青汁のOEM(受託製造)特集!費用や開発時のポイントなど一挙ご紹介

  • 2023.06.20

日本で初めて大麦若葉成分でトクホ許可を取得した株式会社東洋新薬が、青汁OEMについてまとめて解説します。市場規模から費用、商品開発時に注目すべきポイントまでご紹介します。青汁含めた健康ドリンクのOEM(受託製造)をお考えの方は必見です。

青汁OEM

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目次
1.青汁OEM/ODMの基礎
1-1.OEM/ODMについて
1-2.青汁について
1-3.青汁の主な原料・成分
2.青汁の市場規模
3.青汁OEMの形状の種類
3-1.粉末タイプ
3-2.錠剤タイプ
3-3.その他のタイプ
4.青汁OEMの基本的な流れ
4-1.工程①:商品企画・OEM/ODM先選定
4-2.工程②:試作/予算・スケジュール策定
4-3.工程③:商品開発/食品表示法などの諸法規関連業務
4-4.工程④:製造/納品
4.青汁OEMの費用について
5.青汁のOEM商品開発のヒント
6-1.苦味を軽減して「おいしい」青汁に
6-2.フルーツ青汁の誕生
6-3.産地や栽培方法など原料のこだわり
6-4.大麦若葉を活用したレシピ
6.まとめ

青汁OEM/ODMの基礎

OEM/ODMについて

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略語で、日本語にすると「受託製造者」という意味です。青汁の製造開発においては、依頼を受けて「お客さまブランドの青汁を製造するベンダー」のことを指します。また、ODMというものもあります。ODMとは「Original Design Manufacturer」の略語で、OEMは「製造のみ」、ODMは「企画から製造まで」という点が違います。

青汁OEM会社でも企画部分から提案可能なケースもありますが、基本は製造受託を対象としています。そのため、商品の企画経験がない、企画が漠然としていてサポートが必要、といった場合は、OEMではなくODMが対応可能である会社に相談する方が安全です。本記事では統一して「OEM」として説明いたします。OEMとODMは共通する部分が多いため、まずはOEMとして理解を深めましょう。

青汁について

「青汁」の定義は明確ではなく、緑黄色野菜を絞って作られる健康食品の俗称です。

青汁が普及し始めた当時は、「ケール」というアブラナ科の野菜を原料にした商品が主流でした。ケールは栄養価の高い緑黄色野菜ですが、青臭さとえぐみが強いため、一部の方には好まれるものの一般的には苦手とする方が多く、青汁は「にがい、マズい」というイメージが定着してしまいました。

しかし、最近の青汁は「大麦若葉」を主成分とした商品が増え、7割近くまでシェアが拡大したことで、「ケール」は1割にも満たなくなりました。「大麦若葉」はイネ科オオムギの若葉部のことで、これを乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材が「大麦若葉末」と呼ばれます。「大麦若葉青汁」がここまでシェアを拡大するに至った裏付けとして、ヒト試験で評価した科学的なエビデンスを以下の記事でご紹介していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:大麦若葉青汁の効果とは?科学的エビデンスから解説!

大麦若葉末のご紹介

東洋新薬の機能性素材「大麦若葉末」ご紹介資料です。

青汁の主な原料・成分

青汁の原料としては、ケールや大麦若葉を含めて以下のような原料がよく使用されます。

  • 大麦若葉
  • ケール
  • 明日葉
  • 桑の葉

特に、上述のケールについてはβカロテンやビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどが豊富に含まれており、栄養価が高く少苦みがあるのが特徴です。

また、大麦若葉は食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいて、「ケール」に比べてにおいや味のくせが少ないのです。

2019年あたりで踊り場を迎えていた青汁市場は、コロナ禍を経て新たな局面に入っており、青汁製品の人気が再燃している一方で、メーカー・販売店は激しい市場競争にさらされるリスクも高まっています。さまざまな商品開発の成果もあり、最近では以前に比べ、飲みやすく、おいしい青汁もたくさん市場に登場しています。

関連記事:「売れる青汁」は主原料に注目!~差別化商品を生み出す5つのポイント

青汁の市場規模

2022年の青汁(粉末製品・飲料製品)の市場規模は、2021年比で0.2%増の1,078億円規模となり、3年連続で市場は伸長しています。
メインの市場は粉末製品の通販による定期購入ですが、中でも有機製品や機能性表示食品、無糖飲料などが好調です。

通販・店販ともに前年同期比を上回る成長を見せており、中・大手企業ではZ世代など若年層を含む未利用ユーザーの開拓に着手する動きも加速しています。
さらに、物価高騰による野菜不足を理由に青汁を摂取する人も増加しており、外国人観光客の来日再開によるインバウンドも回復。このような市場状況から、今後の青汁製品(グリーンスムージー含む)の更なる市場成長が期待されます。
青汁市場の拡大の背景やトレンド、これまでの動向について、以下の記事で解説しています。

関連記事:コロナ禍における青汁の市場動向~市場拡大の背景に迫る

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青汁OEMの形状の種類

上述の通り、青汁は粉末製品市場がメインですが、粉末タイプ以外にも形状の種類があります。青汁をOEMで製造する場合、それぞれの特徴からターゲット層に適した形状を選ぶようにしましょう。

粉末タイプ

粉末(パウダー)タイプは青汁の主流の形状で、アレンジのしやすさがメリットです。そのまま直接口に入れたり、水に溶かして飲んだりしてもよいですが、牛乳や豆乳、ヨーグルト、料理などの食品に混ぜて楽しむこともできます。また、持ち運びがしやすい点や他のタイプと比較しても長期保存がしやすい点もこの粉末タイプの大きな特徴です。

一方で、粉末タイプの青汁をOEMで製造する場合は、消費者が使いやすいように個包装にする、もしくは大容量の包装であればチャック袋や計量スプーンをつけるなどの工夫が求められます。

錠剤タイプ

青汁の粉末を凝固して錠剤にしたタイプで、サプリメントやタブレットなどと呼ばれることもあります。粉末タイプと同様に保存性が高く、持ち運びもしやすいです。服用時も味を感じにくいため、気軽に摂取できる点がメリットです。

一方で、錠剤に加工するうえで添加物が必要になり、製造方法次第では青汁の栄養価が一部損なわれる可能性があるという点がデメリットです。

その他のタイプ

粉末、錠剤以外にも青汁には以下のような形状のタイプがあります。
・カプセルタイプ
・冷凍タイプ
・ストレートタイプ(ドリンクタイプ)

カプセルタイプには、カプセル内に青汁粉末を入れるハードカプセルと液状素材を入れるソフトカプセルの種類があり、錠剤よりも味を気にせずに手軽に摂取できます。味を特に気にするユーザーをターゲットにする場合は有効でしょう。

冷凍タイプは、栄養素や食物繊維を多く残せる点がメリットですが、保存性や持ち運びの観点で不便さが増してしまう点がデメリットです。

ストレートタイプはペットボトル等の容器に入ったドリンクタイプのもので、栄養素が多い状態でそのまま飲める手軽さがメリットです。一方で、原料・素材によっては青汁特有の苦みを感じやすいデメリットがありますが、フルーツ風味をつけて飲みやすくする「フルーツ青汁」という新たなカテゴリも誕生してブームになりました。

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青汁OEMの基本的な流れ

青汁OEM製造を行うとなった場合、大まかには以下のような流れになります。機能性表示食品の開発、パッケージデザインなどによって詳細は異なりますが、各工程の基本事項や注意点は共通しているため、それらを解説します。

  • 商品企画
  • 試作/予算・スケジュール策定
  • 商品開発/食品表示法などの諸法規関連業務
  • 製造/納品

工程①:商品企画・OEM/ODM先選定

青汁開発は、ターゲット層・商品コンセプトに加えて、原料・配合成分・差別化要素・パッケージデザインなど、決めるべきことが多岐にわたります。口にするものだけに関連法規や規制も数多くあります。そのため、自社だけで企画すると、「科学的根拠があるか」などの観点でチェックされ、商品化できない事態になりかねません。

そのため、大まかな商品イメージを固めたら、早い段階でOEMメーカーに声をかけ、相談しましょう。オリジナリティを演出するための大切な要素である美容成分や市場へのアピール方法についても、よりよいアドバイスが得られます。

工程②:試作/予算・スケジュール策定

ある程度企画が決まったら、試作と予算・スケジュールの策定です。青汁の製造には、この試作工程が欠かせません。

OEMメーカーに商品の目的や配合したい成分、商品の形状などの要望を伝えると、OEMメーカーは予算を考慮した上でお客様に提案し、改良や変更を重ねながらお客様の理想の商品を一緒に作り上げていきます。

注意したいのは適切な原価率です。品質とコストのバランスを意識し、適正な品質を担保し、事業として成り立つようにしましょう。

工程③:商品開発/食品表示法などの諸法規関連業務

機能性表示食品の製造の場合は、機能性表示食品制度に沿った開発と届出~受理のプロセスが加わります。

機能性表示食品は「トクホ」とは異なり制度上、審査は不要とされているものの「科学的根拠があるか」などの観点でチェックされ、問題があるとみなされる場合は不備指摘を受けるなど、容易ではありません。また、開発着手~受理までに多くの手続きがあり、なかなか受理されないことも少なくありません。

OEMメーカーによって、機能性表示サポート内容が異なるため、届出サポートまでフルパッケージでサポートしてくれるOEM先を選びましょう。東洋新薬では、これまで培ってきたノウハウをフル活用し、初めての商品企画でも安心なトータルサポート体制を構築しています。

工程④:製造/納品

原料や資材の手配を行い、製造へと進みます。原料や資材の手配期間は種類によってさまざまで、パッケージ次第では納品スケジュールに影響することがあります。OEMメーカーに確認しておきましょう。

工場に原料・資材が届いたら、包装をして、製品の完成となり、お客様のもとへ届きます。

製造と並行して、LP(ランディングページ)の作成、ショッピングカートの選定・契約、同梱物の作成、集客メディアの選定、配送ロジスティックの選定などを行い、納品を待ちましょう。

青汁OEMの費用について

青汁の製造に関わるコストには、大まかに以下のような項目があります。

  • 商品企画
  • 試作
  • 製造(量産)
  • パッケージ(デザイン、加工費※)※デザインを印刷する刷り版や内箱をカットする型代
  • 包装
  • 運送

そして、これらは通常の「健康食品」なのか、「機能性表示食品」なのかによって費用が大きく異なります。機能性表示食品の場合は多くの手続きが必要となります。

生産ロットによっても費用が変動します。毎月の製造数が5,000個、10,000個、100,000個なのかによって製造単価が大きく異なり、多く製造すれば商品1つあたりの「単価」は安く抑えることができます。仮に、試験的な小ロットでの製造依頼を検討する場合でも、商品1つあたりの原価を抑える意味でロットを増やす(=経済ロットにする)ことも検討するようにしましょう。

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青汁のOEM商品開発のヒント

青汁のOEM商品開発のヒントとして、青汁が抱く「お年寄りが飲むもの」「にがくてマズイ飲み物」といったイメージを払拭し、おいしい青汁でターゲットを拡大することが挙げられます。最近では、20代や女性、子供をターゲットにした青汁市場が拡大傾向にあり、そのような観点からご紹介します。

苦味を軽減して「おいしい」青汁に

若者、女性、子供をターゲットにする際に、必ず考えなくてはならないのが、「おいしい味」です。青汁のイメージで根強い「苦味」を軽減させ、毎日飲んでも飽きない飲みやすくておいしい味が求められるでしょう。水で飲むだけでなく、ヨーグルトや豆乳などにも合う味にするとより手に取りやすくなるかもしれません。

フルーツ青汁の誕生

おいしい青汁の最たる例として、「フルーツ青汁」が挙げられます。フルーツ青汁とは、青汁がもつ特有の青臭さを抑えるため、フルーツを配合している新しい青汁のカテゴリのことです。

飲みにくいイメージのあった青汁を若い女性向けに飲みやすいものにし、サブスク型のダイエット訴求商品として、大いに健康食品市場をにぎわせました。最盛期には年間で累計1億杯以上も売れたという情報もあり、大きなブームとなったことが分かります。

産地や栽培方法など原料のこだわり

若者や女性、特に子供をターゲットにする場合、安心できる商品だと感じてもらう必要があります。

多くの青汁は「国産」をアピールしており、最近では「九州産」など、地域を絞った商品も増えています。また、農薬を使用せずに栽培、オーガニックでの栽培というように、栽培における考え方や地域性などのストーリーを語ることができます。 「産地直送」 や「農薬ゼロ」のような原料へのこだわりは安心を訴求できる1つのポイントとなるでしょう。

大麦若葉を活用したレシピ

野菜不足解消の強い味方である大麦若葉ですが、青汁として飲むだけでなく、おかずにも使用することができます。レシピを簡単にアレンジし、栄養価UPと彩の良い料理に早変わりできる大麦若葉レシピを以下でご紹介していますので、是非商品開発の参考にしてみてください。

関連記事:青汁だけじゃない!大麦若葉おすすめレシピ3選

まとめ

いかがでしょうか。今回は青汁OEM開発特集として、青汁OEMの基礎から費用、OEMの流れ、商品開発時のヒントなどを一挙に解説しました。

青汁のOEM/ODM商品開発~製造には多くの工程がかかり、知っておくべき情報や検討すべき事項は多岐に渡ります。その状況で、スピーディーに売れる商品を開発し、貴社のビジネスを成長させるためには、健康食品OEMのプロに相談することも重要になります。

東洋新薬は企画の初期段階から納品まで、常にお客様に寄り添う対応を心がけています。青汁や健康ドリンクのOEM商品開発を検討されており、「費用の面で不安がある」「小ロットでの作成を検討している」といった場合でも、まずは東洋新薬までお声がけください。

無料コロナ禍で市場拡大? 市場データと事例から見る「青汁」商品開発のヒント

コロナ禍でも好調な青汁市場。市場データから消費者のニーズを捉え、商品開発に役立つポイントをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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