アイケア関連のOEM商品開発特集!ニーズや市場動向など解説
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- 2023.11.27
中高年層の人口増加に伴って老眼に悩む方が増え、また若年層でもスマートフォンやタブレットなどの利用増加による「スマホ老眼」というワードが注目されるなど、幅広い世代で疲れ目、眼精疲労などの解消を目的とした、アイケア関連商品ニーズが高まっています。
そこで今回はアイケア関連のOEM商品開発をテーマに、アイケアの健康食品・サプリの商品開発に役立つヒントをご紹介します。ニーズや市場動向、注目の機能性食品素材などを解説しています。
現代人の目に関する悩み
老眼とは、目のピント調節力が衰えることによって、近くのものが見えにくくなる現象のこと。加齢に伴って誰にでも起こり、具体的には「手元の細かい字が見にくい」「夕方になると目がぼやける」などの症状があります。実際に日常生活に支障が出てくるのは40代以降の中高年層の人たちで、加齢とともに徐々に進行します。一説によると日本の「老眼人口」は7,000万人ともいわれており、巨大なニーズがある市場です。
また、20代や30代の若年層の人たちでも、老眼のような症状に悩む人が増えています。これは、スマートフォンやタブレット、パソコンなど電子機器の長時間使用による「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。スマホ老眼は加齢による老眼と同じく、目のピント調節がスムーズにできないことによって起こります。
さらに、スマホなどの長時間使用による「VDT症候群」に悩む人も増えています。VDT症候群とは、スマホやタブレット、パソコンなどのディスプレイ(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を見続けることが原因で、ブルーライトなどの刺激により目の疲れが生じること、また同じ姿勢を長く続けることで首や肩の凝りが生じることなどを指します。
このように目に関する悩みは中高年層だけでなく、幅広い世代で大きなニーズがあることが伺えます。
アイケアにはどのような方法が有効?
では、目に関する悩みをケアするためには、どうすればよいのでしょうか。
一般的に、次のような方法が知られています。
・目薬を使う
・目元をマッサージする
・老眼鏡やブルーライトカット眼鏡をかける
・スマホやタブレット、パソコンなどを使用する際は画面と適切な距離をとり、適度に休憩をとる など
これらに加え、近年ではアイケアへの効果が期待できる健康食品・サプリメントにも注目が高まっています。体の外側だけでなく、内側からのアプローチにもユーザーの関心が高まっているといえるでしょう。
このことから、健康食品・サプリメントのOEM商品開発において、アイケア製品という切り口も有効な方針でしょう。
アイケア関連OEM商品開発のヒント:アイケア市場動向
それでは次に、アイケア市場の動向を見ていきましょう。
アイケア全体の市場は、今後も拡大すると予測されています。
世界のアイケア市場は、年平均成長率6%超。2035年までに、約1,100 億ドルに達すると予測されています。これは高齢者人口の増加が一因であり、世界でもっとも高齢者人口比率が高い日本においては、さらなる市場の拡大が見込まれています。
(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002336.000072515.html)
次に健康食品・サプリメント市場。ある調査会社の調べによれば、アイケア機能性表示食品の国内市場規模は2022年で178億円。これは前年比で、約13%伸長しています。
これは高齢化やスマートフォン・パソコンの多用といった社会的背景に加えて近年、ピント調節やスマホによる目の疲労感、紫外線対策やブルーライトカットなどへの訴求が可能な機能性表示食品が出現し、多様なヘルスクレームが可能となってきたことも要因でしょう。
以上のことから、世界のアイケア市場の拡大が予測されており、アイケアへの効果が期待できる健康食品・サプリメントにおいても国内市場規模の伸長が見られているため、アイケア関連のOEM商品開発は十分に取り組む余地があるといえるでしょう。
アイケア関連OEM商品開発のヒント:アイケア関連の機能性食品素材
最後に、アイケア関連OEM商品開発に役立つアイケア関連の機能性食品素材を見ていきましょう。
以下、機能性表示に対応する注目の成分をご紹介します。
ビルベリー由来アントシアニン
ビルベリーはブルーベリーの一種で、ブルーベリーの原生種と言われています。ブルーベリーとの違いは果実の中身まで青い点で、青色色素であるアントシアニン成分を多く含みます。アントシアニンはポリフェノールの一種で、優れた抗酸化作用が知られており、その作用によって目のピント調節を担う毛様体という筋肉の疲労を解消すると考えられています。ビルベリー由来アントシアニンはピント調節機能、スマートフォンやPC利用による目の疲労感、目の使用による首・肩の負担に関する効果が報告されており、機能性表示食品として届出されています。
ルテイン・ゼアキサンチン
ルテイン・ゼアキサンチンはカロテノイドの一種である黄色色素で、マリーゴールドの花や緑黄色野菜などに含まれています。網膜の中心部に存在する黄斑部に高濃度で蓄積され、黄斑部の視細胞を保護すると考えられています。ルテイン・ゼアキサンチンはコントラスト感度(色の濃淡を識別し、ぼやけ、かすみを緩和する視機能)、グレア回復(まぶしさから回復する視機能)、ブルーライトなどの光ストレスに関する効果が報告されており、機能性表示食品として届出されています。
アスタキサンチン
アスタキサンチンはカロテノイドの一種である赤色色素で、鮭の身を赤くしている色素として有名で、特に微細藻類であるヘマトコッカス藻に多く含まれています。アスタキサンチンは優れた抗酸化作用が知られており、その作用によって目のピント調節を担う毛様体という筋肉の疲労を解消すると考えられています。アスタキサンチンはピント調節機能、目の疲労感、目の使用による腰・肩の負担に関する効果が報告されており、機能性表示食品として届出されています。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、アイケア関連OEM商品開発のヒントとして、アイケアのニーズや市場トレンド、注目の機能性食品素材を解説しました。この記事が、少しでも貴社の商品開発にお役立ちできれば幸いです。
東洋新薬は、長年の経験と商品開発の実績を基に、アイケア商品開発において他社と差別化が図れるご提案やサポートが可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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