「乳酸菌」機能性表示食品OEM|主要菌株の種類・選び方を徹底解説

  • 2026.01.13

この記事で分かること

  • 機能性表示食品として届出可能な乳酸菌の市場トレンド
  • 【お悩み別】免疫・睡眠・ストレスなど機能性別の菌株一覧
  • 市場を牽引する主要メーカーの製品事例と戦略
  • 失敗しないOEM開発のための菌株選定・5つの重要ポイント

健康志向の高まりを受け、乳酸菌市場はヨーグルトなどの一般食品からサプリメントに至るまで拡大を続けています。中でも、科学的根拠に基づき特定の健康機能を訴求できる「機能性表示食品」は、消費者のニーズが多様化する現代において、商品開発の重要なテーマとなっています。

しかし、ひとくちに乳酸菌といってもその種類は多岐にわたり、菌株ごとに「整腸」「免疫」「睡眠」「ストレス」「体脂肪」など、期待できる機能性は異なります。ターゲットとする顧客層の課題解決につながる最適な菌株を選定することが、OEM開発の成功において不可欠な要素と言えます。

そこで本記事では、機能性表示食品の関与成分として届出実績のある主要な乳酸菌株を機能別に整理しました。差別化できる商品設計の一助として、菌株ごとの特徴と開発時の留意点について解説します。

機能性表示食品として届出された乳酸菌株

機能性表示食品の乳酸菌とは?

乳酸菌を関与成分とする機能性表示食品は、一般的な乳酸菌製品と明確な違いがあります。最大の違いは、科学的根拠に基づいた特定の機能性を表示できる点です。

2025年9月時点で、約50種類もの乳酸菌株が、機能性表示食品として消費者庁に届出されています。もっとも多い機能性は「整腸作用」ですが、そのほかにも「免疫」や「内臓脂肪」「尿酸値の改善」「肌の健康維持」「睡眠の質向上」など、表示できる機能は多岐に渡ります。

一般的な乳酸菌製品では「健康に良い」といった曖昧な表現に留まりますが、機能性表示食品であれば臨床試験データなど科学的根拠に基づき、消費者に機能性を明確に伝えることが可能です。これにより、消費者は自分の健康課題(悩み)に合った乳酸菌商品を、選択しやすくなります。

届出済み乳酸菌の主要な種類と機能性

現在、消費者庁に届出されている機能性表示食品の乳酸菌は、その種類の豊富さと機能性の幅広さが特徴です。

届出数がもっとも多い「整腸作用」分野では、「乳酸菌シロタ株(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株)」が代表的です。シロタ株は整腸作用だけでなく、ストレス緩和や睡眠の質向上の機能も併せ持っています。また、「L-92乳酸菌」のように、免疫機能の維持に関して機能性表示食品の届出が公開されている菌株も存在します。

乳酸菌株 主な機能性
乳酸菌シロタ株(Lactobacillus casei strain Shirota) ストレス緩和・睡眠の質向上
プラズマ乳酸菌(Lactococcus lactis strain Plasma) 免疫機能維持
L-92乳酸菌(Lactobacillus acidophilus L-92) 免疫機能維持
L-137乳酸菌(Lactiplantibacillus plantarum L-137) 免疫機能維持・肌の潤い改善
L-55乳酸菌(Lactobacillus acidophilus L-55) アレルギー症状緩和・免疫調整
ラクトバチルス・ガセリCP2305(Lactobacillus gasseri CP2305) ストレス緩和・睡眠の質向上
ラクトバチルス・ラムノサスGG(Lactobacillus rhamnosus GG) 整腸作用・下痢予防
CRL1505乳酸菌 (Lactobacillus rhamnosus CRL1505) 免疫機能維持

乳酸菌株ごとの科学的根拠

競合商品との差別化を考えるうえで、乳酸菌の選定はとても重要です。機能性表示食品制度では、乳酸菌株ごとの機能性(整腸作用、免疫機能、睡眠の質向上など)を、科学的根拠に基づいて表示することが可能です。OEM商品開発においては、臨床試験やシステマティックレビュー(SR)によるエビデンスの質を見極めることが、商品設計の信頼性につながります。

たとえば、プラズマ乳酸菌であれば「免疫機能維持」、CP2305は「ストレス緩和」など、届出実績のある株は多数存在します。ただし、採用にあたっては、研究対象者の偏りや試験条件の違いといったデータの限界も理解したうえで、ターゲット層に合った乳酸菌株の選定と、適切な届出表示を行うことが求められます。

OEMメーカーに対しては、単なる「届出の支援」だけでなく、科学的根拠に基づいた素材提案や処方設計までリクエストし、的確な提案をしてもらうようにしましょう。

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【お悩み別】 主要な乳酸菌株の種類と機能性

商品開発で悩んでいるイメージ画像

競合商品との差別化を図る上では、ターゲットのニーズに合致した菌株選びが重要です。ここでは機能性表示食品として実績のある代表的な菌株を、期待できる作用ごとに解説します。

1.腸内環境を改善する(整腸作用)

腸内環境を整える乳酸菌は、菌株ごとに異なる作用メカニズムを持ちます。一般的に乳酸菌は小腸を中心に働き、腸内フローラのバランス改善や免疫機能に寄与することが知られています。一方で、乳酸菌とおなじ「善玉菌」として知られるビフィズス菌は、乳酸菌とは異なり主に大腸で働くという違いがあります。

LGG®乳酸菌(Lactobacillus rhamnosus GG)

  • 胃酸や胆汁酸に負けずに、生きたまま腸に届く乳酸菌
  • ほかの乳酸菌と比較して耐性が高いことが、大きな特徴
  • 個人差があるものの、腸に長くとどまるという結果が出て「持続性乳酸菌」とも言われている
  • 世界中でもっとも研究されている乳酸菌

*LGG®はクリスチャンハンセン社の登録商標です。

K-1乳酸菌(Lactobacillus casei subsp. casei 327)

  • 亀田製菓が開発・商品化した、日本人が慣れ親しんでいるお米由来の乳酸菌
  • 摂取することで排便回数と日数が有意に増加し、機能性表示食品でも複数活用されている

ラクトバチルス・ラムノサスGG(Lactobacillus rhamnosus GG)

  • 整腸作用や下痢の予防について多くの研究実績がある
  • プロバイオティクスとして広く活用されている菌株

2.免疫機能の維持・アレルギー対応

感染症対策意識の高まりにより、需要が拡大しているカテゴリーです。

プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)

  • 加熱殺菌された菌体(非生菌)でも免疫機能に関与する可能性が示唆されている乳酸菌
  • 小腸の免疫組織を介して、ウイルス防御に関与するpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化することが報告されている
  • 腸内環境の改善に加えて風邪などの感染症への抵抗力を高める可能性も示されている

L-92乳酸菌(L. acidophilus L-92)

  • 加熱殺菌された菌体(非生菌)でありながら、腸管免疫を刺激することで免疫機能の維持に寄与する可能性が示唆されている
  • 一部の研究では、腸内環境の改善とともに、風邪などの感染症への抵抗力を高める作用も報告されている

CRL1505乳酸菌(L. rhamnosus CRL1505)

  • pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化することで、免疫機能に関与する可能性が示唆されている乳酸菌
  • アルゼンチン国立科学技術研究評議会の研究により発見され、細胞や動物を用いた免疫関連のエビデンスが豊富
  • 新型コロナウイルスへの作用が期待された研究も報告もある

KW乳酸菌(Lactobacillus paracasei KW3110株)

  • 花粉症などのアレルギー症状の緩和に寄与する可能性がある乳酸菌として注目されている
  • 臨床試験では、KW乳酸菌を継続的に摂取することで風邪やインフルエンザの罹患率が低下したとする報告もある
  • 抗炎症サイトカインIL-10の誘導作用により、目の疲労感を軽減する作用があることも発見されている

3.ストレス緩和・睡眠の質向上(脳腸相関)

「脳腸相関」の研究進展に伴い、乳酸菌のメンタルヘルス領域での活用が注目されています。

乳酸菌シロタ株(Lactobacillus casei strain Shirota)

  • 整腸作用に加え、高密度配合によって「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能性が確認され、市場で大きな反響を呼んだ

ラクトバチルス・ガセリCP2305(L. gasseri CP2305)

  • ストレス緩和や睡眠の質向上に寄与する可能性がある乳酸菌として注目されている
  • 一部の臨床試験では、これらの機能が示唆されており、腸と脳の相互作用(腸脳相関)に働きかける菌株としても研究が進められている
  • 腸内フローラの安定に寄与する可能性も報告されている

4.特定の悩み(フェムケア・口腔・ダイエット)

特定の悩みに特化することで、ターゲットへの訴求力を高めることが可能です。

PS128乳酸菌(Lactiplantibacillus plantarum PS128)

  • 動物実験に加え、一部の臨床試験において、脳内のドーパミンやセロトニンレベルの上昇が示唆されている乳酸菌
  • 抗ストレスやうつ気分の軽減が期待されることから「サイコバイオティクス」として注目されている

KT-11乳酸菌(Lactobacillus crispatus KT-11)

  • 美容面でも注目されている乳酸菌
  • アレルギー症状の緩和に寄与する可能性があるほか、一部の研究では、口腔内の菌バランスを整えることで口臭予防に寄与する可能性も報告されている

CTV-05捲曲乳桿菌(Lactobacillus crispatus CTV-05)

  • 女性のデリケートゾーンの健康維持に寄与する可能性がある乳酸菌として注目されている
  • 臨床試験では、細菌性腟症の再発予防に有用性が示唆されている

PL62乳酸菌(Lactobacillus plantarum PL62)

  • 代謝関連機能が注目されている乳酸菌
  • リノール酸から脂肪代謝に関与する共役リノール酸(CLA)およびその代謝物を生成する能力を持ち、一部の研究では脂肪蓄積の抑制や体脂肪の低下に寄与する可能性が示唆されている
  • これらの特性から、体重管理をサポートする機能性が期待されている

Lactobacillus paracasei PS23株(HT-PS23)

  • ストレス緩和に関する研究で注目されている乳酸菌
  • 一部の臨床試験では、看護師を対象に血中コルチゾール濃度の低下や不安感の軽減が示唆されており、腸内の有用菌の増加など腸内環境の改善にも寄与する可能性が報告されている

Lactobacillus rhamnosus HN001株

  • 妊娠期から産後にかけて摂取した女性の産後うつや不安スコアを改善する可能性がある乳酸菌として注目されている
  • 一部の臨床試験では、有意な改善が報告されており、GABAやセロトニンなどの神経伝達物質の調節を通じて、気分やストレス反応に関与する可能性も示唆されている

いかがでしょうか。善玉菌の代表と言える乳酸菌のもつ機能性は広範囲にわたることがお分かりいただけたと思います。乳酸菌に関する研究は世界中で行われており、これからもさまざまな機能性が発見されることで、より個人のニーズに合わせた健康の維持管理が可能となるでしょう。

主要メーカーの乳酸菌商品比較

それでは次に、主要メーカーの事例に見る戦略を見ていきましょう。市場で支持されている機能性表示食品は、「どの菌株で、どのような課題を解決するか」が明確化されています。

ヤクルトの「Y1000」

  • 乳酸菌シロタ株を1mlあたり10億個配合
  • ストレス緩和と睡眠の質向上に作用

キリンの「iMUSE」シリーズ

  • プラズマ乳酸菌を配合
  • 免疫機能の維持に特化

タカナシ乳業

  • 「ガセリ菌」を配合した製品を展開
  • 内臓脂肪の減少作用が期待できることを訴求

このように、各社とも科学的根拠に基づく機能性表示を行っており、消費者が目的に応じて適切な製品を選択しやすくしています。

メーカー 代表的な製品 主要菌株 主な機能性
ヤクルト ヤクルトY1000 乳酸菌シロタ株
(L. casei strain Shirota)
ストレス緩和・睡眠改善
キリン iMUSE免疫ケア プラズマ乳酸菌
(L. lactis strain Plasma)
免疫機能維持
タカナシ乳業 恵 megumiガセリ菌SP株ヨーグルトなど ガセリ菌SP株
(Lactobacillus gasseri SBT2055)
内臓脂肪減少
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乳酸菌・OEM商品開発における5つの重要ポイント

機能性表示食品の乳酸菌商品は、以下の5つの視点を考慮することで、より機能的な商品開発が実現します。

①菌株の選択(コンセプト設計)

商品開発の起点となる工程です。「整腸」なのか「免疫」なのか、ターゲットの悩みに合致したエビデンスを持つ菌株の選定が重要です。市場にまだ少ない機能を持つ菌株を採用することで、競合商品との差別化につながります。

②菌数の確保(エビデンス準拠)

機能性表示食品として届け出るには、科学的根拠となった論文と同等の菌数を製品に配合する必要があります。たとえば臨床試験で「1日1,000億個」摂取している場合、製品も同量以上を含有させる設計が必須となります。
<例>プラズマ乳酸菌では、プラズマ乳酸菌1,000億個含むカプセルと含まないカプセルで臨床試験を行っています。プラズマ乳酸菌を関与成分とした「キリンiMUSE免疫ケアサプリメント」のパッケージには、「プラズマ乳酸菌(L.lactis strain Plasma)1,000憶個」という記載があります。

③継続されやすい価格設定

乳酸菌は継続摂取によって機能を発揮する特性があります。高機能であっても、ターゲットが日常的に続けられない価格設定ではリピート購入が見込めません。原価と市場価格のバランスを見極めることが、ビジネスの持続性において重要です。

④ライフサイクルに適した剤形

ターゲット層のライフスタイルに合わせた形状選びもポイントです。

  • サプリメント(錠剤・カプセル): 手軽さ重視の層向き
  • ドリンク・粉末: 美味しさや水分補給を重視する層向き
  • チュアブル: お菓子感覚での摂取を好む層向き

⑤届出・エビデンスの質

機能性表示食品の開発には、システマティックレビュー(研究レビュー)の作成や複雑な届出業務が伴います。OEMメーカー選定時は、製造能力に加え、科学的根拠に基づいた処方設計と届出支援の実績があるパートナーを選ぶことで、スムーズな進行が期待できます。

まとめ

いかがでしょうか。乳酸菌市場は「お腹の調子を整える」時代から、「免疫」「睡眠」「ストレス」「体脂肪」など、個人の具体的な健康課題にアプローチする機能性表示食品の時代へと進化しています。

OEM開発においては、ターゲットのニーズを深く理解し、それに合致した科学的根拠を持つ「菌株」を選定することが成功への第一歩となります。

東洋新薬では、免疫機能維持で注目の「CRL1505乳酸菌」をはじめ、多様な機能性素材を活用したOEMのご提案が可能です。

「差別化できる乳酸菌商品を検討したい」「機能性表示食品の届出をスムーズに進めたい」とお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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