インドマンゴスチンとは?肝機能を守る新規素材!-健康食品・サプリOEM商品開発のヒント
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- 2024.07.05
皆さんは「インドマンゴスチン」をご存じですか?最近機能性表示食品として受理されたばかりの新しい素材のため、まだご存じでない方のほうが多いのではないでしょうか。
また、普段から健康診断の結果を気にかけている方以外は、「肝機能が悪い」といわれても、それがどのような悪影響があるものなのかイメージがつかないことでしょう。
そこで今回は「インドマンゴスチン」とはどのようなものなのか、また肝機能を改善することでどのようなメリットがあるのかを解説します。
- 目次
- 1.インドマンゴスチンとは?
- 2.肝機能の重要性
- 3.インドマンゴスチン抽出物の効果とメカニズム
- 4.インドマンゴスチンの肝機能に関連する効果
- 5.まとめ
インドマンゴスチンとは?
インドマンゴスチンとは、インドの西部沿岸に自生している、フクギ科に属する植物です。
インドでは果皮や果実がスパイスとしてカレーに使用されたり、夏バテ予防の清涼飲料水にも使用されたりしています。また、種子からとれる油は保湿性が高く、化粧品や石鹸など美容の領域でも用いられています。
インドマンゴスチンには強い抗酸化、抗炎症作用があり、抗肥満、抗疲労、抗うつ、抗菌などのさまざまな効果があることも証明されており、インドの伝統医療「アーユルヴェーダ」において、古くから利用されています。
インドの国家薬用植物委員会が指定する優先栽培植物の一つに指定され、現地企業が機能性食品として商品を展開し、普及活動も行われています。
肝機能の重要性
肝臓は、ヒトの体でもっとも大きな臓器の一つです。栄養素の代謝や貯蔵、胆汁の合成やアルコール分解などの解毒といった機能があり、生体機能の維持に重要な役割を果たします。
ストレスや飲酒、禁煙および普段の生活習慣の乱れは、肝機能を低下させます。食事でとったエネルギーが消費量を上回ると、肝臓で中性脂肪が多く作られ、脂肪肝になりやすくなります。そのため、肥満につながる食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足も肝機能の低下につながります。
健康診断における肝機能検査での有所見の割合は3番目に多く、さらに年々増加傾向にあり、特に注意すべき健康診断の項目の一つとなっています。
インドマンゴスチン抽出物の効果とメカニズム
インドマンゴスチン抽出物は、インドマンゴスチンの果皮から抽出した機能性素材です。
東洋新薬の研究では、健常成人男女を対象にインドマンゴスチン抽出物を含む食品を12週間摂取させた結果、インドマンゴスチン抽出物が含まれない食品を摂取した被験者と比較して、肝臓の健康状態を示す指標である血中ALT値および血中AST値の改善が認められました。
出典:山本ら, 薬理と治療, 51(5), 703-709, 2023
肝臓はストレスや飲酒などによる負荷がかかると肝細胞および肝臓組織に炎症が起こり、損傷が生じます。このように肝臓に損傷が起こると、肝臓に多く含まれる酵素であるALTとASTが血液中に漏出すると考えられます。
インドマンゴスチン抽出物には機能性関与成分としてガルシノールが含まれています。ガルシノールには炎症性サイトカインであるTNF-αの産生を抑制し抗炎症作用を示すことが知られており、肝臓における炎症を抑制することで血中ALT値、血中AST値を改善する、つまり肝機能を改善すると考えられます。
インドマンゴスチンの肝機能に関連する効果
東洋新薬では、インドマンゴスチンについて、ほかにも肝機能に関連するさまざまな研究を行っています。
肝機能に関わる有効性として、活力および疲労感への効果が認められています。
肝臓で炎症が起こった場合、その信号が脳へと伝わり気分の低下や疲労感を引き起こすと考えられています。
健常成人男女を対象にインドマンゴスチン抽出物を含む食品を4週間摂取させた結果、インドマンゴスチン抽出物が含まれない食品を摂取した被験者と比較して、「活気・活力、日常生活における疲労感、起床時の疲労感」の改善が認められました。
出典:山本ら, 薬理と治療, 52(2), 213-220, 2024
また肝機能に関わる有効性として、二日酔い症状に関しても効果が認められています。
二日酔いは肝臓がアルコールの分解物であるアセトアルデヒドを分解しきれないことで起こるため、肝機能が重要になります。健常成人男性を対象にインドマンゴスチン抽出物を含む食品を飲酒翌日の二日酔いになってしまった後に摂取させた結果、二日酔い症状である「疲労感、頭痛、腹痛、口渇感、吐き気、食欲減退、めまい」の改善が認められました。
出典:上田ら, 薬理と治療, 49(6), 965-976, 2021
まとめ
いかがでしょうか。今回は、「肝機能」改善素材であるインドマンゴスチンについて、基礎知識からそのメカニズムまで解説しました。この記事が、少しでも貴社の商品開発にお役立ちできれば幸いです。
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