「医薬部外品」のメリット・デメリットとは?化粧品との比較交えて解説

  • 2023.12.06
医薬部外品 メリット

今回は、医薬部外品に関するメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
医薬部外品の開発を検討する際は、化粧品との違いを踏まえて、利点や制限などをしっかり確認しておきましょう。

目次
1.医薬部外品(医薬部外品OEM)のメリット
2.医薬部外品(医薬部外品OEM)のデメリット
3.まとめ

医薬部外品(医薬部外品OEM)のメリット

医薬部外品の最大のメリットは、「効能効果をはっきりと広告で伝えることができる」という点です。

医薬部外品の化粧品は、「化粧品」と「医薬品」の間に位置し、有効成分を含むことで【薬用化粧品】と言われるものです。一般的な化粧品において標ぼうできる表現「保湿」に代表される56項目の効能効果の他、医薬部外品は厚労省が認めた有効成分を含むことにより、「美白」「肌あれ」「にきびを防ぐ」などの肌悩みに対する効果を持ち、訴求することができます。これらの効果を明確に広告でも表示ができるのは医薬部外品としての最も大きなメリットです。

一般化粧品では、実際に美白効果が認められている機能性原料を配合しても、美白に直結する「しみ・そばかす」には言及はできません。一方で、美白の有効成分を配合し、医薬部外品として商品開発することで「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」の訴求がはじめて可能となります。

医薬部外品は薬用化粧品だけではなく、日頃私たちがよく目にする次のアイテムも該当します。効能効果の例と合わせてご紹介します。※有効成分に応じて効能効果が変わる場合があります。

育毛剤:育毛、薄毛、脱毛の予防 など
染毛剤:染毛、脱色、脱染
歯磨き:歯を白くする、歯周炎の予防 など
浴用剤:あせ、うちみ など
除毛剤:除毛
腋臭防止剤:わきが、皮膚汗臭、制汗 など

また、医薬部外品は、「認められた配合量が配合されている」ことも、大きなメリットです。

一般的な化粧品に配合されている機能性成分の配合量は、消費者にはわかりません。そのため、広告で大々的に配合を謳っていても、実際は肌に影響を与えない程度の配合量ということもあり得るのです。

その点、医薬部外品の有効成分は効果が認められた有効量を配合する必要がある為、「実は効果がない量」ということはありません。そういったことからも、消費者にとって医薬部外品は、肌悩みに沿った商品の購入判断がしやすいのです。

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医薬部外品(医薬部外品OEM)のデメリット

医薬部外品のデメリットとしては、「効能効果以外の特徴や魅力を訴求することが難しい」という点が挙げられます。

何か特徴的な魅力がある商品に、それが医薬部外品の効能効果として承認を受けたものであると誤解を与えないなどに、配慮する必要があります。そのため、有効成分以外の魅力を大々的に訴求する際は注意が必要です。

医薬部外品でも化粧品の効能の範囲で表現する限りは支障ありませんが、例えば非常に特徴的で推したい添加成分(その他の成分)があった場合、広告内でそれがあまりに強調されることによって、あたかも有効成分、または有効成分の効能効果に寄与しているような見せ方をしてはいけません。そのようなことからも、添加剤で大々的に差別化を図ることは難しい点があります。

そしてもう1つ。医薬部外品はベース処方の成分、機能性成分ともに使用できる原料が(一般化粧品と比較して)制限されます。そのため、狭い選択肢からの成分選択となります。

まとめ

いかがでしょうか。医薬部外品は厚生労働省の厳格な規制に従うことが求められます。その結果として、商品の効果をしっかりと明言できるというメリットが得られます。ただし、その一方で今回ご説明したようなデメリット、制限があることも事実です。

医薬部外品を商品開発する際には、まずは適切な原料の選定と調査が欠かせません。さらには、お客様が商品を開発し市場で成功を収めるためには、どこで差別化を図るかなど、 戦略的なアプローチが必要となります。

これらのことから、医薬部外品の商品開発では、豊富な知識と経験を持つ専門家が在籍するOEMメーカーをパートナーに選ぶことが非常に重要です。経験が浅いと、幾度も調査を行うことになったり、最悪の場合、医薬部外品の申請が下りない、ということにもなりかねません。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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