シミ対策・美白スキンケア商品開発のヒント

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  • 2021.04.28

日差しが気になり始め、美白ケア商品が発売される季節になりました。美白ケアは高い機能性が求められる商品の代表格であり、大手メーカーからも毎年、新商品やリニューアル製品が発表されています。

年代を問わず、常に女性の肌の悩みの上位を占めるシミなどの色素沈着や肌色に関する悩み。また最近、多様性への配慮から「美白」表記を見直す動きも報じられ、さらに注目度が高まりました。

今回は、シミができるメカニズムから有効な成分、そして医薬部外品と一般化粧品の違いなど、美白スキンケア商品開発のヒントとなる情報を解説します。

目次
1.シミができるメカニズム
2.シミの種類
2-1.肝斑(かんぱん)
2-2.そばかす
2-3.老人性色素斑
2-4.炎症性色素沈着
3.シミに効果的な成分とは?
4.医薬部外品?一般化粧品?~美白商品開発の考え方
4-1.「医薬部外品」として商品開発するメリット
4-2.「一般化粧品」として商品開発するメリット
5.まとめ

シミができるメカニズム

紫外線により皮膚が刺激を受けると、皮膚で情報伝達が行われシミ製造工場「メラノサイト」が動き始めます。そして、メラノサイト内でシミの元「メラニン」が作り出されます。このとき「チロシナーゼ」という酵素が働きます。メラノサイト内で作り出された「メラニン」は、角層(ケラチノサイト)へ受け渡されます。

メラニン色素の多くは黒褐色をしているため、メラニン色素を多くもっている角層は、肌色が黒く見えます。肌が黒くなるこのメラニン生成の過程は、紫外線から肌を守るため皮膚に元から備わっている防御作用の1つです。

通常、私達の皮膚は生まれ変わり(ターンオーバー)を繰り返しており、一定期間をすぎるとメラニン色素を多く含んだ角層は垢となって剥がれ落ちます。

夏は真っ黒に日焼けしても冬に元に戻るのは、この皮膚の生まれ変わりが理由です。

しかし、シミになる部分は、連続して刺激を受けたり、皮膚の生まれ変わりが遅れてしまったりすることが原因で、メラニン色素が肌に蓄積している状態なのです。

図:シミができるメカニズム

シミの種類

こうした理由で生まれるシミ。医学的には以下のような種類に分類されます。

肝斑(かんぱん)

一般的に「シミ」と呼ばれるもの。30代以降の女性に多いとされており、頬やおでこなどに左右対象に生じる、薄褐色の色素沈着です。妊娠や出産によるホルモンバランスの乱れが原因ともいわれますが、その詳しいメカニズムは明らかになっていません。

そばかす

幼少期や思春期からある、顔面全体に生じる小さな褐色の色素沈着です。紫外線照射だけでなく、遺伝因子が深く関わっているとされています。

老人性色素斑

全身に生じる可能性のある、大小さまざまな褐色の色素沈着です。中年以降によく見られるシミの種類で、長期にわたる紫外線の影響が関わっているとされています。

炎症性色素沈着

ニキビや虫刺されなど、肌の炎症が治ったときにできるシミです。赤色から黒色までさまざまな色の色素沈着を指します。

シミ対策化粧品は、これらすべてに作用を発揮するわけではなく、それぞれに効果的な方法があると考えられています。美容医療でレーザー治療が美白治療では有名ですが、炎症性色素沈着には逆効果になる可能性もあります。

シミに効果的な成分とは?

上記のようにシミは発生原因により種類も多く、その詳細は解明されていません。

そのためシミ対策成分は、シミができる一連の流れのどこかにアプローチし、「シミやそばかすを防ぐ」作用機序が主です。代表的な例として「アルブチン」や「ビタミンC誘導体」は、チロシナーゼ酵素の活性を阻害し、メラニンの生成を抑制します。

一方で、美容成分でシミにアプローチするものは、そのメカニズムも各原料さまざまです。例えば、角層の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進する成分や、メラニンを角層(ケラチノサイト)への受け渡しを阻害する成分、メラノサイトを活性化させる伝達物質の抑制など…

消費者ニーズの高さから研究が進められており、新規性の高い成分も見受けられます。

医薬部外品?一般化粧品?~美白商品開発の考え方

化粧品は「一般化粧品」と「医薬部外品(薬用化粧品)」のカテゴリに分けられます。

「医薬部外品」として商品開発するメリット

「美白」や「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という表現が可能なのは、有効成分が規定量含まれた「医薬部外品」のみ。そのため、シミに悩むターゲット消費者へ向けたより強い訴求を行いたい場合は「医薬部外品」での商品開発がオススメです。

※美白を広告掲載する場合、「メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ」の注意書きが必要です。

「一般化粧品」として商品開発するメリット

本来、化粧品は「身体を美化・容姿を整えること」が目的。一般化粧品で「シミを防ぐ」と訴求できるのは日焼け止めなどのサンスクリーン効果による「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」のみです。美白有効成分の中にはビタミンC誘導体など一般消費者に知名度の高い成分も多く「ビタミンC配合!」と記載のある化粧水や美容液もありますが、化粧品での商品化では「シミを防ぐ」と訴求することはできず「透明感を与える」などの表現にとどまります。その一方で、最先端の美容成分を配合できるというメリットがあります。

こうした違いを認識した上で、「消費者へどのような訴求を行いたいのか」を決めた上で、商品開発に取り掛かるとスムーズでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。近年、肌色の多様性への配慮から「ホワイトニング」という言葉を避け、「ブライトニング」に表記を変えるブランドもあり、美白化粧品は新たな局面を迎えています。製品の骨格自体は同じでも、パッケージ表現や広告表現が改革期を迎えている美白商品。OEMをご検討の場合はぜひ、東洋新薬へお声掛けください。

参考:
新化粧品学第2版
化粧品検定第2級対策テキスト
株式会社主婦の友社 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001567.000002372.html
株式会社矢野経済研究所「美白化粧品市場に関する調査(2020年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2567

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