【化粧品OEM開発のお悩み解決!⑦】無添加の化粧品OEMでよくある落とし穴~取り組み事例も紹介

  • 2021.10.25
化粧品 OEM 無添加

Vol.7の今回は、「無添加・フリーのよくあるお困りごとと、新たな訴求方法」をご紹介します。

無添加と言えば、なんとなく聞こえがいいですが、商品や訴求の内容によってはデメリットがあることを理解しておかなければなりません。今回ご紹介するポイントを理解し、販売の際に強みとなる「無添加」や「天然由来の成分」とは何か考えてみましょう。

関連情報:化粧品OEM完全ガイド~成功事例から最新トレンドまで一挙ご紹介

目次
1.そもそも「無添加(フリー)」とは?
2.「無添加・フリー訴求」のお困りごと(デメリット)
3.新しい「無添加・フリー訴求」の取り組み事例
4.まとめ

そもそも「無添加(フリー)」とは?

消費者の環境意識や自然志向の高まり、自然派・オーガニックなど肌や環境にやさしい商品への支持の高まりを受けて、近年はメークアップやヘアケアなどの化粧品・コスメでも「無添加・フリー」を掲げる製品が増えています。

そもそも「無添加(フリー)」とは?
無添加(フリー)とは、「特定の添加物が入っていない」という意味。しかし、「何も入っていない」のではありません。2001年3月まで、アレルギーや皮膚障害を起こす可能性が高い102種類の成分(旧指定成分)を含まないものが「無添加」とされていました。しかし、現在は「全成分表示制度」となり、その定義は廃止されています。

現在の「無添加(フリー)」は石油系合成界面活性剤、防腐剤(パラベン)、合成香料や合成着色料、鉱物油、旧表示指定成分などの「特定の成分を配合していない化粧品・コスメ」を意味していますが、明確な定義はありません。そのため、メーカーはそれぞれが指定する「特定の成分を排除した製品である」と強調したい場合に、「無添加(フリー)」と記載しています。

「無添加・フリー」をたくさん訴求すると安全性や差別化のアピールにつながりますが、一方でさまざまなデメリットも生じます。

無料化粧品OEM開発のお悩み解決!vol.2

「無添加・フリー訴求」のお困りごと(デメリット)

「無添加・フリー訴求」のお困りごと(デメリット)

「無添加・フリー訴求」はどのようなデメリットをもたらすのでしょうか。よく耳にするお困りごと事例を5つ、ご紹介します。

①最初に発売した商品で「10のフリー」を大々的に謳ったために処方上制約を受け、どうしても製造できないものが出てきて、スキンケアラインのブランド展開を断念せざるを得なくなった。②配合していた機能性原料が終売となり、同じ表示名称の代替原料に差し替えた。しかし、新原料にはフリーで謳っていた成分が含まれてしまい、パッケージや広告を差し替えなければならなくなった。③美容液で15のフリーを訴求したところ、ネットの口コミで「ここの商品は美容液に関係ない成分(本来はヘアケアの成分)までフリーを謳っているから怪しい」と書かれ、顧客からの問い合わせが殺到した。④自社のヘアケア商品がヒットしたものの、シリコンフリーを軸として展開していたためテクスチャー違いの展開ができず、ヘアケアにおけるシリコンの重要性を痛感した。⑤たくさんフリーを訴求しているため、使い心地で劣る所があるのは否めない。消費者よりご意見として毎月「他社品の●●のような使い心地にして欲しい」というお声をいただく。フリーの数で処方に制限が出ることは消費者には伝わらないものなのだ、と実感した。

新しい「無添加・フリー訴求」の取り組み事例

新しい「無添加・フリー訴求」の取り組み事例

こうした反省を踏まえ、最近では「とにかく無添加・フリーを目指す」のではなく、必要な成分は配合した上で、訴求方法を工夫する企業が増えています。

無添加・フリー表示は中身の「透明性を示す」もの
こういったメッセージをブランドポリシーとして掲げて、無添加・フリー訴求の意味合いを少しシフトしているケースもあります。この企業はWebサイトや商品に「我々は全商品に必要かつ安全な原料を、自信を持って使用しています。商品を作った結果、無添加となったものを示します。それは商品の透明性を示すためです。」などと表示し、実際に無添加・フリーの内容は、商品によって細かく変えています。

入っている理由を「正直に話す」
商品に懸念原料が含まれる場合、正直に誠意を持ってその事実と理由を説明する方が、良い効果を生む場合もあります。別の企業では「この原料は●●の原料の一部として配合をされているものです。量としては全体のごく微量であり、肌に影響を与える可能性は低いです。なにより●●の原料は私達が世界を巡り厳選した成分です。その作用があなたのお肌にとって良い効果をもたらしますように。」といった表現で、消費者に正しい理解を促しています。

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まとめ

いかがでしょうか。商品の差別化ポイントとして有効な「無添加・フリー訴求」ですが、やり過ぎると商材の幅を狭くしたり、かえって消費者に不信感を抱かせることにもなりかねませんので注意が必要です。

東洋新薬ではこうした無添加・フリー商品の開発や訴求方法も含めて、貴社の化粧品・コスメ商品開発をサポートします。お悩みの際は、ぜひお声がけください。

>関連情報:化粧品OEMサービス

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化粧品OEM商品開発における「よくあるお悩み」について、具体的な解決のためのヒントを解説します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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