合ったものを使いたい(購入したい)という消費者ニーズに沿った多様な商品開発が求められています。その中で、敢えて剤型や用途を絞ることで、他社との差別化も狙えます。2023年に話題となったアイテムを踏まえ、3つご紹介します。

泡立たないシャンプー(ドライシャンプー/クリームシャンプー)

ドライシャンプー、クリームシャンプーなどは時短ケア・タイパを求める消費者からの支持が得られやすい商品企画として、2024年もおすすめです。

ドライシャンプーは、洗い流す必要のないアイテムです。夏のべたつきが気になる時期に外出先で使えること、韓国発祥のシースルーバング(前髪を薄く透けるようにカットした髪型)を長時間キープできることから、2022年頃からたちまち人気になりました。今年も夏限定品として、需要が高まるかもしれません。

クリームシャンプーは、洗い流すタイプです。チューブ容器やポンプ容器で商品化されています。
SNS広告から愛用者を増やし、バラエティショップの2023年ベストコスメに選出されるまでに成長。話題になりました。クリームシャンプーの一番の特長は、泡立たないこと。頭皮・毛髪になじませながら、頭皮マッサージを行うことで、クリームに含まれる洗浄成分が汚れを落とします。さらに、クリームには髪をコーティングするコンディショニング成分が配合されていることから、トリートメント機能も持っています。数十年前に発売されたシャンプーとリンスの効果が一つになったリンスインシャンプーに加えて、頭皮マッサージ・ヘッドスパ機能も併せ持つ進化版オールインワンヘアケアアイテムともいえるでしょう。

アウトバス剤型の新たなヒット商品(ヘアオイル/ヘアミルク/ヘアウォーター)

ヘアオイル一択だったアウトバストリートメントの市場に、変化の兆しが見えています。
以前よりアウトバスヘアトリートメントはさまざまな剤型が発売されており、大手ブランドでは複数の剤型がラインナップされています。

NO.1人気はヘアオイル。その理由は、塗布すると瞬時にツヤとまとまりの体感性が得られ、スタイリング剤の役割を担うことができるからです。

しかし2023年、ヘアミルクとヘアウォーター(水トリートメント)の2つのアイテムが、ヒット商品に躍り出ました。どちらも、乾かすとさらさらとした指通りになるとSNSの口コミで、話題となったことがきっかけです。

ヘアオイルは塗布量を誤るとべたついた仕上がりとなってしまいます。一方のヘアミルクやヘアウォーターは水分を多く含むので、自然にまとまるのに重たくならない仕上がりが叶います。
この使用感の違いが、消費者の心を掴んだのかもしれません。

スペシャルケアアイテム

2023年は、シャンプーやトリートメントといった基本アイテム以外の、ヘアブラシやタオル・シャワーヘッドなどが話題に上るなど、消費者のヘアケアへの意識が高まった年でした。

そのため、ニッチに思える悩みや目的に合わせて細分化したヘアケアアイテムが、話題になるかもしれません。

たとえば、週2~3回使う個包装のトリートメント、カラーリング直後2週間専用シャンプー、縮毛矯正したヘア向けのうねりケアシャンプーなど…基本のアイテムにプラスワンで使える商品が挙げられます。

キーワード③:地肌(頭皮)ケア

地肌(頭皮)ケアとは、髪だけでなく髪の土台となる地肌(頭皮)までケアし、髪の健康を守ろうという考え方です。
とあるグローバルなファッション誌では、「髪をいたわること」が2024年のトレンドテーマに挙げられています。

注目のアイテムは、頭皮クレンジングと頭皮美容液です。

頭皮クレンジング

2023年、スキンケアではクレンジングや洗顔などの洗うケアが注目されました。特にスクラブやクレイといった、微粒子で汚れを取り除く機能を持つ商品が人気でした。

  • スキンケアの傾向がヘアケアにも波及する傾向
  • クレイ配合シャンプーもじわじわと人気を集めている
  • 身体の中でも皮脂分泌量がもっとも多いとされている頭皮と汚れ落ちのイメージがマッチしやすい

以上3点の理由から、2024年は頭皮クレンジングが注目を浴びるかもしれません。

頭皮美容液

これはキーワード①でお伝えした、スキニフィケーションにもつながります。

肌と同じように、頭皮も乾燥したり、紫外線ダメージを受けたり、加齢によって老化したりします。
コロナ渦のマスク生活を経て、ヘアは第一印象を大きく左右することを実感した消費者が増え、急拡大した市場です。

その多くは育毛剤(医薬部外品)ですが、男性用とは異なり、ドレッサーや洗面台においても違和感のないような、スタイリッシュでおしゃれな容器など見た目にも華やかな商品が多数発売されています。

頭皮美容液は継続して使い続けることが大切ですので、使用性や効果実感だけでなく、ワクワクさせるような感性に訴える商品が求められているのかもしれません。

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【化粧品編】

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は2024年に注目の、ヘアケア商品のトレンドとキーワードをご紹介しました。
トレンドの移り変わりと共に、市場での売れ筋商品も次々と変わります。ヘアケア商品のOEM開発をご検討中でしたら、タイムリーな商品企画やスピーディーな商品製造にお応えする東洋新薬まで、ぜひお気軽にお声がけください!

【参考】
アットコスメトレンド予測2024上半期
https://www.cosme.net/bestcosme/articles/2023-next-trend

LIPSトレンド予測2024
https://note.com/lips_labo/n/nada3127c2e62

プロが予測。2024年の注目ヘアトレンド5(VOGUE JAPAN)
https://www.vogue.co.jp/article/hair-trends-2024

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【化粧品編】

医薬部外品の商品開発を例に、化粧品・コスメのOEM製造の流れをまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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