「自己肯定感」と「美意識」がキーワード!Z世代が求める青汁商品の開発ポイントを解説

  • 2025.03.12

12歳から28歳前後を指すZ世代 。この世代では健康や美意識への関心が高く、ダイエットにおいても体質改善を重視した方法が求められています。

本記事では、Z世代のダイエットトレンドおよび、課題や青汁をどのようにZ世代に訴求できるかなどについて解説します。

Z世代のダイエット傾向に合わせた青汁の商品開発を考えるきっかけにしていただければ幸いです。

目次
1.Z世代の成人におけるダイエットのトレンド
1-1.Z世代におけるダイエット開始期間
1-2.Z世代がダイエットを始めるきっかけ
2.Z世代のダイエットの課題
2-1.Z世代に見られる無理なダイエットのリスク
2-2.朝食欠食における悪影響
3.Z世代で青汁への注目度が高まりつつある
4.青汁の主要成分「大麦若葉末」の機能性
5.Z世代向け青汁の商品開発案
5-1.提案①「グリーンチャージ」
5-2.提案②プロテインやアミノ酸系、鉄、カルシウムを含む「トータルサポート栄養食」
6.まとめ

Z世代の成人におけるダイエットのトレンド

Z世代はダイエットの開始時期が他の世代と比べて早く、動機として「健康維持」や「自分に自信を持ちたい」といった内面的な理由が挙げられます。

この章では、Z世代のダイエット開始期間やきっかけを踏まえたトレンドを解説します。

Z世代におけるダイエット開始期間

Z世代におけるダイエットは、上の世代(28歳~60歳以上)と比べ早い時期から開始される傾向がみられます。

「はじめてダイエットした年齢を教えてください」【回答数】Z世代:1,102名/上の世代:10,013名

ダイエット開始時期について尋ねたアンケート結果で、20歳未満にダイエットを開始した割合を見ると、上の世代は35.7%(7~15歳:15.3%、16~19歳:20.4%)である一方、Z世代では60%(7~15歳:25.1%、16~19歳:35.0%)と、20歳未満の占める割合が高くなっています。

さらに12~29歳の未婚男女545名を対象にした別の調査では、全体の64.6%が「ダイエット経験がある」と回答。約3人に2人がダイエットを行っていることが明らかとなりました。

Z世代がダイエットを始めるきっかけ

Z世代と上の世代を対象にした別のダイエット調査では、 Z世代がダイエットを始めるきっかけは「自分の体型に自信を持ちたい」(52.1%)「かっこいい・かわいくなりたい」(40.5%)「体型を気にせず好きなファッションを楽しみたい」(36.4%)など、自己イメージ向上やファッションに関する理由が挙げられています 。

ダイエットの動機そのものは上の世代と大きな違いはありませんが、Z世代では自分のスタイルに対する意識、美意識がより高く、これは別の15~29歳の男女別の調査結果でも同様の結果が確認できます。

ダイエットを始めた理由について、20~24歳男性の回答では「健康のため」がもっとも多く(約40%)、2番目に「自分に自信を持つため」(約20%)と回答。一方、女性の回答でもっとも多いのは「自分に自信を持つため」(約40%)。次いで「好きな洋服を着るため」(約30%)、「健康のため」(約15%)といった回答結果でした。

このことから、ダイエットを始めようしているZ世代にとって、「自己肯定感」「美意識」「健康」が重要なキーワードと言えるでしょう。

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Z世代のダイエットの課題

前述の通りZ世代は早い年齢(10代)からダイエットを行う割合が増えている一方、体に負担のあるダイエットを行っているケースが見られます。

この章では、Z世代が抱えるダイエットの課題や、Z世代でよく行われる食事制限(特に朝食欠食)のリスクについて紹介していきます。

Z世代に見られる無理なダイエットのリスク

ダイエット経験のあるZ世代の49.3%が「リバウンドした」「健康を害した」と回答しており、半数近くが適切なダイエット方法を行えていない状況です。

「リバウンド」「健康を害した」際に行なったダイエット方法として「食事の量を減らす」(60.6%)「炭水化物を抜く」(38.7%)といった、体に負荷をかけるやり方が上位に挙げられています。

食事制限による方法は一時的に体重を減らす効果は期待できますが、継続が難しくストレスが蓄積しやすいため、長期的には逆効果になりがちです。

実際に、リバウンドの原因として、「ストレスが原因で食べ過ぎた(51.1%)」「生活習慣が元に戻った(37.8%)」「食事制限が厳しすぎた(36.8%)」といった回答が上位を占めています。

リバウンドだけでなく、健康を害するようなダイエットを避けるためにもストレスがかかりにくく、習慣的に行えるダイエット方法の提案が求められるでしょう。

朝食欠食における悪影響

朝食を抜く習慣は、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の朝食欠食率は平成19年以降、男性が15.0%、女性が10.2%と推移しています。 特に20歳代で欠食率がもっとも高く(男性30.6%、女性23.6%)、年齢が上がるにつれて低下する傾向が見られます。

朝食を摂らないことで、以下の問題が起こりうる可能性があります。

  1. ① 学習能力の低下
  2. ② 肥満リスクの増加
  3. ③ 筋力の低下

① 学習能力の低下

朝食の欠食は、学業成績や学習能力に悪影響を及ぼすことが指摘されています。

例えば、小学生を対象とした2021年の調査では、朝食摂取群と朝食欠食群の学業成績を比較した結果、以下のような点数差が明らかになりました。

科目 朝食摂取群の平均点 朝食欠食群の平均点
国語 71.6点 65.9点
算数 67.1点 62.1点

上記のデータから、朝食を摂ることで集中力や記憶力が向上し、学習の効率が高まると言えます。

また、別の研究では小学生から中学生にかけての右脳と左脳の活動において、朝食を欠食した場合、ほとんどの教科で得点が低い結果が出ています。国語や社会、数学など幅広い分野で集中力が維持できず、学習能力の低下が顕著に現れています。

朝食を摂ることで脳にエネルギー源であるブドウ糖が供給され、集中力や記憶力が高まることが確認されています。

② 肥満リスクの増加

学年 朝食摂取状況 肥満出現率 (%)
小学5年 男子 毎日食べる 9.4
小学5年 男子 毎日食べない 17.8
中学2年 男子 毎日食べる 7.3
中学2年 男子 毎日食べない 13.0

上記の表は朝食摂取状況と肥満傾向児の出現率に関する調査です。「毎日朝食を取らない子ども」よりも「毎日朝食を食べる子ども」の肥満出現率が低いことが確認できます。

また、名古屋大学の研究によると、毎朝規則正しく朝食を摂ることで体内リズムが正常化し、肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病、冠動脈心疾患などの予防につながる可能性があるとされています。

朝食をしっかり摂ることは、健康・体重管理を行う上で重要な役割を果たします。

③ 筋力の低下

文部科学省の調査では、朝食欠食が筋肉量に影響を与えることがわかっています。

以下は、女子について朝食を摂る方と摂らない方とのシャトルランの折り返し数をまとめた表です。男性でも類似結果が出ています。

年齢 毎日食べる(平均回数) 毎日食べない(平均回数)
6歳 17.29回 10.50回
10歳 43.27回 19.00回
14歳 57.77回 30.50回
18歳 42.93回 41.25回

どの年齢でも食べている方が折り返し数を上回っており、常に折り返し数に関して一定の差が見られることから、「毎日食べる」群の方が筋力があるとがわかります。

また、マウスの実験にて朝食を欠食することで運動器の障害であるロコモティブシンドロームや、加齢に伴う筋肉減弱症(サルコペニア)のリスクが増大することが指摘されています。

朝食を習慣的に摂取することによってエネルギー補給と筋力維持が可能となり、健康的な体づくりにつながることは言うまでもありません。

Z世代で青汁への注目度が高まりつつある

青汁は高齢者に人気のある飲み物とされていますが、近年は若年層の間でも青汁の摂取率が増えつつあります。

青汁の現在摂取率(2019年/2021年/2023年) 出典:2023年 青汁の摂取実態と今後のニーズ(第3弾)TPCマーケティングリサーチ株式会社

上図は、2019年・2021年・2023年それぞれの青汁の男女別の摂取率を表したグラフです 。

男性は20~40代、女性は20代と40代で青汁の摂取率が上昇していることが確認できます。 コロナ期間でのZ世代の摂取率の上昇が顕著で、男性・女性20代の摂取率が2019年〜2021年にかけて増加しています。

また、ダイエット時に愛好される食品として青汁が選ばれています。20代女性の人気ダイエットランキングでは青汁が9位にランクインしています。(食品としてはスムージーに次いで2番目)

健康意識が高いZ世代にとってはダイエット効果と同時に健康管理もできるため、ダイエット食品としての人気が高まっているのでしょう。

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青汁の主要成分「大麦若葉末」の機能性

青汁の主要成分である「大麦若葉末」は、豊富な食物繊維を含むため、満腹感が得られやすく、ダイエットに最適です。

食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし 、脂肪や糖の吸収を抑制する効果も期待できるため、体重管理にも役立ちます。 また、大麦若葉末は健康・美容面で以下の効果が期待されています。

1.便通改善作用:

大麦若葉末の便通に対する効果を検証した臨床試験では、排便回数の増加が確認され、便通改善に有効であることが明らかになりました。食物繊維が豊富な大麦若葉末は、腸の動きを活発にし、スムーズな排便を促進します。

2.腸内環境改善作用:

大麦若葉末の腸内環境に対する効果を検証した結果、臨床試験において腸内の酪酸菌・乳酸菌の増加が確認されました。これにより、腸内フローラのバランスが整い、腸内環境の改善に有効であることが証明されています。

3.肌水分量増加作用:

大麦若葉末の肌の水分量に対する効果を検証した臨床試験では、角層水分量の増加が確認されました。これにより、肌の保湿力が向上し、乾燥肌の改善に寄与します。

4.美肌作用:

大麦若葉末の肌に対する効果を検証した臨床試験では、肌の水分量、弾力性、明るみの増加が確認されました。これにより、健康的で美しい肌を保つために大麦若葉末が有効であることが示されています。

5.食後血糖値上昇抑制作用:

大麦若葉末の血糖値に対する効果を検証した臨床試験では、食後血糖値の上昇の抑制が確認されました。これにより、血糖値のコントロールに役立ち、糖尿病予防や健康管理に有効であることが明らかになっています。

6.睡眠の質改善作用:

大麦若葉末の睡眠の質に対する効果を検証した臨床試験では、アンケート評価において起床時の眠気の緩和やすっきりした目覚め、睡眠の深さに関するスコアの改善が認められました。これにより、睡眠の質改善のために大麦若葉末が有効であることが明らかになっています。

大麦若葉末はダイエットのみならず、体質改善や外見のケアにも有効な成分といえます。

Z世代向け青汁の商品開発案

Z世代に向けた青汁商品として、ダイエット効果や健康維持を訴求した製品の提案ができます。

提案①「グリーンチャージ」

子どもから大人まで誰でも飲めることをコンセプトに、カルシウムや鉄分をバランスよく配合した青汁です。成長期の健康維持をサポートする栄養食品として訴求することができます。
過度な食事制限などを行わずに健康的なダイエットを行いたい方向けの製品です。

提案②プロテインやアミノ酸系、鉄、カルシウムを含む「トータルサポート栄養食」

ダイエット中の栄養サポートとして、特に不足しがちなタンパク質やミネラルを補うことができます。
この製品もパウチタイプで、ダイエットだけでなく、習慣的に筋トレを行っている人にも相性が良い製品です。

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まとめ

Z世代は健康や外見への意識が高く、体質改善を重視したダイエットが期待されています。青汁は、ダイエット効果に加え、便秘改善や美肌などの健康・美容効果を十分に訴求できる商品です。

ストレスが少なく長期間続けられる健康的な商品を提案することで、健康的なダイエットを行いたいというZ世代のニーズに応えることが可能です。

Z世代向けのダイエット食品として青汁関連の商品開発を検討してみてはいかがでしょうか。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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