「乾燥肌」対策商品開発~肌が乾燥する原因とオススメ成分

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  • 2021.04.19

多くの方が悩む「乾燥肌」。改善には化粧水などで外側から潤いを与えるケアが一般的です。しかし、根本的な対策には内側から水分を与えること、さらには与えられた水分を肌内部にキープできるように肌そのものを整えることが大切です。

今回は、肌が乾燥する原因と、肌の内側からのケアに役立つオススメ成分をご紹介します。

目次
1.肌が乾燥する原因
1-1.生活習慣による影響
1-2.紫外線によるダメージ
1-3.加齢による乾燥
2.「乾燥肌」内側からのケアにおススメ原料
2-1.セラミド
2-2.マンゴスチン
2-3.コラーゲンペプチド
3.まとめ

肌が乾燥する原因

私たちの肌は表皮で覆われています。乾燥と密接な関係にあるのが、表皮の一番外側にある角層です。

角層には「バリア機能」の役割があり、バリア機能が正常に働いていると肌の水分を保ち、蒸散を防ぐとともにアレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌を守ります。

その角層は、角質細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質から成り立っています。角質細胞はアミノ酸などの天然保湿因子(NMF)で満たされ、細胞間脂質はコレステロール、セラミドや脂肪酸などで満たされています。

正常に肌のバリア機能が働いている状態であれば、角層が外的刺激から肌を守り、肌内部の水分・脂質が逃げるのを防ぎ、潤いのある肌を保つことができます。ところが、下記に示すような原因によりバリア機能が低下すると、水分が逃げてしまいます。つまり、乾燥肌を起こさないためには、肌のバリア機能を守ることが大切なのです。

図:肌のバリア機能

続いて、乾燥肌の原因ごとの影響です。

生活習慣による影響

健康な肌は、皮膚の細胞が約4~6週間で生まれ変わる「ターンオーバー」が正常に行われることで保たれています。しかし、ストレスや生活習慣の乱れなどにより、ターンオーバーが停滞してしまいます。

加えて、普段のスキンケアのやり方によっても乾燥が悪化することがあります。クレンジングや洗顔のたびに肌をゴシゴシこする、熱いお湯で洗うなどの物理的な刺激も肌のバリア機能を低下させ、肌を乾燥させる原因になります。

紫外線によるダメージ

紫外線がシミ・シワや日焼けなど、さまざまなトラブルを引き起こすことが知られています。何より肌の一番外側にある角質層はストレートに紫外線のダメージを受け、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。1)

加齢による乾燥

個人差はありますが誰でも年齢とともに水分、セラミドなどの細胞間脂質等は減る傾向にあります。これらが減少すると、バリア機能も低下しやすくなります。2)

「乾燥肌」内側からのケアにおススメ原料

それでは「乾燥肌」の内側からのケアにおススメの成分を、いくつかご紹介します。

セラミド

セラミドとは、肌の角質層に多く含まれる脂質成分。乾燥や外部刺激から肌の内部を守っており、加齢に伴いセラミドが減少することが報告されています。

なかでも、米由来グルコシルセラミドという米から得られる植物性セラミドには、①細胞間脂質であるセラミドを増やす、②コーニファイドエンベロープの形成を促す、③タイトジャンクションの働きを高めるという3つのメカニズムにより、肌から失われる水分量を抑制する機能があることが報告されています。

機能性表示食品として「肌を乾燥しにくくするのを助ける」などのヘルスクレームを表示することができる成分です。

図:グルコシルセラミドのメカニズム3)~8)

マンゴスチン

マンゴスチンとは、オトギリソウ科の常緑高木。果樹として熱帯地方で広く栽培されています。果実の甘味と酸味が調和した優美な風味は、ヨーロッパの探検家の興味の的となり「果物の女王」と称されました。

キサントンやフラボノイド、アントシアニンなどの成分を含むことが知られており、アメリカなどでサプリメントに利用されています。さらに、マンゴスチンに含まれるロダンテノンBには、糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する機能が報告されています。

「糖化」 とは体内のたんぱく質と糖が結合し、複数の反応の末に褐色の「最終糖化生成物(AGEs)」をつくる反応です。このAGEsが体内に蓄積すると、コラーゲンが変成したり、肌のヒアルロン酸産生が低下することで肌の保水力が減少します。

ロダンテノンBはこのAGEsの産生を抑制することで、①コラーゲンの構造変化(コラーゲンの老化)、②線維芽細胞へのダメージ蓄積を抑える などの働きにより肌の潤いを保持する機能が報告されています。

機能性表示食品として「糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する」などのヘルスクレームを表示することが可能です。

図:ロダンテノンBのメカニズム9)10)

コラーゲンペプチド

コラーゲンはタンパク質の一種で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占めています。体内コラーゲンのうち40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、その他に血管や内臓など全身に広く分布しています。このコラーゲンを分解したものがコラーゲンペプチドです。

コラーゲンペプチドには、①線維芽細胞のヒアルロン酸合成を促進する ②線維芽細胞のコラーゲン合成を促進する などの働きがあります。

機能性表示食品として「肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける」などのヘルスクレームを表示することが可能です。

図:コラーゲンペプチドのメカニズム11)~14)

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「乾燥肌」の内側からのケアにオススメな成分をご紹介しました。

東洋新薬にはこのほかにもさまざまなスキンケア、アンチエイジングなどに効果的な成分と、豊富なエビデンスがあります。

商品開発のコンセプトに合わせてご提案可能ですので、ぜひお気軽にお声がけください。
 
<参考>
1)大中,Ann. Ohysiol. Anthrop. 12(1): 1-10, 1993.
2)正木ら,FRAGRANCE JOURNAL,21(8), 33-38, 1993
3)Shimoda H. et al., J Med Food, 15, 1064-1072, 2012.
4)坪井誠,オレオサイエンス,11,155-160,2011.
5)Hasegawa T. et al., Lipids, 46, 529-535, 2011.
6)Kim S. et al., Mol Med., 12, 17-24, 2006.
7)Ideta R. et al., Biosci Biotechnol Biochem., 75, 1516-1523, 2011.
8)Kawada C. et al., Biosci Biotechnol Biochem., 77, 867-869, 2013.
9)Ohno R. et al.,J Clin Biochem Nutr., 57, 27-32, 2015.
10)Alikhani Z. et al., J Bio Chem., 280, 12087-12095, 2005
11)Shigemura Y, Iwai K, Morimatsu F, et al. J Agric Food Chem 2009;57:444-449.
12)Ohara H, et al.J Dermatol 2010;37:330-338.
13)Asserin J, et al. J Cosmet Dermatl. 2015;14(4):291-301.
14)Proksch E et al., Skin Pharmacol. Physiol. 2014;27(3):113-119.

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