【2025年最新】韓国・欧米の健康食品市場トレンド!日本との違いを解説

  • 2025.09.19
海外の健康食品市場トレンドのイメージ

新しい商品を開発しようとするとき、海外に目を向ける方は多いでしょう。海外で流行したものが数年後に日本に到来、というのは健康食品市場にも、時間軸は少し長めかもしれませんが当てはまります。アメリカでは国民の約8割の人が摂取するといわれるほどのサプリメント大国。世界のサプリメント市場に影響を与えるのも当然かもしれません。

そこで今回は、韓国や欧米の健康食品市場トレンドを探り、日本との違いについて解説します。海外のトレンドを自社の健康食品・サプリ商品開発に取り入れたい方、必読です!

目次
1.海外で流行したものが日本に到来
1-1.チャコールクレンズも海外から
1-2.GLP-1も海外から
2.最近は韓国が注目されている
2-1.グルタチオン
2-2.レチノール
2-3.ガルシニアカンボジア
3.アメリカ・ヨーロッパにおけるサプリメントの特徴
3-1.特徴1:配合成分がシンプル
3-2.特徴2:サイズが巨大
3-3.特徴3:配合量が多い
3-4.特徴4:日本では配合できない成分がある
3-5.特徴5:日本では訴求できないヘルスクレームがある
4.海外でも注目される腸の健康
5.「植物由来」もキーワード
6.そのほか、海外の人気成分
6-1.ビタミンD
6-2.飲む日焼け止め成分
6-3.カラダに良い油
6-4.マグネシウム
7.まとめ

海外で流行したものが日本に到来

チャコールクレンズも海外から

少し前にチャコール=炭のダイエットが流行したのを覚えているでしょうか?今でも根強い印象はありますが、炭を配合したクレンズ商品も、海外セレブが飲用していることで飲用シーンが広がりました。

GLP-1も海外から

GLP-1とは消化管ホルモンのひとつで、血糖値をコントロールしてくれる、腸から分泌されるホルモンです。医薬品の糖尿病治療薬として、さらに最近では抗肥満剤としても注目されています。日本では、「GLP-1注射」がダイエットの即効薬として、認知も高くなりつつあります。もともと海外で医薬品として使われ、日本でも認可されている薬ですが、食品でもGLP-1を増やしてくれる成分もあるため、海外で注目が集まり、日本でも徐々に増えつつある訴求になります。

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最近は韓国が注目されている

美容大国である「韓国」からの情報は、目が離せません。最近、アメリカの美容関連の展示会でも、韓国ブースが目立ち、「韓国ブースしかなかった?」と思えるほどです。

韓国では、下記のようなものが人気です。

グルタチオン

酵母などの食品成分に配合されているグルタチオンが人気です。グルタチオンはビタミンCを還元する作用があり美容に最適、注射などでも使われるペプチドです。日本では医薬品成分であるため使用する際に注意が必要ですが、グルタチオンを含む酵母は化粧品でも食品でも使えるため、需要が高い成分です。

レチノール

ビタミンAの一つでほぼ同義として扱われ、ビタミンAの摂取基準は、レチノール活性当量で計算されます。化粧品ではシワを改善する成分として知られており、コラーゲン産生に大きく寄与します。最近では植物性レチノールとして、バクチオールも人気の成分です。

ガルシニアカンボジア

韓国にも日本の特定保健用食品と同じような制度があり、そこで体脂肪低減の訴求ができる成分として許可品目数が多いのが、ガルシニアカンボジアです。ヒドロキシクエン酸が有効成分として考えられ、脂肪の合成抑制や脂肪の燃焼作用のある成分として、知られています。韓国でももちろんダイエットは人気のジャンルであり、ガルシニアカンボジアが配合された人気商品が、多く販売されています。

アメリカ・ヨーロッパにおけるサプリメントの特徴

次にアメリカ・ヨーロッパのサプリメント事情を、日本と比較しながら探っていきましょう。欧米のサプリメントは、日本と比較して以下のような特徴があります。

特徴1:配合成分がシンプル

日本では配合する種類が多い商品が人気。一方海外では、複数成分をたくさん配合するより単一成分が多く、複数でも2~3種類程度の配合商品が主流です。

特徴2:サイズが巨大

海外のサプリメントはハードカプセルやソフトカプセルが主流ですが、そのサイズが巨大です。大きな体格の方が多い、という理由からでしょうが、日本人にはとても摂取できないのでは?と思う商品も多数あります。

特徴3:配合量が多い

サイズが大きい理由の一つが、含まれる成分量が多いこと。日本の上限を超える量が配合される商品もあります。例えばビタミンB2を強化した栄養ドリンクやサプリメントを摂取すると尿が濃い黄色になることがありますが、海外のサプリメントを摂取した場合は尿に異臭がするほど。日本では見られないような有害症例が出るケースもあるため、日本人が摂取する場合には過剰摂取に注意しましょう。

特徴4:日本では配合できない成分がある

海外ではL-システインやメラトニン配合のサプリメントがあります。L-システインは主に美容目的、メラトニンは睡眠のためのサプリメントとして流通しています。これらの成分は日本では医薬品成分に該当するため、食品には配合できません。

特徴5:日本では訴求できないヘルスクレームがある

日本では2015年に機能性表示食品制度がスタートしました。それにより、これまで特定保健用食品のみで許可されてきた体脂肪や血糖、中性脂肪に加え、アイケアや関節、睡眠など新たなヘルスクレームの訴求もできるようになりました。日本でも機能性表示食品制度のおかげで「免疫」や「血管」などヘルスクレームの拡大が進んでいます。

しかし、海外では謳うことができても日本では認められていないヘルスクレームがあります。例えばアメリカでは「がん」や「心疾患」という表記ができます。

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海外でも注目される腸の健康

腸の健康を気にする人のイメージ

このような違いがある日本と海外のサプリメント事情。海外でも注目されているのが「腸の健康」です。日本でも腸活ブームが続いていますが、海外でも同じくブームが続いている印象です。そのため、食物繊維や乳酸菌は、海外でもなじみ深い原料と言えるでしょう。

食物繊維でいえば、「イヌリン」という食物繊維はチコリーやゴボウ、たまねぎなどに含まれ腸内細菌の餌になりやすい食物繊維として有名です。ヨーロッパから広がった印象がありますが、世界的にもイヌリン製品が増えています。

また、欧米では自然食品・ホールフードの概念も浸透しているので、自然派を訴求するなら植物由来の食物繊維も人気があります。日本では青汁で有名な「大麦若葉」は海外でも注目されています。

関連情報:健康ドリンクのOEM商品『頼みの繊維』

大麦若葉の写真

加えて、海外では「生きた乳酸菌」が主流で、最近では体脂肪などの領域や肌やストレスとの関連性の学術情報も増え、腸の健康以外にも拡大しています。

「植物由来」もキーワード

植物由来のイメージ

サプリメントというとビタミン、ミネラルなど「成分」のイメージですが、「植物由来」というキーワードも人気のジャンル。海外ではヴィーガンやベジタリアンの割合が高いことも関連していると思われます。

牛乳の代替食としてアメリカでは「アーモンドミルク」、ヨーロッパでは「オーツミルク」などが登場していますが、日本でも「アーモンドミルク」の流通が増加しています。

プロテインも通常なら「ホエイプロテイン」が一般的ですが、「ソイプロテイン」「ピープロテイン(エンドウ豆)」「フルーツ由来のプロテイン」など多様化してきています。ただ、海外では「ソイプロテイン」にはイソフラボンが含まれるため筋肉の合成を阻害すると考えている方もいて、あまり好まれないケースも見られます。

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そのほか、海外の人気成分

そのほか、海外で人気の高い成分をいくつか、ご紹介します。

ビタミンD

日本ではビタミンCのサプリメントが多く流通していますが、海外ではそれと並ぶ実績があるのがビタミンD。最近では新型コロナの影響で注目を浴びた成分です。

飲む日焼け止め成分

海外はメラニン色素が少ない方も多く、紫外線の影響による皮膚がんが大きな問題となります。飲むことで日焼けを抑える成分は日本でも一時期流行しました。「ポリポディウムロイコトモス」というシダ植物や「ニュートロックスサン」と呼ばれるシトラスとローズマリーの混合物が有名ですが、海外ではこの紫外線対策の分野の研究は欠かせません。日本では最近は「アスタキサンチン」やリンゴ由来の「ポリフェノール」が機能性表示食品になっており、日本でも注目の領域だと考えられます。

参考記事:「飲む日焼け止め」の効果と、オススメの成分

カラダに良い油

「MCTオイル(中鎖脂肪酸)」「CLA(共役リノール酸)」「ギ―(インドでも使われるバターからつくられるオイル)」「グラスフェッドバター(穀物ではなく牧草で飼育された牛からとれたバター)」も人気です。「MCT」や「CLA」は体脂肪やメタボ対策に適した油として有名です。油は悪者として敬遠されることもありますが、最近はカラダに良い油もあると見直されています。

動物性油脂でも知られる飽和脂肪酸の摂取が循環器疾患(脳出血、脳梗塞、心筋梗塞など)で亡くなった人にどれだけ影響するのか、日本人対象の調査が行われました。その結果、飽和脂肪酸の摂取が多いほど死亡率が少なくなったとの報告(American Journal of Clinical Nutrition 2010; 92: 759-765.)があり、油はただの悪者ではなくなってきています。

マグネシウム

日本ではあまり注目されていませんが、実は血液循環や筋肉にも影響があるマグネシウム。海外ではマグネシウムサプリも一般的です。

まとめ

いかがでしょうか?海外と日本のサプリメント事情はそれぞれ違うところもありますが、よく見たら似ているところもあります。そうなると日本発で海外ブームになるものも多くなる予感がしますね。例えば「抹茶」は健康食品として海外に広がった一例。これからのサプリメント事情は面白くなりそうです。

こうしたグローバルでのトレンドを意識した健康食品・サプリのOEM商品開発なら、ぜひ東洋新薬にお任せください。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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