【化粧品OEM開発のお悩み解決!⑤】サンプルフィードバックで失敗しない方法

  • 2021.07.30
化粧品 oem 失敗

化粧品OEMにおいてサンプルフィードバックがうまくいかず、なかなかイメージ通りの商品が完成しないという、お悩みを良くいただきます。

そこで今回はサンプルフィードバックでよく起こるトラブルと、トラブルが発生してしまう理由をご紹介し、化粧品OEMで失敗しないために知っておきたいプロのノウハウを解説します。

関連情報:化粧品OEM完全ガイド~成功事例から最新トレンドまで一挙ご紹介

目次
1.サンプルのフィードバック工程でよくあるトラブル
2.フィードバック時の「すれ違い」はなぜ起きる?
3.「感覚のすれ違い」を防止するプロの実践テクニック

サンプルのフィードバック工程でよくあるトラブル

解決のヒント:レビュー前にゴールイメージを共有する

化粧品・コスメをOEM製造する際は、OEM側から届いたサンプル(試作品)を自社で評価し、フィードバックしながら商品を完成させていくプロセスがあります。この時、微妙な言葉のすれ違いで何度もやり取りが発生し「なかなかイメージ通りの商品が完成しない」ということがよく起こります。

1回の試作品製作には、一般的に約2~3週間必要です。これを何度も繰り返すと大きな時間のロスとなり「商品の発売が遅延し商機を逃す」といった、最悪の事態にもつながりかねません。

無料化粧品OEM開発のお悩み解決!Vol.1

フィードバック時の「すれ違い」はなぜ起きる?

化粧品・コスメは五感の商品です。「つけ心地」や「質感」は、なかなか言葉では言い表せません。せっかくの商品開発ですから社内はもとより多くの方にサンプルを試していただくべきなのですが、戻ってきた感想も人それぞれ、感覚的なコメントとなると、取りまとめるだけでも一苦労です。

そしてなんとか取りまとめてOEM側に伝えても、その解釈により次のサンプルが思うように仕上がらず、また繰り返しに・・・

具体的な例としては「保湿力をあげてください」というフィードバックです。化粧品・コスメ開発でもっとも多い改良依頼であり、もっともすれ違う表現でもあります。

<事例①:化粧水開発をご依頼のA社様>
当社が提出した化粧水サンプルに対し、「保湿力をあげてください」というご要望をいただきました。当社は粘度を上げて肌表面に被膜感を与えるように改良をして再度サンプルを提出したところ、お客様は「イメージと違う・・・」。改めてお話を伺うと「例えばこういう感じ」と他社の商品を見せていただき、「オイル感を高めたかった」ことが判明しました。

<事例②:クリーム開発をご依頼のB社様>
ライトなテクスチャーのO/Wサンプルをお試しいただき、「保湿力をあげてください」とご要望をいただきました。そこで、みずみずしいテクスチャーはそのままにオイルリッチに処方改良を行い提出したところ「違う…」との反応。改めてお伺いすると、お客様の「高い保湿感」が意味するものは「より硬いテクスチャー」でした。

「感覚のすれ違い」を防止するプロの実践テクニック

解決のヒント:レビュー前にゴールイメージを共有する

このように、感覚的な「~感」「~力」を言葉で適切に伝えるのは、とても難しい作業です。

化粧品・コスメ製造のプロである当社でも、お客様のご要望を開発担当者に正確に伝えることに苦労します。開発担当者は限られた言葉の中からヒントを探り、配合するさまざまな成分のうち、どの成分を調整すればご要望に近づけるかを試行錯誤しなければなりません。

そこで当社では、「感覚」を「数値化」して伝えることを実践しています。

例えば、

【化粧水】
手にとった時:シャパッとする ← 1 2 3 4 5 → トロッとする
馴染ませている時のなじみ:肌の上に残る ← 1 2 3 4 5 → なじみが早い
使用感のしっとり感:さらっと ← 1 2 3 4 5 → しっとり
オイル感:オイル感少 ← 1 2 3 4 5 → オイル感多
馴染んだ後:さらっと← 1 2 3 4 5 →しっとりと
被膜感:ない← 1 2 3 4 5 →あたえる

【クリーム】
手に取った時:ツノがたつ ← 1 2 3 4 5 → ツノがたたない
粘度:やわらかい ← 1 2 3 4 5 → 硬い
伸び:ピタッと止まる ← 1 2 3 4 5 → 伸びる
使用感のしっとりさ:さらっと ← 1 2 3 4 5 → しっとり
コク:少ない ← 1 2 3 4 5 → コクを出す
馴染んだ後:さらっと ← 1 2 3 4 5 → しっとりと
被膜感:ない ← 1 2 3 4 5 → あたえる

という具合です。「感覚」を項目に分け、さらに「数値化」することでブレを少なくします。

このやり方を皆様の社内でのサンプルフィードバック時から実施していただくと、とりまとめもラクになり、方向性も定まりやすいでしょう。そしてOEM側にフィードバックする際も正しく明確に伝わり、ムダなやりとりが省けます。

また、商品化をお急ぎの企業様には、ある程度パッケージ化された商品を一部カスタマイズする方法もご提案しています。
例:炭酸パックのOEM商品:【一剤式】高濃度炭酸パック

東洋新薬ではこうした実践的なフィードバックの方法も含めて、貴社の化粧品・コスメ商品開発をサポートします。お悩みの際は、ぜひお声がけください。

>関連情報:化粧品OEMサービス
>関連情報:OEMメーカーから届いたサンプルの評価方法を教えてください~「バルク外観」「香り」編

無料化粧品OEM開発のお悩み解決!Vol.1

化粧品OEM商品開発における「よくあるお悩み」について、具体的な解決のためのヒントを解説します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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