サプリメントの原料選びのポイント~付加価値の高め方とは

  • 2020.11.09
サプリ 原料

他社との差別化を図る上で、商品企画の構想は重要です。中でも、「どのような原料を選定するか」が非常に重要なポイントとなります。今回は、差別化を生み出す原料の選び方と、付加価値の高め方のヒントをご紹介します。

目次
1.サプリメントにおいて原料が重要な理由
2.サプリメントの原料そのものの付加価値とは
3.相乗効果を意識した処方とサプリメント商品企画のヒント
4.まとめ

サプリメントにおいて原料が重要な理由

サプリメントで最も重要な要素は何でしょうか?
それは、そのサプリメントの原料です。サプリメントにおいて原料が重要な理由を解説します。

まず、原料の質がサプリメントの品質を左右するということが挙げられます。高品質な原料を使用していれば、そのサプリメントは体に良い影響を与える可能性が高まります。逆に、低品質な原料を使用していると、その効果は半減し、場合によっては健康に悪影響を及ぼすこともあります。

次に、サプリメントの安全性は原料の安全性に左右されるからです。天然由来原料を使用しているサプリメントは、化学合成品に比べて副作用のリスクが低いとされています。また、原料の産地や生産方法も安全性に関わってきます。適切な方法で栽培・採取された原料を使用したサプリメントは、身体に有害な物質を含んでいる可能性が低く、安心して摂取できます。

最後に、原料がサプリメントの効果を決定します。例えば、ビタミンCのサプリメントなら、その原料となる果物の種類や品種によって、含まれるビタミンCの量や吸収率が変わるなど、効果の面で原料が非常に重要になります。

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サプリメントの原料そのものの付加価値とは

原料そのものの価値は、起源、品質、食経験、味、希少性、効能・効果、科学的根拠、産地、認証(有機JAS認証等)といったさまざまな尺度があり、それが付加価値となります。

• おいしさの追求は、食経験や味が重要になります。

• 機能性を重視するなら、その科学的根拠(エビデンス)が重要になります。
科学的根拠(エビデンス)とは「ある食品や成分を食べた場合の有益な効果 (有効性) を示す場合、科学的に適切な、信頼度の高い研究デザインで、人を対象に行われた研究の結果のこと」と定義されています。

• 安心の追求は、品質や製造工程が厳格に管理されていることです。
原料の生産方法を示すものとしては、例えば有機JAS認証が挙げられます。この認証は「安心」を保証するものではありませんが、どのように作られているかわかれば安心ですよね。

• 原料のこだわりには、産地や希少性がカギになってきます。
例)
・外国で栽培された大麦若葉と、日本で栽培された大麦若葉、どちらが魅力的?
・単に粉砕した大麦若葉末と、特許製法で粉砕した独自の大麦若葉末、どちらが魅力的?
このように、その原料が「どこで作られたのか」「どのような過程を経て作られたのか」は、こだわりにつながる重要な情報になります。

>関連情報:農薬ゼロ!こだわりの九州産の大麦若葉を使用した健康ドリンクOEM商品『頼みの繊維』

• 希少性は、単なる流通量にとどまらないこともあります。それは情報です。
誰も知らない情報はそれだけ希少性が増し、価値を生みます。新しいヘルスクレーム(有効性・機能を示す表示)の健康食品はいかがでしょうか?これまでは謳えなかった効果を示す表示のある健康食品は、間違いなく希少性が高い状態にあります。

• 「どんな原料を用いるか」に加えて、「どんなスピードで作るか?」も、他社との差別化の一つのポイントとなります。

相乗効果を意識した処方とサプリメント商品企画のヒント

次に重要なのは組み合わせです。

東洋人は組み合わせが得意と言われることがあります。例えば漢方。漢方は単一での摂取はあまりなく、お客さんの体調に合わせて調合することがあります。組み合わせによりその人への最適な効果を示し、いわゆる相乗効果を意識した処方となります。

相乗効果の例として、以下のような組み合わせに注目すると、商品企画のヒントが得られます。組み合わせによる相乗効果は、足し算ではなく掛け算で表されます。

• プレバイオティクス × プロバイオティクス = シンバイオティクス
• ◎◎素材 × △△素材 = 特許(効果を助長するような組合せ特許や、嗜好性を高める特許等)
• ■■素材 × ▼▼素材 = ダブルヘルスクレーム(2つの有効性・機能を示す表示)機能性表示食品

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まとめ

他社との差別化において原料の選定は重要ですが、その組み合わせも重要です。

原料単体のセールストークだけでは、付加価値として弱い場合もあります。そんな時は、組み合わせを工夫することで付加価値が高まる可能性があります。組み合わせは母数が増えることで、指数関数的に増えていきます。

原料単体での付加価値に、さらに組み合わせによる付加価値を加えることで、商品のアピール力は大きく高まります。

商品開発の際は、ぜひ付加価値の追求にも目を向けてみてください。

>関連情報:健康食品・サプリメントOEMサービス

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機能性表示食品の商品開発を例に、健康食品・サプリメントのOEM製造の流れを細かくまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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