「バナバ葉エキス」OEM商品開発ガイド-ウォーキング市場を拓き、健康寿命延伸に貢献
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- 2025.09.03

加齢と共に足の重さや疲れやすさ、歩行能力の低下に不安を感じている方が増えています。歩く速さは、健康寿命や介護リスクにも関係する重要な指標です。
このような中、特に健康意識が高まる40代~60代の中高年では、「散歩・ウォーキング」はもっとも人気の高い趣味の一つとなっています。
そこで本コラムでは、ウォーキングの効果を高め、健康的な歩行をサポートする可能性を秘めた機能性素材「バナバ葉エキス」にフォーカス。
その科学的根拠と、健康寿命延伸という市場の大きな潮流を捉えた、競合との差別化が図れるサプリメントOEM商品開発のヒントをお届けします。
- 目次
- 1.新たなビジネス機会-健康寿命延伸に貢献する「散歩・ウォーキング」市場の成長
- 2.歩行速度と健康寿命の深い関係-科学的データが示す、加齢による歩行能力低下への解決策
- 3.バナバ葉エキスとは?ウォーキング効果をサポートする機能性素材
- 3-1.古くから伝わる伝統的な健康食材「バナバ」
- 3-2.有効成分「コロソリン酸」のインスリン様作用
- 3-3.機能性表示食品としてのOEM商品開発がオススメ
- 4.バナバ葉エキス配合サプリメントOEM:商品開発を成功させる3つのポイント
- 4-1.① 高品質な原料の確保とトレーサビリティ
- 4-2.② 機能性表示食品としての商品開発
- 4-3.③ GMP準拠の製造工程と信頼性
- 5.まとめ
新たなビジネス機会-健康寿命延伸に貢献する「散歩・ウォーキング」市場の成長
高齢化が進む日本において、健康寿命の延伸は社会全体の重要課題です。この課題意識の高まりと共に、生活習慣病の予防や筋力維持を目的とした健康意識は年々高まっています。特に、40代から60代の中高年層では、「散歩・ウォーキング」が、健康法として定着しています。
株式会社CMサイトが40代以上を対象に行ったアンケートでは、「散歩・ウォーキング」が人気の趣味1位に輝いています。また、総務省の調査では、「ウォーキング・軽い運動をする人」の割合が2016年の41.3%から2021年には44.3%に増加しており、健康的な歩行をサポートする商品に対するニーズの高まりを示唆しています。
実際、健康寿命を延ばすことと日常的な歩行習慣には、深い関係があります。2023年に発表された国際メタ解析(Journal of the American College of Cardiology掲載)によると、1日の歩数が増えると心血管疾患の発症リスクや死亡リスクが段階的に低下することが明らかになっています。京都府立医科大学による2024年の研究では、健康寿命を延ばすための目標歩数は1日9,000歩とされています。
しかし、デスクワークや交通手段の発達などの現代社会の生活習慣により、日本人の身体活動量は著しく低下しています。令和5年(2023年)の「国民健康・栄養調査」によれば、65歳以上の女性の1日あたりの平均歩数は約4,419歩と、健康維持には不十分な水準です。
そのためこの市場には、「歩行習慣をサポートし、健康寿命の延伸に貢献する新たな商品を開発する」という、大きなビジネス機会が存在します。
歩行速度と健康寿命の深い関係-科学的データが示す、加齢による歩行能力低下への解決策
近年の研究で、歩行速度は単なる移動の速さではなく、健康寿命を左右する重要な指標であることが明らかになっています。体の調子が良くないときに歩く速さがゆっくりになるのは、歩行速度が健康状態を反映しているためなのです。
女性15,000人以上を対象とした調査では、歩く速さと健康寿命の関係が具体的に示されました。もっとも遅いグループ(秒速0.8m未満)を基準とすると、少し速く歩くグループ(秒速0.8~1.3m)は、健康な状態を保つ期間が1.9倍長い傾向にあります。さらに速いグループ(秒速1.3m以上)では、その期間が2.68倍にもなります。これは、歩く速さが速い人ほど、より長く健康な状態でいられる可能性が高いことを意味します。
歩行能力が低下する主な原因は、加齢に伴う筋肉量の減少です。筋肉量の低下は40代から少しずつ始まり、高齢になるとサルコペニアと呼ばれる状態になり、特に下肢の筋力低下により歩行速度が遅くなります。
しかし、この状態は適切な対策で回復可能です。予防には、適切な栄養摂取が大切であり、日常的な運動習慣と代謝の改善も重要です。筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせることで、筋肉量の減少を抑えることができます。特に太ももの前面と裏側、ふくらはぎの筋肉強化が、歩行能力の維持に効果的です。
効果的なウォーキングには正しい姿勢と歩き方が不可欠です。背すじを伸ばし、目線は前方に保ち、腕を振って歩幅を少し大きくすることが基本です。息が弾む程度のスピードを維持し、週に2日、1回30分から始めるのが理想的とされます。
このように、加齢による歩行能力の低下を予防し、効果的な運動習慣を継続するためには、栄養摂取と運動を組み合わせた多角的なアプローチが求められます。この点において、東南アジア原産の伝統的健康食材「バナバ」に含まれる成分が、ウォーキングによる運動効果を相乗的に高める可能性を秘めています。
バナバ葉エキスとは?ウォーキング効果をサポートする機能性素材

古くから伝わる伝統的な健康食材「バナバ」
バナバは、東南アジア、特にフィリピンやインドネシアに自生するオオバナサルスベリという樹木です。樹高は約5~10メートルと堂々とした姿が特徴で、古くから伝統的に健康維持に用いられています。フィリピンでは、何世紀も前からバナバの葉を煎じたお茶が愛飲されてきました。
有効成分「コロソリン酸」のインスリン様作用
バナバ葉には、豊富なミネラルや食物繊維が含まれています。また、コロソリン酸という成分を含有しており、これが健康維持に重要な役割を果たすとの科学的な研究も進み、健康食品の原料として注目されています。
バナバ葉から抽出して作られるバナバ葉エキスの最大の特徴は、他の茶葉には見られないコロソリン酸という成分を含んでいることです。コロソリン酸はインスリン様作用を持ち、ヒト臨床試験で、空腹時血糖値やHbA1cの改善が確認されています。さらに注目すべきは、バナバ葉由来のコロソリン酸を摂取しながら軽度の運動を行うことで、 筋肉量の維持や歩行能力の改善が確認されている点です。
機能性表示食品としてのOEM商品開発がオススメ
バナバ葉エキスとウォーキングの効果を高めるには、適切な摂取タイミングと量がポイントです。毎日継続してバナバ葉エキスを摂取すること、そしてウォーキングあるいは運動をすることが大切です。
バナバ葉エキスは、お茶として摂る方法もありますが、サプリメントタイプが手軽でおすすめです。中でも、機能性表示食品として届け出されたものは、機能性に関しては適切な摂取量が研究データを基に決められており、品質管理・安全性も一定の担保があります。
そのため、バナバ葉エキスを配合した健康的な筋肉量維持・歩行をサポートするサプリメントを、機能性表示食品としてOEM商品開発することがオススメです。
バナバ葉エキス配合サプリメントOEM:商品開発を成功させる3つのポイント
バナバ葉エキスサプリメントOEM商品開発を成功させるためには、 ① 高品質な原料の確保とトレーサビリティ、 ② 機能性表示食品としての商品開発、そして ③ GMP準拠の製造工程と信頼性という、3つの重要なポイントがあります。
① 高品質な原料の確保とトレーサビリティ
サプリメントの品質においては、原料の品質管理ならびにトレーサビリティが重要です。特に、天産物であるバナバ葉は品質にばらつきが生じる可能性もあるため、厳格な品質管理が求められます。前述の通り古くから伝統的に使われてきたフィリピン産のバナバ葉は、コロソリン酸が豊富と言われており、トレーサビリティがしっかりとしている原料を選定することが重要です。
② 機能性表示食品としての商品開発
一般の健康食品と異なり、機能性表示食品として届出するためには、機能性関与成分を定量することが必須です。バナバ葉エキスを使用したサプリメントであれば、コロソリン酸が有効量配合されていることが担保される機能性表示食品として開発されることが推奨されます。機能性表示食品であれば、消費者庁の定めるルールの中で、例えば以下のような機能性表示が可能で、バナバ葉由来コロソリン酸が運動機能に役立つことが明確に伝えられます。
本品にはバナバ葉由来コロソリン酸が含まれます。バナバ葉由来コロソリン酸は、軽い負荷のかかる日常的な運動と併用することで、中高年の方の加齢に伴い低下する筋肉量の低下抑制に役立つ機能が報告されています。
③ GMP準拠の製造工程と信頼性
機能性表示食品として、コロソリン酸含有量の安定性管理や、GMP(適正製造規範)に準拠した製造工程が不可欠です。原料のロットごとに定量分析を行い、品質変動を抑える仕組みが整っているOEMメーカーに委託することで、安心して開発を進められます。
また、受け入れる原料にはじまり、工程管理記録やトレーサビリティも重要です。OEM委託先を選定する際は、機能性表示食品への届出実績や分析設備の有無まで丁寧に確認し、信頼のおけるかつ制度への対応力の高さを評価することが重要です。
まとめ
今回は、ウォーキングの効果と健康的な歩行をサポートするバナバ葉エキスについて、そしてバナバ葉エキスを活用したサプリメントOEM開発のポイントをご紹介しました。
バナバ葉エキスは、ウォーキングをより効果的にし、中高年の方の健康的な生活をサポートする可能性を秘めた機能性素材です。特に40代~60代の方々にとって歩行能力の維持は健康寿命を延ばす重要な要素であり、バナバ葉エキスを使用したサプリメントは、そのコンセプトを体現する最適な商品開発のヒントとなるでしょう。
東洋新薬は、原料選定から商品企画、製造、そして機能性表示食品の届出サポートやマーケティング支援まで、貴社の新商品開発を強力にバックアップします。バナバ葉エキスのサプリメントOEM開発にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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