体調不良は「内臓冷え」が原因?特徴から改善・対策法まで解説

  • 2022.02.08
内臓 冷え 改善

冷えを感じるとき、手足だけでなく、お腹が冷える経験をしたことはありませんか?それは「内臓冷え」の可能性があり、「なぜか分からず体調が悪い」といった事態を引き起こしかません。今回は、「内臓型冷え症」について、原因から特徴、対策まで解説します。

目次
1.内臓型冷え症とは?
2.内臓型冷え症の特徴
3.内臓型冷え症状が起こる原因
4.内臓型冷え症の改善策:「お腹を温めること」が効果的!
4-1.内臓型冷え症の改善策:「お腹を温めること」で得られる3つの効果
5.内臓型冷え症を改善するための具体的な対策
5-1.改善策①温かい食べ物や飲み物を積極的に摂り、内側からお腹を温める
5-2.改善策②外側からお腹を温める
5-3.改善策③有酸素運動をして、体をじっくり温める
6.まとめ

内臓型冷え症とは?

冷え症は「四肢末端型」「下半身型」「全身型」そして「内臓型」の4つのタイプに分けられています。

1:四肢末端型
手先や足先が冷える。
冷えとともに頭痛や肩こりなども併発しやすい。

2:下半身型
腰から下が冷えるため、手は温かく足だけが冷える。
デスクワークなど、下半身の筋肉が硬直し、血液の流れが滞りやすい状況で起こりやすい。

3:全身型
全身の体温が低く、1年中体が冷える。
不摂生な食生活など基礎代謝の低下が原因で起こりやすい。

4:内臓型
手足や肌表面は温かいけれど、お腹が冷える。
冷えが体の表面に出にくいため、自覚症状が少ない。

通常、冷え症というと、手足や全身など肌の表面に冷えが現れます。しかし、内臓型冷え症は手足は温かく「内臓だけが冷える」状態のため、他の冷え症とは異なった特徴を示します。

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内臓型冷え症の特徴

内臓型冷え症は自覚症状の少なさから、「隠れ冷え症」とも呼ばれます。自分では気づくことがなかなか難しく、症状が悪化してしまう場合が少なくありません。 以下のような内臓冷えの特徴を知っておくことで、早期に気づくことが大切です。

・起床時、脇よりもお腹の温度が低い
朝起きたばかりのタイミングは、脇もお腹も同じ体温であることが一般的です。そのため、脇よりお腹の方が冷たく温度が低いと感じる場合は、内臓が冷えていることになります。

・下腹部を触るとひんやりする
お腹に手をあてて、下腹部を触ってみたときにひんやり感があるのは、内臓型冷え症の代表的な症状です。

・疲労が溜まりやすく、風邪をひくことが多い
内臓冷えの状態は、筋肉の収縮運動が落ち代謝が落ちるため、エネルギーを全身へ十分に届けられません。そのため、風邪など体調不良を引き起こしやすくなります。

・入浴時、湯船が熱く感じる
内臓が冷えると、ぬるめの温度にしてもお湯が熱く感じられることがあります。

・便秘や下痢になりやすい
内臓の冷えは、腸内環境の乱れや腸の機能低下などを引き起こします。その結果、便秘や下痢を引き起こすことがあります。

内臓型冷え症状が起こる原因

それでは、一体どのような原因で内臓型冷え症が引き起こされるのでしょうか?

内臓の冷えは、ストレスや疲労の蓄積、血液の循環調整機能の低下、運動不足などが主な原因だと考えられています。

多忙で時間に追われる毎日を送るなかで、しっかり休んだつもりでも疲労が解消できず、疲労だけでなくストレスもためてしまいます。ストレスが蓄積すると自律神経が乱れるため、血行不良の原因になります。血液の流れが悪くなると、健康な身体を保つためのエネルギーが内臓へ十分に送られなくなり、結果的に内臓の冷えを引き起こすのです。

デスクワーク中心の生活などで体を動かす機会が少ないと筋肉の運動量がどんどん減ってしまいます。 適切な体温を保つための熱は、筋肉の収縮運動によってつくられます。そのため、運動不足だと体温が低下し、血行不良にも陥りやすくなります。

他にも、冷たいものの過剰摂取、エアコンの効きすぎた部屋で過ごす、湯船につかる習慣がない、栄養バランスの整った食事ができていない、といったことも内臓を冷やす原因です。

このように、内臓型冷え症は、全体の血液の流れが滞ったり、代謝が落ちたりすることで引き起こされます。こういった内臓冷えになりやすい原因は、体質や普段の生活習慣が深く関わっています。

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内臓型冷え症の改善策:「お腹を温めること」が効果的!

内臓型冷え症によって引き起こされる体の不調は、お腹を温めることで改善できます。

お腹は大切な臓器が集まっている大切な部位。お腹が冷えてしまうと内臓機能の低下や血行不良といった体調不良を引き起こしてしまいますが、逆にお腹をしっかり温めれば、不調を改善できるだけでなく、元気で健康に過ごすことができます。

内臓型冷え症の改善策:「お腹を温めること」で得られる3つの効果

効果①代謝向上
体の中心が温められることで熱エネルギーがしっかり作られます。そうすると、血液の流れが良くなり、全身へ栄養が行き届くようになります。

効果②疲労回復
内臓が冷え、体温が低い状態が続いていると、体力が落ちて疲労がなかなか回復されにくくなります。内臓がポカポカと温まれば、末端まで血液が行き渡るようになるため、体が元気になり疲れも取れやすくなります。

効果③免疫向上
風邪のウイルスや病原菌への抵抗力、免疫力は、体温が高いほど活動します。お腹を温めて体温をキープすることは免疫を上げるためにも大事なことです。

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内臓型冷え症を改善するための具体的な対策

改善策①温かい食べ物や飲み物を積極的に摂り、内側からお腹を温める

内臓型冷え症を改善するには、まず体の内側から温めることが大切です。温かい食べ物や飲み物を積極的に食事へ摂り入れることで、内臓がしっかり温められます。胃腸などの消化器官が温まることで、消化機能が向上されたり、血液の流れが良くなったりと、内臓型冷えによる体の不調も改善できます。

朝食にお味噌汁をプラスしたり、夕食にスープを摂り入れたりするだけでも十分効果が期待できます。さらに、体を温める温活効果のある「陽性食材」を積極的に摂り入れることで、より内臓が温まるので効果的です。

・温活効果のある「陽性食材」とは?
体を温める食材として代表的な生姜や唐辛子のほか、土の中で育つ根菜類やイモ類も高い温熱効果があります。土の中で育つ野菜は、熱い太陽の日差しから逃れようと土の奥深くまで成長していくため、温活食材として優れているとされます。陽性食材やスープや煮込み料理などでいただくことで、より内臓が内側から温められ、冷え改善に期待できます。

また、体を温める陽性食材を積極的に摂ることと同じくらい、冷えをもたらす「陰性食材」の摂取方法を工夫することも大切です。

・体を冷やす「陰性食材」とは?
土の中で育つ根菜類やイモ類の温熱効果が高いことに対し、太陽に向かって成長していくキュウリ、ナスなどの野菜は、体が冷えやすい特徴があります。このような体を冷やす陰性食材は、過剰摂取を控えるだけでなく、調理法などを工夫することが大切です。 例えば、生野菜ではなく温野菜にする、陽性食材と組み合わせ、スープや鍋物など温かい料理にするなどがよいでしょう。

陽性食材だけに偏らず、食材をバランスよく摂ることで、冷えによる体調不良も改善されるので、「温め」を意識した食生活を送るよう心がけましょう。

改善策②外側からお腹を温める

体の内側から内臓を温めることと同じくらい、外側からお腹を温めることも重要です。
しかし外側からお腹を温めるときは、単純に厚着をすればよいというものではありません。厚着をすると全身に汗をかいてしまうため、かえって内臓の冷えを悪化させてしまう場合があります。 厚着は避け、お腹だけを温める(腹巻、カイロなど)ことで、手早く内臓冷えを改善することが可能です。

・ぬるめのお湯で入浴する
仕事や育児で忙しいと、シャワーだけで簡単に済ませてしまいがちです。しかし、温かい湯船にしっかりつかって体を芯から温めることは、内臓の温めにも繋がります。お湯の温度が熱過ぎると、体が汗をかき、かえって冷えを促進してしまいますので、38~39度程度のぬるめのお湯をはりましょう。入浴は温活効果だけでなくリラックス効果もあるので、内臓冷えの原因となっているストレス解消にも有効です。

改善策③有酸素運動をして、体をじっくり温める

筋力量の低下は、内臓冷えの原因の1つです。 スクワットなど筋肉の収縮を促す運動を摂り入れることで、内臓を含む全身の代謝があがり、血流改善にも効果的です。激しい運動は大量の汗をかきますし、疲労感が強く続けづらいので、ストレッチやウォーキングなどの「有酸素運動」をおすすめします。

まずは、「通勤まで1駅分徒歩で歩く」「エレベーターではなく階段を使う」など、生活の中で無理なくできることから始めてみましょう。わずかなことでも体を動かす機会を増やすことが内臓冷えの改善に繋がります。

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まとめ

いかがでしょうか。今回は冷え症の中でも自覚しにくい「内臓型冷え症」について取り上げ、特徴や原因、改善策を解説しました。

内臓の冷えは、生活習慣の乱れが大きな原因となります。特に女性は、男性よりも筋肉量が少ないため、内臓型冷え症に陥りやすいといえます。自分の生活習慣を見直し、お腹を温めて、内臓を冷やさないように心がけましょう。特に秋から冬に向けては、冷えをつらく感じる時期。それまでに内臓冷えをしっかり改善していきましょう。

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