「商品概要」作成のススメ−化粧品・コスメOEM商品開発を円滑に進めるために
- 2024.05.31
皆様もご経験されている通り、化粧品・コスメの商品開発はプロセスが複雑で、しばしば長期戦になります。当社が支援するお客様においても、当初の計画よりプラス半年から1年以上の期間が必要になるケースも、決して珍しいことではありません。では、商品開発が長期に及ぶケースと、円滑に短期間で完了するケースの違いは、いったい何なのでしょうか?
そこで今回は、化粧品・コスメOEM商品開発を円滑に進行、短期間で完了させるための、初期プロセスに焦点をあてたお役立ち情報をご紹介いたします。
円滑な商品開発に欠かせない「商品概要」作成
結論からお伝えすると、化粧品・コスメ商品開発を円滑に進行し、短期間でのリリースを実現するカギは、「商品概要」の作成です。
商品概要とは、開発の初期段階で商品のコンセプトを明確にし、完成品の各種目標を明確に定めた資料です。
では、この商品概要資料を作成しないままにプロジェクトを進行するとどうなるのでしょうか。
化粧品・コスメの商品開発には、多くの人が関わります。その中で社内での共通認識を固め、コンセンサスが得られないままにプロジェクトを進行してしまうと、各担当者が自身の頭の中で思い描いたイメージに基づいて発言、指示を繰り返すことになります。
そうすると、これまでの経緯と矛盾した要望が上がる、目指すべき目標の本質からズレた工程にやたらと時間がかかる、といった無駄やムラが生じてしまい、結果的に開発コストが高くなる、納期が遅延して商品リリースに遅れが生じる、といったリスクにつながります。
化粧品・コスメのOEM/ODMメーカーである当社としては、まず初期段階に、商品のコンセプトを明確に言語化し、完成品の各種目標を明確に定めた「商品概要」を取りまとめ、それをしっかり社内で共通認識化し、コンセンサスを得ておくことをおススメします。
「商品概要」に掲載すべき項目とは?
それでは、「商品概要」には、どのような項目を記載すればよいのでしょうか。
商品概要に含めるべき主な項目は、およそ以下のようになります。
【基本情報】
内容の例
- 商品名(仮)
- ターゲット層(年齢、性別、趣味、嗜好、所得など)
- ペルソナ(例えば具体的な有名人を指定し、ターゲット層を具現化するのも良いです)
- この商品が消費者に提供する「解決すること」
- この商品が自社にもたらす価値(ビジネス的観点)
- 意識する競合他社製品(ベンチマーク)
【販売関連】
- 販売予定価格
- 販売開始時期(開発スケジュールの目安)
- 販売方法・チャネル
【外観】
- 商品の外観イメージ
- 容器、包装
【バルクに関して】
- 使用方法、タイミング、頻度、使い切るまでの日数
- 使用禁止成分(例:エタノール、パラベン、動物由来の原料、香料など)
- 期待する配合成分
【プロジェクト進行】
- 優先順位(例:コスト、スケジュール、テクスチャー、容器、効果など)
これ以外にも、社内でこれだけはこだわりたい!皆で認識しておきたい!といった項目があれば、記載しましょう。
「商品概要」を取りまとめておくメリット
このように、「商品概要」として各項目を明確に言語化し、社内で共有しておくことで、開発途中において社内で判断や意見の相違、あるいは担当者の変更などがあっても、対処しやすくなります。
また、販売前に必要となる他部署への商品説明や、社外への売り込みの際にも、都度資料を作成する必要がなくなり、効率的に進めることが可能となるでしょう。プロジェクトのスタート時にあらかじめゴールを設定しておくことで社内関係者にも共有しやすく、理解が深まると共に参加意識も高まります。その結果、プロジェクトの円滑な進行につながるだけでなく、社内のさまざまな意見に振り回されてぼんやりとした商品になってしまった、当初計画した販売開始に間に合わなくなった、といった残念なことになるリスクも防ぐことができます。
当社の経験からも、よい商品、強いブランドをお持ちのお客様はおしなべて、非常に緻密な商品概要を社内で取りまとめておられます。ブランドポリシーとの一貫性を示すため、「外せない条件」が明確に示されていることや、すべての条件を満たせないという前提のもと、優先順位も明確な点が、共通する特徴です。
そしてそれがあることで、我々OEMメーカーとのコミュニケーションのミスやロスの防止にもつながっています。
まとめ
いかがでしょうか?これから商品開発プロジェクトをスタートされる、あるいはスタートしたが進め方に不安がある、という方は、ぜひこのメルマガを参考に「商品概要」を取りまとめてみることをおススメします。
東洋新薬では、化粧品・コスメ商品開発におけるさまざまなサポートを提供しております。ぜひお気軽に問い合わせください。
東洋新薬の化粧品ODM/OEMの「商品開発事例」、売れる商品開発のカギとなる「競合優位性」、「お客様に選ばれる5つ理由」については、下記をご覧ください。
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医薬部外品の商品開発を例に、化粧品・コスメのOEM製造の流れをまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。
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