20代にも売れる“おいしい”青汁開発のヒント
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- 2020.10.29
「青汁」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?「お年寄りが飲むもの」「にがくてマズイ飲み物」…まだまだそんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし最近では、20代や女性、子供をターゲットにした青汁市場が拡大しています。そこで今回は”おいしい“青汁開発のヒントをご紹介します。おすすめの商品設計などもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
そもそも青汁って?
実は、青汁の定義は明確ではなく、「緑黄色野菜を絞って作られる健康食品の俗称」です。
青汁に「にがい、マズい」というイメージが定着したのは、皆さんもご存知のアノ有名なCMがきっかけですが、もう一つ理由があります。それは、青汁が普及し始めた当時は、「ケール」というアブラナ科の野菜を原料にした商品が多かったのです。ケールはビタミンC、E、Kなどを豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜。しかしながら青臭さとえぐみが強く、「この苦みがイイ」と一部の方には好まれるものの、一般的には苦手とする方が多かったのです。
ところが、最近の青汁は「ケール」よりも「大麦若葉」を主成分とした商品が増えています。「大麦若葉」青汁のシェアはなんと7割近く。「ケール」は1割にも満たないのです。
「大麦若葉」は、その名の通りイネ科オオムギの若葉部のこと。これを乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材が「大麦若葉末」と呼ばれます。食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいて、「ケール」に比べてにおいや味のくせが少ないのです。
加えて、さまざまな商品開発の成果もあり、最近では以前に比べ、飲みやすく、おいしい青汁もたくさん市場に登場しています。
マズくない青汁が続々登場? 女性や子供向け市場も拡大中
健康志向を追い風に拡大を続ける市場を狙って、メーカー各社は「おいしい、飲みやすい」青汁商品を続々と投入しています。
アサヒグループ食品「フルーツ酵素青汁」は20~30代女性をターゲットにした商品。国産の「大麦若葉」と「ケール」をベースに、ヒアルロン酸やポリフェノールが豊富な「アサイー」などの成分を加えて、粉末状にした商品です。
「お~いお茶」で有名な伊藤園も大麦若葉を主体に、お茶感覚で飲める「ごくごく飲める 毎日1杯の青汁」と「毎日1杯の青汁 無糖」を発売。青汁未経験者や若年層の取り込みを進めています。
永谷園は子どもの成長に大切な鉄分を配合し、粉末の青汁を牛乳で割って子どもでも飲みやすくした「子供と一緒においしい!フルーツ青汁」を、アノCMで青汁を一躍有名にしたキューサイも、山田養蜂場のハチミツを使った「はちみつ青汁」、コカ・コーラボトラーズジャパンと「ミニッツメイド おいしいフルーツ青汁」を共同企画したりして、幅広い層への浸透が図られています。
そして、すっきりとしたフルーツ風味で話題になった青汁は、飲みにくいイメージのあった青汁を若い女性向けに飲みやすいものにし、サブスク型のダイエット訴求商品として、大いに健康食品市場をにぎわせました。最盛期には年間で累計1億杯以上も売れたという情報もあり、大きなブームとなったことが分かります。
これらの商品に共通するポイントは、もともと健康志向の高まりで人気があった青汁を、
- 女性向け、子供向けに飲みやすいテイストにしてターゲット層を広げた
- パッケージデザインもカワイイ、キレイなテイストにして市場を広げた
- 女性向けではダイエットしている女性のニーズにマッチしてさらに注目を集めた
などの、商品企画にあると言えるでしょう。
20代や女性、子供をターゲットにした青汁のおすすめ商品設計
20代や女性、子供向けの青汁を開発する際のヒントとなるおすすめの訴求ポイントをご紹介します。などを設定していきましょう。
・苦みを軽減して、おいしい味わいに
若者、女性、子供をターゲットにする際に、必ず考えなくてはならないのが、「おいしい味」です。毎日飲んでも飽きない飲みやすい味にすること、水で飲むだけでなく、ヨーグルトや豆乳などにも合う味にすることなどを検討してみましょう。
・口あたりを良くし、飲みやすくする
毎日摂取する方も多い青汁は、味も重要になりますが“口あたり”も重要です。製法などにこだわることで、水に溶けやす“なめらかな口あたり”を実現しましょう。
・成人の野菜不足を補う高い栄養素を配合
日本人成人の必要な野菜の量は1日350g。しかし実際の摂取量は、1日あたり男性で62g、女性で76gが不足しています。そのため食物繊維など野菜不足を補える栄養素を配合することがポイントとなるでしょう。
・原料にこだわる
若者や女性、特に子供をターゲットにする場合、安心できる商品だと感じてもらう必要があります。「農薬ゼロ」や「産地直送」などと言った原料へのこだわりは安心を訴求できる1つのポイントとなるでしょう。
今回ご紹介した商品設計、訴求ポイントはあくまで一例となりますので、商品開発を始める際にはターゲットを明確にし、ターゲットが求める栄養素や機能性、価格設定などを検討してみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。いまだ根強い人気の青汁市場についてご理解いただけたでしょうか?
青汁の商品開発でお悩みの方は、ぜひお気軽に東洋新薬までお問い合わせください。
新たな青汁ブームに一緒に火をつけましょう。
東洋新薬は健康食品・化粧品業界を陰で支えるODEM(ODM&OEM)メーカーとして、世界の人々の『健康と美』への期待に『価値』で応えていくことをミッションとしています。 本サイトでは通販ビジネスにかかわるすべての皆様に様々な情報をお届けしています。
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