化粧品・コスメ OEMとは?~ODMとの違い・工程と期間・依頼時のコツ

  • 2021.07.12

そもそも化粧品OEMとは?ODMとの違い

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略語。日本語で「受託製造者」という意味です。化粧品においては、依頼を受けて「お客さまブランドの化粧品を製造するベンダー」のことを指します。

化粧品OEM会社に依頼することで、お客様は自社でこれらの許可を取得していなくても、オリジナル化粧品を作ることができます。

化粧品OEM会社の多くは「化粧品製造業許可」「化粧品製造販売業許可」を所持し、お客様企業の仕様に従って化粧品を製造します。「化粧品製造業許可」とは、化粧品の製造を行うことができる許可。また「化粧品製造販売業許可」とは、市場に対する責任を負って化粧品を日本国内の市場に流通させる業者に必要な許可です。

もう一つ、化粧品ODMというものがあります。ODMとは「Original Design Manufacturer」の略語で、OEMは「製造のみ」、ODMは「企画から製造まで」という点が違います。

化粧品OEM会社でも企画部分から提案可能なケースもありますが、基本は製造受託。そのため商品の企画経験がない、企画が漠然としていてサポートが必要、という場合は、OEMではなく化粧品ODM会社に相談する方が安全です。

>関連情報:化粧品・コスメOEMとODMの違い~メリットとデメリット・選び方とは?

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オリジナル化粧品・コスメ開発から販売までの流れ

化粧品OEM(ODM)製造の全体の流れは開発する商品により、また処方や容器、包装仕様などによっても変わりますが、大まかには以下のようになります。

それでは工程ごとに、注意すべきポイントを解説していきます。

工程1.商品企画・OEM(ODM)先選定

化粧品・コスメ開発は、発売アイテム・ターゲット層・商品コンセプトに加えて、成分・差別化要素・容器・デザインなど、決めるべきことが多岐にわたります。直接肌に触れるものだけに関連法規や規制も数多くあります。そのため自社だけで企画すると、練りに練ったアイデアが薬事面や処方面の理由で商品化できない、といった事態にもなりかねません。

そのため、大まかな商品イメージを固めたら、早い段階でOEM(ODM)メーカーに声をかけ、相談することがオススメです。そうすることでオリジナリティを演出するための大切な要素である美容成分や市場へのアピール方法についても、よりよいアドバイスが得られます。

>関連情報:EC・通販企業が化粧品、健康食品(サプリメント)OEM先を選ぶ7つのポイント

その際、最低限以下について、社内でコンセンサスを得ておきましょう。
◆商品コンセプト・発売したいアイテム・ターゲット層
◆発売価格・発売時期
◆容量・希望容器イメージ

工程2.容器選定、バルク試作

ある程度企画が決まったら、バルク(化粧品の中身)と外見(容器)の検討が始まります。

OEM(ODM)メーカーに、バルク剤型や容器、使用感などの要望を伝えます。OEM(ODM)メーカーはバルクや容器の相性を考慮した上でお客様に提案し、改良や変更を重ねながらお客様の理想の商品を一緒に作り上げていきます。

イメージが湧いていない場合は、OEM(ODM)側が持っている処方や容器を試してみることもできますし、発売時期が決まっている場合は、その中から納期に間に合う容器を選ぶこともできます。

工程3.各種試験・調査

化粧品は基本的に「適切な環境において未開封状態で3年間の品質保証」が求められます。また、肌に直接塗る商品の特性上、消費者に安心して使っていただける安全性を守ることが求められます。

そのため、品質を担保するための安定性試験や皮膚に対する刺激をチェックするパッチテストなどの安全性試験*を行います。
*試験を実施してもすべての方に皮膚刺激が起こらないということではありません。

>「パッチテスト」の解説はこちら

工程4.パッケージデザイン検討

上記と並行して、パッケージデザイン検討を進めます。パッケージデザインについては、法規に則った作成が必要です。OEM(ODM)に相談すれば、サポートが受けられます。

>「法定表示」についての解説はこちら

工程5.薬事申請

化粧品や医薬部外品の販売は、いずれも申請が必要であり、その期間は「医薬部外品」と「化粧品」で大きく異なります。

>「医薬部外品」の解説はこちら

化粧品は届出のため1か月かからず完了しますが、医薬部外品は申請〜承認が必要。3〜6ヶ月と時間がかかります。医薬部外品でこの部分を短縮したい場合は、OEM(ODM)先が持っている「承認済み処方」を活用することも一つの手段です。

工程6.製造

薬事申請の届け出が完了または承認を得た後、原料や資材(容器・包装パッケージ)手配を行い、ついに製造へと進みます。

原料や資材の手配期間は、種類によってさまざまです。また化粧品・コスメは特に容器がボトルネックになることが多く見られ、場合によっては手配だけで4か月かかることもあります。容器のチョイスは納品スケジュールに大きく影響するため、配慮が必要です。

工場に原料・資材が届いたら、容器にバルクを充填、包装をして、製品の完成となり、お客様のもとへ届きます。

工程7.発売

発売時には広告用の商品写真が必要。撮影用のモック(=見本、模型)も忘れないように準備しましょう。Webサイトであればギリギリでも間に合いますが、チラシや会報誌など印刷物に広告を掲載する場合は、納品より1か月ほど前の準備が必要です。容器が決定した時点でいつまでにモックが必要なのかをOEM(ODM)先に伝えることで、バタバタせず余裕を持って準備できます。

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OEM(ODM)先の選び方、5つのポイント

化粧品OEM(ODM)企業は数多くあります。そのため、どこに声をかけてどのように選べばよいかわからない、という声をよく耳にします。ここでは選び方の5つのポイントをご紹介します。

①自社が作りたいものが得意な会社か

化粧品OEM(ODM)メーカーにも得意、不得意があります。まずは自社が想定する商品開発についての具体的な製造実績について、問い合わせましょう。

②提案・サポートは親切か

自社に商品開発の経験がない場合、技術力で選ぶのはなかなか判断が難しいと思います。また、技術力がいくら高くても専門用語を連発されては困ります。そのため、提案・サポート力を重視しましょう。OEMメーカーの中には製造だけに特化した企業も存在するため、いざ依頼してみると「そこはお客様の方で決めてください」と提案してくれないケースもままあります。自社側の理解度や状況を正直に伝え、提案を依頼してみましょう。そこで思うような反応が得られない場合は、一緒に商品開発を行うのは難しいでしょう。

③対応ロットは適正か

OEM(ODM)メーカーは保有する機器や工場のキャパシティで得意とする(経済的な)製造ロットが異なります。自社が製造したいロット想定と照らし合わせ、適切かを確認しましょう。

>「製造キャパシティ」に関する解説はこちら

④法的規制やトレンドにも明るいか

化粧品製造や販売には法的な規制、記載可能な表現内容、パッケージデザインなど数多くの決まりがあります。また、法律だけではなく化粧品・コスメ業界の市場動向やトレンドなども差別化商品を生み出すうえでは重要な要素です。遠慮せず質問を投げかけてみて、どの程度サポートしてくれるのかを確認しましょう。

⑤品質管理体制・トラブル発生時の対応

言うまでもなく品質管理体制やトラブル対応は、ものづくりには欠かせない重要なファクターです。工場のISO認証取得の有無などどのような品質管理を行っているか、万一の事態にどのような体制でフォローしてくれるのかもしっかり確認しましょう。

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化粧品・コスメOEM(ODM)製造にはどのくらい期間がかかる?

「数か月で商品化」を謳うメーカーもありますが、実態としては化粧品で平均8ヶ月程度、医薬部外品では平均1年程度かかります。

これを短縮するコツとしては、以下の方法があります。

・コンセプト段階からOEM(ODM)に相談する
・容器、バルクは製造委託先の持っているものを活用する
・OEM(ODM)がもっている承認済の処方を活用する
・企画の早いタイミングで容器の相談をする

こうすることで試験や検査、承認申請などの工程が省け、早いものであれば数か月で商品化、発売まで進んだケースもあります。

その他 化粧品・コスメOEM(ODM)でよくある質問

ここでは化粧品・コスメOEM(ODM)でよくある質問をご紹介したいと思います。

OEM会社を選ぶべきかODM会社を選ぶべきかわかりません。
大まかには「OEM」は製造だけを受託するメーカー、「ODM」は製造だけでなく企画提案もできるメーカーに分けられます。社内に処方開発者がいる場合はOEMに委託、社内に処方開発者がいない場合はODMに委託し、相談しながら商品開発を進めることをお勧めします。
化粧品OEM(ODM)にかかる費用はどのくらいですか?
処方や使用する容器、製造ロットや容量によって千差万別で一概には言えません。また、小ロットが得意、大ロットが得意など、メーカーによる特性もあります。基本的には、ロットが大きくなれば単価は安くなり、小ロットだと単価が高くなります。費用を把握するには、容器を含めた完成品のイメージ、容量、製造ロットをOEM/ODMメーカーに相談すれば、見積が得られます。そこから販売価格との兼ね合いを踏まえ、OEM/ODMメーカーに製造コストの抑え所(容器、容量など)をご相談ください。
化粧品OEMで失敗しないためのポイントを教えてください。
おおまかな商品イメージ、予算や発売時期が決まったら、早い段階でOEM(ODM)メーカーに相談しましょう。その際、容器や処方の具体的なベンチマーク商品(参考品)があると、話が伝わりやすいです。化粧品開発は1年以上かかることもあり、発売後もOEM/ODMメーカーと付き合うことになります。それを踏まえ、担当者が疑問に答えてくれる、バルクや原料、容器を提案してくれるなど、しっかり対応をしてくれるOEM/ODMメーカーであるかを見極めることも重要です。
オーガニック化粧品を作りたいです。気をつけるべきポイントはありますか?
「オーガニック」とは有機栽培のことですが、日本で「オーガニック化粧品」の定義は不明瞭で、有機栽培で作られた植物原料が一つでも使われていれば「オーガニック化粧品」とすることができます。一方、オーガニック認証を受けて化粧品を販売する場合は、認証工場での製造と販売ライセンスの取得が必要です。どこまでこだわって「オーガニック」とするのか、OEM/ODMメーカーときちんとすり合わせましょう。
海外販売を計画しています。何か気をつけるべきポイントはありますか?
OEM/ODMメーカーには製造だけでなく輸出サポートができるメーカーもあるので初期の段階で相談しましょう(OEM/ODMメーカーで輸出サポート対応ができない場合は、申請代行の業者を探す必要があります)。海外で販売する場合は申請や手続きが必要であり、販売国の法規に従う必要があります。国によって配合できない成分、パッケージに記載ができないこと、そもそも販売できないアイテムもあります。開発進行する前に、どの国に輸出をする予定があるかを明確にOEM/ODMメーカーに提示し、相談しましょう。
無料EC・通販企業がサプリメント、化粧品OEM先を選ぶ7つのポイント

まとめ

いかがでしょうか。このように化粧品・コスメのOEM(ODM)商品開発~製造には多くの工程がかかります。そのため、OEM(ODM)先にはレスポンスの速さと、先回りした提案が必要になりますし、互いの「相性」も非常に重要な要素です。

東洋新薬は企画の初期段階から納品まで、常にお客様に寄り添う対応を心がけています。
化粧品・コスメの開発を検討される場合はぜひ、東洋新薬へご相談ください!

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初めてのOEM先検討にも役立つ、OEM先の選び方7つのポイントをご紹介します。

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