「痩せにくい」悩みに応える「アンチ・インフラマトリーダイエット」とは? -健康食品OEM商品開発の新たなアプローチ

  • 2025.09.03
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健康食品・サプリの商品開発で次の一手を模索中のご担当者様へ。消費者の「食事を減らしても痩せにくい」という悩みの背景に、「体内の慢性炎症」が隠れているかもしれません。

今回は、最近注目の「アンチ・インフラマトリーダイエット(Anti-Inflammatory Diet)」という、新たなアプローチによる健康食品・サプリOEM商品開発のヒントを解説します。

目次
1.慢性炎症とは何か?そのメカニズムと肥満の関係
2.アンチ・インフラマトリーダイエットと抗炎症食品
3.差別化の鍵は「インドマンゴスチン由来ガルシノール」
3-1.インドマンゴスチン由来ガルシノールの機能性分野
4.高品質なサプリメント開発は東洋新薬にお任せください
4-1.企画・提案からマーケティングまで、ワンストップでサポート
5.まとめ

慢性炎症とは何か?そのメカニズムと肥満の関係

「アンチ・インフラマトリーダイエット」という新しいアプローチについて解説する前に、アンチ・インフラマトリーと関連深い、「慢性炎症」について説明します。

炎症というと、皮膚の傷で赤く腫れたり、熱を持ったりする「急性炎症」を想像されるかもしれません。一方、「慢性炎症」とは、体内で弱い炎症が長期間くすぶり続ける状態で、急性炎症と異なり、目立った自覚症状がほとんどないまま進行するため「隠れ炎症」とも呼ばれます。

慢性炎症は、数週間から数年にわたって持続し、生活習慣病や老化などにも関わります。

この慢性炎症という概念は20世紀初めから存在していましたが、本格的に注目され始めたのは2000年代以降です。特に、生活習慣病や加齢に伴うさまざまな研究が進む中で、生活習慣病や加齢、さらにはアルツハイマー病などとの関係も研究が進んでいます。

慢性炎症が肥満を招くメカニズムには、主に以下の3つが挙げられます。

  • 細胞が老化して、炎症物質を出し続ける: 炎症を起こす物質(サイトカイン)を出して、それが周りの細胞にも悪影響を与えて、炎症が広がります。
  • 死んだ細胞がうまく片づけられない: 通常、死んだ細胞や異物はマクロファージが処理しますが、加齢や生活習慣の乱れによってこの働きが鈍ると、細胞の残骸が残り続けて炎症が慢性化します。
  • 脂肪がたまりすぎると炎症が起きる: 食べすぎや運動不足で太ると、脂肪細胞が膨らみ、体が危険と判断して免疫細胞が炎症を起こします。この白色脂肪細胞の慢性炎症は、脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞の機能をも低下させてしまいます。

体内には、インスリンというホルモンがあります。血液中の糖を細胞に取り込む働きをしますが、慢性炎症は体内のインスリンの働きを邪魔し、血液中の糖が細胞に入れなくなり、糖は脂肪として体にため込まれます。

つまり、慢性炎症が太りやすくなる原因の一つなのです。

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アンチ・インフラマトリーダイエットと抗炎症食品

「アンチ・インフラマトリーダイエット(Anti-Inflammatory Diet)」は、体内の慢性炎症を抑えることを目的とした食事法のことです。

体内の慢性炎症を抑えることができれば、代謝機能の正常化、脂肪燃焼の促進、そして健康的な体重管理へとつなげることができます。

慢性炎症を抑えるために、睡眠、運動、食事などのさまざまな方法が提唱されています。

  • 睡眠の質を高める: 睡眠不足は炎症性サイトカインを増加させることが研究によってわかっています。令和5年(2023)「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によると、4人に1人は睡眠不足です。「睡眠時間の国際比較」(厚生労働省)を見ても、11か国中日本が最も睡眠時間が短くなっています。よく耳にするように「7時間~8時間」の質の良い睡眠が必要です。
  • 運動の習慣: 運動不足だと太ることはよくご存じと思いますが、運動不足だと糖尿病のリスクが高い、寿命が短いなどの報告もあります。これらにも慢性炎症が関係しているということです。座位行動(座っている、横になっている状態での活動)は立位(立った状態での活動)に比べてエネルギー消費量は約1/2程度ともいわれます。世界20か国における平日の座位行動(座っている、横になっている状態での活動)時間のデータでは、日本人が最も座位時間が長くなっています。慢性炎症解消のために運動は有効な手段です。適度な運動習慣を取れ入れることは大切です。
  • 食事と食べ方: 慢性炎症を防ぐためには、「腹八分目」「30回噛んで食べる」「ベジファースト(野菜から食べる)」といった食べ方も、有効とされています。ご存じの通りこれらは太りすぎないためにも良い方法です。また、食べるもの自体も、精製された炭水化物(白米、白いパンなど)や加工食品も避けたほうがよいと言われています。

また、食事と食べ方とともに、抗炎症食品を積極的に摂り入れることも有効です。ポリフェノールや発酵食品、青魚などは抗炎症食品であり、積極的に食事に取り入れることが推奨されています。

具体的な抗炎症食品と主な成分の一例を以下に示します。

食品例 主な成分
玉ねぎ・そば・緑茶 ケルセチン
サバ・イワシなどの青魚 EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)
ウコン・シナモン クルクミンなどのスパイス成分
ブロッコリー・スプラウト スルフォラファン
生姜 ジンゲロール・ショウガオール
納豆などの発酵食品 乳酸菌・酵母・麹菌などの有用菌

差別化の鍵は「インドマンゴスチン由来ガルシノール」

抗炎症食品の中でも、特にご担当者様に注目していただきたいのが、最近注目のポリフェノールとして紹介されている、インドマンゴスチンに含まれる「ガルシノール」です。

ガルシノールは、名前の通りインドの植物由来の成分で、抗炎症・抗酸化作用を持っています。このガルシノールは、体内で炎症性サイトカインを抑制することで抗炎症効果を発揮します。

インドマンゴスチンは、インド南西部のマハーラーシュトラ州などに自生する植物の実で、健康にうれしい栄養成分が豊富に含まれています。学名:Garcinia indica choisy、一般名:インドマンゴスチン、ガルシニア・インディカ、コクムなどとも呼ばれています。

インドマンゴスチン

果実はミニトマトのような扁平な球形(直径約3~5cm)で、濃い赤紫色〜黒紫色をしており、乾燥させて調味料や酸味料として利用されています。種子は油分が豊富で、圧搾して「コクムバター」として利用されています。インドマンゴスチンは、これらのほかにも、古くから薬効を認められ、インドにおいて長く医療の用途でも用いられてきました。

インド・マハーラーシュトラ州

このインドマンゴスチン由来ガルシノールは、サプリメントの機能性関与成分として、事業者の責任において、科学的根拠に基づき特定の保健の目的が期待できる旨を表示することができる「機能性表示食品」として届け出されています。健康食品GMPなど、品質管理において一定の水準が保たれたOEM商品を開発することが可能です。

例えば、「インドマンゴスチン由来ガルシノール」を機能性関与成分とする「インドマンゴスチンタブレットE」は、「インドマンゴスチン由来ガルシノールには、肥満気味の方の、お腹の脂肪(内臓脂肪、腹部総脂肪)や体脂肪を減らすのを助ける機能、高めのBMIが低下するのを助ける機能がある」旨で届出が公開されています。

「インドマンゴスチン由来ガルシノール」は、新規の機能性関与成分として注目されています。まだ認知度向上の余地がありますが、健康志向の高い消費者からの関心が高まっています。

今、市場に参入することで先行者優位性を獲得できる可能性があります。

インドマンゴスチン由来ガルシノールの機能性分野

  • 肝機能改善作用
  • 活気・活力低下軽減作用
  • 疲労感軽減作用
  • 心の健康維持作用
  • お腹の脂肪(内臓脂肪、腹部総脂肪)、体脂肪、BMI低減作用

高品質なサプリメント開発は東洋新薬にお任せください

サプリメント商品開発しているイメージ画像

アンチ・インフラマトリーダイエット向けのインドマンゴスチンサプリをOEM開発する際のポイントは以下の3つです。東洋新薬は、これらのポイントを全て満たした、高品質な商品開発をご支援します。

  • 原料の質: 高品質なサプリメントは、インドに自生するフクギ科植物の果皮から適切に抽出された原料を使用しています。原材料表示に「インドマンゴスチン抽出物」と明記できるかを確認することが大切です。
  • 製造管理・品質管理: 適切な製造工程・管理を経たサプリメントは、有効成分の面でも安心です。健康食品GMP認証を取得した製造施設で作ることができるOEMメーカーを選ぶことをおすすめします。
  • ガルシノール含有量: 最も重要なポイントで、機能性表示食品の場合には、1日あたり18mgのインドマンゴスチン由来ガルシノールを含むことが求められます。この要件を満たす配合設計をご提案します。

企画・提案からマーケティングまで、ワンストップでサポート

サプリメントOEM開発においては、マーケティングやプロモーションはブランドオーナー側の役割となるのが一般的です。しかし、インドマンゴスチンサプリメントOEMにおいては、新しい成分ということもあり、役立つサポートをしてくれるOEMメーカーと組むことはメリットがあります。

東洋新薬では、商品コンセプトの策定から、マーケティングやプロモーションに関連するサポートまで、専門チームがワンストップでご支援いたします。

まとめ

近年注目を集める「アンチ・インフラマトリーダイエット」という新しいアプローチは、健康食品市場における新しいアプローチとなる可能性を秘めています。インドマンゴスチンに含まれる抗炎症ポリフェノールであるガルシノールを使用したサプリメントは、そのコンセプトを体現する最適な商品開発のヒントとなるでしょう。

東洋新薬は、原料選定から商品企画、製造、そしてマーケティングサポートまで、貴社の新商品開発を強力にバックアップします。

ガルシノールの機能性表示食品開発にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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お客様のご要望に合わせ、企画開発から商品設計・製造・生産までトータルサポートします。

※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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