【化粧品開発】有用性試験&エビデンス取得が可能!QLS(クイックラボ渋谷)とは?

  • 2025.12.11

この記事で分かること

  • 化粧品開発における有用性試験とエビデンス取得の重要性
  • 東京・渋谷のラボ施設「QLS(クイックラボ渋谷)」の概要と特徴
  • QLSで実施可能な多彩な検査・評価内容
  • 取得データを活用した商品開発・販売促進への応用方法

美容系雑誌やネット情報、SNSなどには、さまざまな良質・高機能な化粧品の発売情報があふれています。

自社が開発した化粧品に自信を持っていても、消費者が「本当に効果があるの?」と疑問を抱いていないか、不安に思うことはありませんか?あるいは、社内の商品化GOをもらうまでの決裁プロセスにおいて「この開発品は、本当に効果があるのか?」と質問され、たじろぐことはなかったでしょうか?

不安を払拭したい、社内を説得したい・・・そんな時は、客観的なエビデンスを用意することが一つの方法です。

そこで今回は、開発する商品の有用性の確認や、エビデンスの取得も可能な東京・渋谷にあるラボ施設「クイックラボ渋谷(以下、QLS)」をご紹介します。

有用性試験とは?

化粧品の有用性とは、肌の健康維持や美容への効用を指します。商品によっては、肌の保湿やエイジングケア、紫外線からの保護など、さまざまな効用を打ち出しています。

化粧品の有用性試験とは、商品の機能性を確認する試験のこと。有用性評価試験とも言われます。

有用性試験では化粧品の商品自体について、有用性の有無や有用の程度を確認します。この有用性試験で得られたデータは、「有用性データ」「プルーフデータ」「エビデンス」などと呼ばれます。

無料健食・化粧品商品開発専用スペース「クイックラボ渋谷(QLS)」のご案内

エビデンスの重要性

市場に出る化粧品のクオリティがますます高まる中、化粧品・コスメの“実力”を数値やデータなど客観的な評価によって“証明”することが重要になっています。また、近頃は雑誌やSNSで「勝手に」化粧品の評価をされ、読者や閲覧者の目にさらされる場合もあります。

その際も、確かなエビデンスがあれば、安心して販売を促進できます。
商品開発時点で納得できる有用性データを取得することができれば、雑誌などで評価された際に「A評価」など優れた評価をいただくことができるかもしれません。そうすると、雑誌の評価がその化粧品・コスメの“実力”としてプラスに働きます。

化粧品を開発、販売する際は、

  • どのような有用性、効用を商品の強みとして売り出したいのか?
  • その有用性はどのようなターゲットの方が必要としているのか?

を明確にした上で開発を行う必要があります。

QLS(クイックラボ渋谷)でできること

QLS(クイックラボ渋谷)内部

こうした背景を踏まえて、当社は東京・渋谷の東京支店内に「クイックラボ渋谷(以下、QLS)」を開設しています。

QLSでは、開発した商品の有用性を確認、エビデンスの取得が可能です。有用性試験を行い、商品の効果を科学的に検証することで、開発品が本当に期待される効果を発揮するかを確認し、その結果を「エビデンス」として取得できます。

QLSは、お客様とともに試作から評価・エビデンス取得までを一貫して行うことができる、まさに「見せるラボ」。経験豊富な商品・処方開発専門スタッフが常駐しており、お客様が抱える課題をその場で解決しながら、独自性の高い商品開発をサポートします。

化粧品の大事な要素であるテクスチャーは、お客様とOEMメーカーとの間での適切なコミュニケーションによって、微妙な繊細な部分が実物になってきます。対面で専門スタッフとの直接のやり取りが可能であることも、開発の際に役立ちます。

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QLSにある検査・評価設備

QLSには、以下のような多種多様な検査・評価設備を常設しています。

角質水分量測定

スキンケアの基本である保湿力を評価します。健康な肌は角質層が水分をたくさん蓄えていることが重要とされています。専用の機器を用いて肌の角質層の水分量を測定し、商品の保湿力を数値データで評価します。経時的に角質水分量を測定することで、保湿持続時間を調べることも可能です。

角質水分量

経皮水分蒸散量(TEWL)測定

皮膚バリア機能評価でもっとも重要な指標とされている数値です。皮膚バリア機能は外的刺激から肌を守り、肌内部の水分を保持する力で、肌荒れ・刺激による炎症やシミといった肌トラブルを防ぐための肌機能です。肌表面から蒸発する水分量の変化を測定することで、肌のバリア機能を客観的に評価します。

経皮水分蒸散量(TEWL)

皮脂分泌量測定

皮脂は毛穴の皮脂腺から分泌され、肌を乾燥や外的刺激から守る役割を持っています。しかし、過剰な皮脂はべたつきやニキビの原因になります。特殊なテープを用いて、皮脂の分泌量を測定し、商品の皮脂コントロール効果を数値で確認します。頭皮でも測定が可能です。

皮脂分泌量

ハリ・弾力測定

加齢や紫外線の影響で、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が減少し、ハリや弾力が失われ、しわやたるみが生じます。皮膚のハリや弾力の評価指標は「粘弾性」といわれています。
粘弾性とは、以下2つの物性を併せ持った性質のことです。

  • 風船のように力を加えた時、瞬時に形を変える力「弾性」
  • 粘土のように力を加えてゆっくりと形を変えて維持する「粘性」

継続して化粧品を使用し、専用の機器で粘弾性の変化を記録し、ハリ・弾力性向上効果をデータとして明確に示します。

ハリ弾力測定

ツヤ測定

毛髪や肌表面に光を当てて、反射する輝き(光量)を測定して数値化することで光沢度を評価し、商品のツヤ改善効果を客観的データにします。スキンケア商品ではテカリ評価、メイクアップ商品やヘアケア商品のツヤ評価にご利用いただけます。

ツヤ測定

顔画像解析(VISIA)

専門機器「VISIA」を用いてカラー写真とUV写真の撮影を行い、シワやシミ、毛穴の数や深さ、肌のキメ、色ムラをまとめて解析することができます。商品使用による肌状態の見た目の変化を、高精細な画像で可視化します。

また、スキンケアアイテムだけでなく、ベースメイクアイテム使用前後の比較にも利用することができます。1回の撮影で8つの項目の測定を行うことが可能で、ビジュアルデータだけでなく項目に応じた特徴の個数といった数値データも得ることができます。
※VISIAは米国Canfield Scientificの登録商標です。

顔画像解析

マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)

高解像度のマイクロスコープによって、肌の表面や毛穴、頭皮などを拡大し、肉眼では見えない微細な変化(肌のキメ、毛髪のキューティクルの状態)をリアルタイムで詳細に観察・評価できます。

マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)

肌のキメ(凹凸)

肌のキメは、目に入る皮膚表面の美しさを表す部分です。網目状の細かい溝(皮溝・ひこう)とその溝に囲まれた部分(皮丘・ひきゅう)があり、溝と溝の境目には毛穴が存在しています。皮溝と皮丘がキレイに並ぶと、毛穴の目立たない状態となり、キメの整った肌とされています。

肌のキメ(凹凸)

毛髪のキューティクル

髪の表面にあって、うろこ状に重なり合っている薄い膜です。キューティクルが紫外線などでダメージを受けるとキューティクルが剥がれたりめくれたりして、髪の指通りの悪さやひっかかりにつながります。

毛髪のキューティクル

検査・評価結果の活用方法

  • 数値や画像を使って商品の魅力を訴求する
  • エビデンスを取得して具体的な効果を示す
  • リニューアルの際に既存品との違いを明確にして、優位性をわかりやすく示す

これらの試験データは、開発している化粧品の魅力を数値やビジュアルで示すことができます。

無料健食・化粧品商品開発専用スペース「クイックラボ渋谷(QLS)」のご案内

まとめ

いかがでしょうか。コスメ・化粧品に限らず、消費者は「なんとなく良さそう」ではなく、確かな裏付けがある商品を選ぶ時代になっています。背景には、商品の質が高まり、消費者がどの商品も違わないと感じる、差がわからなくなっていると感じていることもあるといわれています。

科学的に証明されたデータ=エビデンスがあることで、自信を持って自社の化粧品・コスメを提案でき、売上アップにもつながります。

QLSでは、当社で商品開発したお客様向けに、今回ご紹介した各種有用性試験を提供しています。

試験を行う際は、どんな項目を測定するのか(何を訴求したいのか)、ご要望に応じて対応が可能です。
「エビデンスは欲しいけれど、どんな測定があり、何が適切かわからない」という場合は、求める性能(スペック)、試験結果の使用用途、ターゲット世代や商品のポジショニングを伝えて頂ければ、予算や納期に合わせて適切な試験計画を提案し、対応します。

さらに、QLSではものづくりのプロセスを写真やビデオなどのコンテンツとして記録、配信して頂くことも可能です。各種試作機器、検査・評価機器を完備し、P2Cのインフルエンサーとの共同開発などにもご活用いただけます。

QLSは渋谷駅から徒歩8分という抜群の利便性を誇り、専門のスタッフが常駐しております。お客様の迅速な商品開発・マーケティングにご利用いただけます。

ぜひこの機会に、お気軽にお問い合わせください。

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東洋新薬が東京支店(東京都渋谷区)に開設したOEM商品開発専用施設「クイックラボ渋谷(QLS)」のご紹介資料です。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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