ダイエットサプリメントの開発ポイント6選~市場動向や種類から押さえよう

  • 2024.01.24
ダイエットサプリ oem

「売れるダイエットサプリメントの商品を開発したい!」そのためには、市場動向やポイントを押さえておく必要があります。一口にダイエットサプリと言っても、幅広い種類があります。さらに、商品企画から開発、製造までにはさまざまなステップがあります。

そこで今回は、ダイエットサプリメントのOEM商品開発を検討中の方向けに、市場動向から開発ポイントまでを、詳しく&分かりやすく解説します。

目次
1.【最新情報】ダイエットサプリメント市場の動向
2.ダイエットサプリメントの種類と特徴
2-1.①代謝促進サプリメント
2-2.②食欲抑制サプリメント
2-3.③脂肪吸収抑制サプリメント
2-4.④カーボブロッカーサプリメント
2-5.⑤エネルギーアップサプリメント
3.売れる!ダイエットサプリメントのOEM商品開発ポイント6選
3-1.ポイント①ターゲットの明確化
3-2.ポイント②市場調査
3-3.ポイント③商品スペックの検討
3-4.ポイント④販売ルートの確保
3-5.ポイント⑤ニーズに合致した販売価格の設定
3-6.ポイント⑥最適なOEM会社を選ぶ
4.まとめ

【最新情報】ダイエットサプリメント市場の動向

健康食品の市場規模は、年々拡大しています。

メーカー出荷金額ベースで2021年度には「8,825億円(前年度比1.9%増)」、2022年度は「8,925億円(同1.1%増)」*1が見込まれています。

この要因は、コロナ禍によりインバウンド需要が消失した一方で、健康や免疫、ニューノーマルと呼ばれる新生活様式の中で感じたストレスや睡眠問題、運動不足による肥満などに対する意識が高まったためと見られています。

2022年のサプリメントの国内市場は1兆651億円(前年比2.3%増)。その中で、ダイエット(抑制・燃焼)サプリは433億円、前年比12.8%*2 と、大きく伸長しています。

*1 矢野経済研究所調べ
*2 富士経済研究所調べ

無料OEM 商品企画~製造の流れガイド~【健康食品・サプリメント編】

ダイエットサプリメントの種類と特徴

ダイエットサプリメントのOEM商品開発にあたって、まずはその種類と、タイプごとの特徴を把握しましょう。

ダイエットサプリメントには、大きく以下の5つの種類が存在します。

①代謝促進サプリメント
②食欲抑制サプリメント
③脂肪吸収抑制サプリメント
④カーボブロッカーサプリメント
⑤エネルギーアップサプリメント

以下、タイプ別に解説します。

①代謝促進サプリメント

代謝促進サプリメントとは、代謝を上げて脂肪燃焼を促すタイプのサプリメントです。

体内の脂質をエネルギーに変える過程を脂肪の代謝といい、代謝を上げるもっとも簡単な方法は、運動です。
しかし、運動習慣を身に付けるのはいささかハードルが高く、ついついサボってしまいがちです。

そこで活躍するのが、代謝促進サプリメントです。例えば、代謝促進サプリメントには、脂肪分解やエネルギー消費を担う「酵素」を活性化させる働きをもつものがあります。

<使用成分の一例>

  • 葛の花由来イソフラボン
  • ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンなど

基礎代謝を高める運動と合わせて摂取するとさらに効果的なため、フィットネスジムやヨガスタジオなどの事業者からの開発要望が高いサプリメントです。

②食欲抑制サプリメント

食欲抑制サプリメントとは、空腹感を和らげ、過度な食欲を抑えるタイプのサプリメントです。

例えば、肝臓でグリコーゲン合成を促して血糖値を一定に保つことで、低血糖(空腹を強く感じる血糖値)を予防して、食欲を抑えるといったものがあります。

<使用成分の一例>

  • 酵母を酵素処理して製造された酵母ペプチド
  • コンニャクに含まれる食物繊維の一種であるグルコマンナン

ターゲットは、食事制限に苦痛を感じている人や、無理なく自然に痩せたい人です。そのため、食事改善ダイエットなどを提供する、パーソナルジム事業者との相性がよいサプリです。

③脂肪吸収抑制サプリメント

脂肪吸収抑制サプリメントとは、脂肪の吸収を抑えるタイプのサプリメントです。

食べ物に含まれる中性脂肪は、膵臓から分泌されるリパーゼという消化酵素によって分解されて吸収されます。このメカニズムを逆手にとって作られたのが、脂肪吸収抑制サプリメントです。

例えば、脂肪吸収抑制サプリメントには、脂肪の吸収を促すリパーゼの働きを抑制して、脂肪を付きにくくするといったものがあります。

<使用成分の一例>

  • ウーロン茶重合ポフェノール
  • 茶花サポニン
  • ターミナリアベリリカ由来没食子酸

「食事制限せずに痩せたい」方がメインターゲットのサプリメントです。

④カーボブロッカーサプリメント

カーボブロッカーサプリメントとは、アミラーゼの働きを抑えて糖の吸収を穏やかにするサプリメントです。

食前後で血糖値が急激に変化すると、糖の吸収が促され、肥満になりやすいことがわかっています。
アミラーゼとは、炭水化物を体内に蓄えるため、糖を吸収できる大きさまで分解する消化酵素の一種です。

<使用成分の一例>

  • 白インゲン豆エキス
  • 桑の葉由来イミノシュガー

ついつい食べ過ぎてしまい、ダイエット効果がでないとお悩みの方がターゲットとなるサプリメントです。そのため、フィットネスジムや食事観点でのダイエットを推奨する事業者と相性が良いサプリです。

⑤エネルギーアップサプリメント

エネルギーアップサプリメントとは、痩せやすい体の元となる基礎代謝の向上を促すサプリメントです。

例えば、体内で合成できない必須アミノ酸(EAA)が配合されたものでは、運動と合わせて摂取すると、筋肉の合成促進、筋肉の分解を抑制する、筋肉の修復で疲労回復を促すといった効果を高め、筋肉量を増やすといったものがあります。

筋肉の元となるタンパク質は、数種類のアミノ酸からできています。筋肉量を増やせば基礎代謝が上がり、脂肪燃焼をしやすい体作りができるでしょう。

使用成分の一例は以下の通りです。

  • BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)
  • HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)

運動をメインとしたダイエットを推奨するフィットネスジムやスポーツジム事業者に、オススメのサプリメントです。

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売れる!ダイエットサプリメントのOEM商品開発ポイント6選

ダイエットサプリメントの種類と特徴を理解したところで、ここからはOEM商品開発にあたって、事前に知っておくべきポイントを解説します。

ポイント①ターゲットの明確化
ポイント②市場調査
ポイント③商品スペックの検討
ポイント④販売ルートの確保
ポイント⑤ニーズに合致した販売価格の設定
ポイント⑥最適なOEM会社を選ぶ

これらのポイントを押さえて、売れるダイエットサプリメントを開発しましょう。

ポイント①ターゲットの明確化

売れる商品の大前提は、ターゲットが明確なこと。逆に言えば、「万人受けを狙わない」ことがポイントです。
ターゲットを定めると、より具体的な商品開発が行えて、競合商品との差別化もできます。

ダイエットサプリメントを販売する際、「全世代」という漠然としたターゲットではなく、たとえば「20代女性で、食事制限をせずにダイエットをしたい人」と細かく設定した方が、商品内容はもちろん、デザインやキャッチコピーなどの訴求方法も具体的に設定できます。

競合商品の良いところだけを真似しつつ、オリジナリティのある商品を作ることで、消費者に刺さる、売れる商品が開発できます。

ポイント②市場調査

売れる商品を開発するためには、市場をよく知ることが重要です。具体的には、以下の調査を行います。

  • 市場規模
  • トレンド
  • ニーズの高い成分
  • 競合商品の「売り」「価格」「販売経路」など

前述の通り、抑制/燃焼系ダイエットサプリメント市場は伸長しており、市場全体の需要は高いと思われます。

その一方、市場競争も激しくなることが予測されますので、市場のニーズをしっかりと把握し、特長や差別化ポイントのある商品を開発する必要があります。

ポイント③商品スペックの検討

市場調査の結果を踏まえてダイエットサプリメントの方向性が決まったら、次は商品のスペックを検討します。

  • 配合成分と効能
  • 内容量
  • 形状(錠剤・カプセル・粉末状など)
  • 容器(プラボトル・アルミパウチなど)

ターゲットに合わせたスペックにすることで、消費者に受け入れられやすい商品となります。

たとえば、ターゲットが働き盛りの世代であれば、錠剤やカプセルなどの形状で持ち運びやすく、職場でも気軽に摂取できる形状が適しています。一方、エネルギーアップサプリメントならトレーニングジムなどでプロテインに混ぜて飲む人が多いため、粉末形状がよいでしょう。

このように、自社商品を購入するターゲット視点で、商品スペックを検討しましょう。

ポイント④販売ルートの確保

商品開発と同時に、販促効果の高い販売ルートについても検討しましょう。

たとえば、フィットネスジム事業者がダイエットサプリメントを商品開発するなら、ネット通販に加えて店頭での販売が効果的です。ジム利用者のコミュニティで商品の口コミが広がれば、高い販促効果が期待できます。

そして、事前にテストマーケティングを行い、販売ルートの効果を検証しましょう。ここで販売が伸びなければ、他の販売ルートの検討や広告・宣伝による認知強化などの追加施策が必要になります。

さらに販売開始後も定期的に検証と改善を繰り返して、長く愛される商品にしましょう。

ポイント⑤ニーズに合致した販売価格の設定

商品開発にあたって大切なのは、販売価格とスペックのバランスです。

競合商品との差別化も重要ですが、原価(開発・製造費)が高くなれば販売利益を圧迫してしまいます。まずは売れることを目的に、決められた予算内で完成を目指しましょう。

OEM商品開発が初めての場合、在庫を抱えることに不安を感じるでしょう。しかし、最小ロットで製造するとその分、原価が高くなります。原価を抑える意味で、経済ロット数での発注を検討しましょう。

ポイント⑥最適なOEM会社を選ぶ

そして、ダイエットサプリメントの商品開発で重要なのが、OEM会社選びです。
一見同じように見えるOEM会社では、実は以下の点で各社、特長が異なります。

  • 得意なジャンル
  • 最小ロット数
  • 原料の調達ルートの有無
  • 実績数
  • 品質管理基準

そのため、会社の規模やコストだけではなく、ダイエットサプリメントや類似商品の開発実績があるか、原料の調達ルートは確保されているかなど、得意ジャンルであるかを見極めることが重要です。経験や実績が豊富なOEM会社であれば、専門家から有効なアドバイスが受けられます。

ロット数に関しては、小さなロットで対応してくれるOEM会社が魅力的に思えますが、その場合は汎用的な商品開発が得意で、差別化という点であまり効果が得られない可能性もあります。また、小ロットは在庫を抱えずに済む一方、1商品あたりの原価は高くなる傾向にあるため、経済ロットでの発注も検討しましょう。

その他、品質管理基準についても必ず確認しておきましょう。サプリメントは消費者が摂取するため、厳しい品質を保つ必要があります。品質管理についてはISOやGMP、FSSC などの 認証を受けた工場かどうか、工場見学が可能かなども、OEM会社選びで大切な視点となります。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、ダイエットサプリメントのOEM商品開発を検討中の方向けに、市場動向から開発ポイントまでを、詳しく&分かりやすく解説しました。

ダイエットサプリメント市場は今後も拡大が見込まれ、参入チャンスは十分あります。

売れる!ダイエットサプリメントの商品開発は、今回お伝えした通り、市場・消費者ニーズを踏まえて魅力的な商品を企画する、そして、OEMをうまく活用していくことが重要です。

ダイエットサプリメントの商品企画を検討中の方は、ぜひお気軽に東洋新薬までお問い合わせください。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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