世界が注目!韓国化粧品・コスメの市場トレンド

  • 2021.01.20
韓国 化粧品 市場

化粧品の海外市場探訪。今回は、K-Beauty(K=Korean)として有名な美容大国・韓国を取り上げます。

日本でも利用者の多い韓国コスメ。その韓国化粧品・コスメ市場の変化や商品展開を知り、化粧品開発のヒントを見つけましょう。

目次
1.美容大国、韓国
2.K-Beautyのスキンケア
3.K-Beautyのスキンケア10ステップ
4.韓国市場トレンド① ガラス肌
5.韓国市場トレンド② クリーンビューティ
5.韓国市場トレンド③ サステナブルパッケージ
6.韓国市場トレンド④ ソーシャルメディア

美容大国、韓国

韓国コスメはアジアの化粧品のみならず、世界で圧倒的な存在感を放っています。日本において近年ではアイドルグループのBTSやTWICEなどのK-POPブームによって、彼らに憧れる若い男性層からの需要も取り込んでいます。

私たち「業界」関係者が、最新のK-Beautyのトレンドに目を光らせておくことは、現在のグローバルな化粧品ビジネスにおいて時代の一歩先を行くための最も確実な方法だと思われます。K-Beautyは常に次の波を探しており、世界中の業界関係者が韓国の美容界で何が起こっているかを注視しています。

日本でも路面店の出店や化粧品専門店、バラエティショップを中心に韓国コスメの特設コーナーができており、1996年~2012年に生まれた若者を中心に話題となっています。その魅力は、百貨店で販売されている海外コスメよりも安価なのに劣らない品質、SNS映えするポップなパッケージ、斬新なアイデア力だと言われています。

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

K-Beautyのスキンケア

K-Beautyのスキンケアでは、健康な肌がどのように見えるかを説明するためのさまざまな用語があります。

柔らかく、ふっくらとした外観の「ハチミツ肌」、透明で毛穴のない「ガラス肌」、柔らかくしなやかでしっとりとした「クリーム肌」、シミやクスミがなく、雲一つない青空のように透明な「クラウドレス肌」など。

こうしたトレンドは古典的な10ステップの韓国のスキンケアトリートメントの考え方を中心に構築されおり、10ステップのプロセスが現代のK-Beauty哲学の基礎であると言われていました。その一方、すべての人がすべてのステップを毎日行う必要があるわけではなく、忙しさなどもあり、10ステップの韓国スキンケアのルーチンを簡素化したバージョン「スキップケア」に注目が集まっています。「クリームスキン」がスキップケアの代表と言えます。

K-Beautyのスキンケア10ステップ

K-Beautyのブランドや発信する媒体によってもそのアイテムや流れは一部異なりますが、ここではおよそ標準的な10ステップをご紹介します。

1.オイルクレンジング
最初のステップはオイルタイプのクレンジングで、外のほこりなどのよごれや皮脂などの油性のよごれを取り除きます。

2.ウォータークレンジング
次にフォームタイプまたはクリームタイプのクレンザー、一般的に洗顔と言われるものです。最初のステップとあわせたダブルクレンジングを好みます。

3.角質ケア
そして、週に2-3回は「角質除去」のお手入れをして毛穴レスな肌を心掛けます。

4.化粧水
通常のルーチンに戻って、次にトナーを使います。肌のpHレベルを正常にするためだと言われています。

5.美容液
トナーの後に使用するのは、美容液です。この美容液はこの後に使用する他の製品の効果を引き上げるブースターの役目です。

6.悩み対策美容液、アンプル
次のステップは悩み別対応の美容液やアンプルを使用します。

7.シートマスク
そのあとシートマスクで水分補給と同時にリラックスタイムです。肌も心も休まる時間です。

8.アイクリーム
そして、アイクリームを塗ります。

9.乳液
最後のしめくくりはモイスチュアライザーと呼ばれる乳液を肌にロックイン!

10.日焼け止め or クリーム
さらに、日中は日焼け止め、夜はクリームを使用します。

いかがでしょうか? 日本では一つの製品に多機能が詰まったオールイワン製品が人気ですが、K-Beautyのスキンケアでは肌に適切に栄養を与えるために製品を重ねることが美容習慣としていまだに根強く残っていると同時に、一部ではステップを簡素化する傾向も見られるようです。

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

韓国市場トレンド① ガラス肌

2019年は、K-Beautyの分野全体でエッセンス、美容液、保湿剤を表面に重ねて、ガラスのような光沢のあるしっとりとした肌を作り出す「ガラス肌」がトレンドでした。しかし、2020年になると、「クリームスキン」というスキップケアのトレンドが増加傾向です。

「ガラス肌」に代表される10ステップから「クリーム肌」に代表されるスキップケアまで、韓国は世界中に多くの興味深いトレンドをもたらしているといえます。

韓国市場トレンド② クリーンビューティ

「クリーンビューティ」も韓国のトレンドです。天然成分に重点を置き、パラベン、着色料、人工香料などの物質を除去する傾向が多くみられます。

また、欧米同様、環境汚染に配慮した商品をつくることが韓国のトレンドになっており、それは、パッケージにいたるまで環境に配慮し、リサイクルパッケージも企業の間で流行しています。

本年のCOVID-19の影響もあって衛生意識やアンチポリューションに対する意識の高まりで、それに関連した商品が話題となっています。

世界トレンド「クリーンビューティー」が支持される理由
世界トレンド「クリーンビューティー」とは~概要や市場規模など徹底解説

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

韓国市場トレンド③ サステナブルパッケージ

韓国化粧品市場において、「サステナブル」への注目度が高まっています。

このようなサステナビリティの潮流により、大手メーカーだけではなくD2Cブランドでも、環境にやさしい容器やパッケージを採用するケースが増え「クリーンビューティー・クリーンパッケージ」への流れが、加速しています。

「K-Beauty」として世界の化粧品業界に影響を与え続けている韓国において、サステナビリティへの意識は高く、容器サプライヤー各社が競ってエコな容器の企画・製造を強化しています。

以下の記事でサステナブルパッケージについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

サステナブルな化粧品パッケージとは~開発のヒントをご紹介

韓国市場トレンド④ ソーシャルメディア

そして、最後にK-Beautyけん引の要因と言われるソーシャルメディアです。

ある調査では、アメリカの10~17歳の少女の13%が韓国コスメを試してみたいと答え、18~22歳の女性の18%が実際に使っていると回答されています。

調査会社のミンテルによると、韓国コスメの人気について、ソーシャルメディア上での「賢いデジタルマーケティング戦略」が欧米の美容インフルエンサーやブロガー、ジャーナリストの興味を引いたことが奏功したと分析しています。

そもそもメイクの趣向や肌質が全くことなる欧米で、なぜ韓国のビューティブランドが人気なのでしょうか。

それはK-POPの影響はもちろん、SNSの普及で世界中のビューティ情報を手にいれられる時代にインスタ映えするキャッチーなパッケージやクッションファンデ、眉ティントといった面白いアイデアの商品が人気を集めているのは間違いないでしょう。

いかがでしょうか。K-Beautyは一時的な流行りなのか?それとも長く続いていくのでしょうか?

マリー・クレールは「若い世代は環境問題に関心を持っており、人間だけでなく動植物への影響も考えている人が多い」と語っています。

クリーンビューティを訴え、ヴィーガンやハラルなどにも先行してチャレンジするK-Beautyの人気は、定着するのではないでしょうか。

参考:
City Scape 
https://cityscape-bliss.com/2020/09/top-6-of-2020-korean-beauty-trends-to-try-with-skinfood.html
Ultimate guide for Korean Beauty
https://www.lorealparisusa.com/beauty-magazine/beauty-tips/beauty-trends/ultimate-guide-to-korean-beauty-trends.aspx
VOGUE 
https://www.vogue.in/beauty/content/7-top-korean-beauty-skincare-trends-of-2020-for-glowing-skin-like-never-before

>関連情報:健康食品・サプリメントOEMサービス

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

商品開発に携わってきた東洋新薬の視点から、過去実際に「売れた商品」に共通した7つのポイントを、ご紹介します。

関連記事

カテゴリから探す
キーワードから探す
人気記事ランキング
ダウンロード資料一覧を見る
すぐに商品化可能なOEM商品カタログ
サービス
通販ビジネスや商品開発の'ヒント'をお届け!メルマガ登録
化粧品・サプリメント・健康食品 OEMセミナー情報

売れる!化粧品・健康食品の開発なら
東洋新薬にお任せください

化粧品・健康食品のODM/OEMメーカーとして第一線を行く東洋新薬が、
お客様のご要望に合わせ、企画開発から商品設計・製造・生産までトータルサポートします。

※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

お問い合わせ
株式会社東洋新薬

株式会社東洋新薬