メタボリックシンドローム対策でターミナリアベリリカ™が注目される理由
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- 2025.09.30

日本で「メタボリックシンドローム」(メタボ)という概念が提唱されて20年。人々の意識も変わり、運動習慣も広まり、街中にフィットネスジムも増えました。また、糖質制限など食事に気をつかう方も増え、サプリメントにおいても、さまざまな商品が登場しています。
そこで今回は、健康診断・人間ドックなどでよく耳にするメタボリックシンドロームとは何か?から、健康的な体重管理・ダイエットをサポートする健康食品・サプリメントOEM商品開発に有効な、ターミナリアベリリカをご紹介します。
- 目次
- 1.メタボリックシンドロームとは?
- 1-1.メタボリックシンドロームの始まり
- 1-2.ダイエットが重要視された理由
- 1-3.運動・食事そしてサプリメントにおける影響
- 2.ターミナリアベリリカとは?ダイエットに注目される理由
- 2-1.インドで伝統的に活用されてきたターミナリアベリリカ
- 2-2.インドの伝統的なハーブブレンド「三大果実」
- 2-3.ターミナリアベリリカに含まれる没食子酸の特徴
- 2-4.現代のダイエットサプリメントとしての評価と人気
- 3.科学的に証明された機能
- 3-1.脂肪の吸収を抑制
- 3-2.食後の血糖値上昇を抑える機能
- 3-3.BMIと内臓脂肪を減少
- 3-4.尿酸値の上昇を抑制し健康的なダイエットをサポート
- 4.ターミナリアベリリカを効果的に活用する機能性表示食品OEM開発
- 4-1.機能を最大限に引き出すなら機能性表示食品OEM開発
- 4-2.サプリメントOEMメーカーの選び方
- 4-3.OEMメーカーの品質管理
- 4-4.GMPの3原則
- 4-5.科学的根拠のPRISMA声明2020対応
- 5.まとめ
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームの始まり
1988年に米国で「シンドロームX」が提唱されたことが、「メタボリックシンドローム」の始まりです。日本でこの概念が本格的に提唱され、ダイエット(体重を減らすこと)に加えて、生活習慣改善の重要性が広く認識されたのは、2005年のことです。
当時、日本内科学会が発表した、メタボリックシンドロームの診断基準は以下の通りです。
ウエスト周囲長(男性85cm以上、女性90cm以上)を必須条件とし、脂質異常・高血圧・高血糖のうち2項目以上を満たす
この診断基準の導入により、「内臓脂肪型肥満=生活習慣病のリスク」という認識が広まりました。
その結果、ダイエットや運動の重要性が、日本の国民的課題として注目されるようになりました。
ダイエットが重要視された理由
これまで「太っているかどうか」は体重やBMIで評価されがちでしたが、新たに注目されたのは「内臓脂肪」。見た目だけでは判断できない隠れた肥満こそ、生活習慣病の温床ということが提唱されたことが、注目を集めた理由です。
メタボリックシンドロームの根本原因は、内臓脂肪の蓄積です。
内臓脂肪と皮下脂肪が異なる点としては、内臓脂肪は代謝が非常に活発。
注目は、少しの減量でも大きな改善効果が期待できるという点です。
内臓脂肪は代謝が活発なため、体重のわずか3%の減少でも、血圧・血糖・脂質異常が改善されるというデータもあります。
このように、ダイエットは単に「体重を減らす」ことではなく、「命を守る習慣づくり」ともいえるのです。
こうした理由から、日本におけるメタボリックシンドローム対策=ダイエットは、「見えない脂肪」=内臓脂肪への意識改革とともに、国民全体の健康に対する行動の転換を促しました。
運動・食事そしてサプリメントにおける影響
メタボリックシンドロームという概念は、運動・食事に関して次のような影響を及ぼしました。
・運動面
有酸素運動の推奨と「メッツ(METs Metabolic equivalents)」指標の普及。週10メッツ・時以上の運動が推奨され、ウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動が注目されました。運動強度を数値化する「メッツ」が広く使われるようになり、日常生活に取り入れやすい運動(階段利用、通勤ウォーキングなど)が推奨されています。
・食事面
GI値・食物繊維・減塩などの工夫が広まる。グリセミックインデックス(GI)値の低い食品(玄米、全粒粉パンなど)を選ぶ動きが広がり、食物繊維の多い食材(こんにゃく、キノコ、海藻など)を積極的に摂取する工夫が取られています。
サプリメントに関しては、運動・食事改善が基本であり、サプリメントはあくまで補助的手段ではありますが、科学的根拠に基づく選択が注目されるようになりました。脂肪燃焼系に加えて、「カット系」と言われるサプリメントも登場しました。
そのカット系の一つが、今回ご紹介するターミナリアベリリカです。
ターミナリアベリリカとは?ダイエットに注目される理由

インドで伝統的に活用されてきたターミナリアベリリカ
ターミナリアベリリカ(Terminalia bellirica)は、インドをはじめとする南アジアなどの熱帯地域に自生する落葉広葉樹です。
この果実は、直径3〜4cmほどの大きさで、熟した状態で収穫し、乾燥させたものから有効成分が抽出されます。古来、インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」では生薬として使われています。
インドの伝統的なハーブブレンド「三大果実」
インドには「トリファラ(Triphala)」と呼ばれる伝統的な配合があります。人々の健康維持に役立つものとして長年使われてきました。「トリファラ」とは、サンスクリット語で「3つの果物」を意味し、以下の果実からなります。
- アーマラキー(Emblica officinalis)
- ビビタキ(Terminalia bellirica)
- ハリータキー(Terminalia chebula)
ターミナリアベリリカに含まれる没食子酸の特徴
ターミナリアベリリカの果実に含まれる没食子酸は、その効能を担う重要な成分です。没食子酸はポリフェノールの一種で、脂肪や糖の消化・吸収に関わる酵素の働きを抑制する特性を持っています。
具体的には、リパーゼという脂肪分解酵素とα-グルコシダーゼという糖類分解酵素に作用して、食事から摂取した脂肪や糖の吸収を抑制します。この作用により、食後の血中中性脂肪や血糖値の急激な上昇を防ぎ、体重管理をサポートします。
こうした没食子酸の多面的な作用が、過度な摂取制限に頼らない健康的な体重管理を可能にします。
現代のダイエットサプリメントとしての評価と人気
健康志向の高まりから、ターミナリアベリリカは体重管理サポートダイエットサプリメント市場で急速に注目を集めています。特に機能性表示食品として届出された製品が登場したことで、その信頼性と効果に対する評価が大きく向上しました。
消費者からの支持を得ている背景には、臨床試験によって中性脂肪や血糖値の上昇抑制機能が実証されており、科学的根拠に基づいたアプローチであることも影響しています。
科学的に証明された機能
脂肪の吸収を抑制
ターミナリアベリリカに含まれる没食子酸は、体内で脂肪の吸収を抑制するメカニズムを持っています。
具体的な臨床試験では、健常な成人34名を対象に二重盲検クロスオーバー法で検証したところ、ターミナリアベリリカ由来没食子酸を20.8mg含む食品を摂取した時、プラセボと比較して脂質の多い食事を摂った後の中性脂肪の上昇が抑制されることが明らかになりました。
この結果から、ターミナリアベリリカは消化管内で脂肪の分解・吸収を効率よく抑え、食後の中性脂肪の上昇を防ぐことで健康的な体重管理に貢献していることがわかります。
脂肪の吸収を源流のところで抑える作用は、ダイエットや健康維持に悩む多くの方にとって心強い味方となるでしょう。
食後の血糖値上昇を抑える機能
ターミナリアベリリカは血糖値の上昇を抑制する機能も持ち合わせています。
臨床試験では、空腹時血糖値が正常高値または糖尿病境界域の成人男女46名を対象に、二重盲検クロスオーバー試験が実施されました。ターミナリアベリリカ由来没食子酸20.8mgを含む食品を摂取した後カレーライスを食べた時、プラセボと比較して食後血糖値変化量の曲線下面積が有意に低下したのです。
この機能は、ターミナリアベリリカに含まれる没食子酸が、糖類を分解する消化酵素の働きを抑制することにあります。これにより、食事から摂取した糖の消化吸収を抑制し、食後の急激な血糖値上昇を防ぐことができるのです。
血糖値の急上昇と急降下の繰り返しは空腹感や食欲につながるため、ターミナリアベリリカの働きは健康的な体重管理にも貢献します。
BMIと内臓脂肪を減少
ターミナリアベリリカの機能をさらに実証するのが、BMIと内臓脂肪に関する臨床研究です。肥満傾向にある成人83名を対象とした12週間の試験では、ターミナリアベリリカ由来没食子酸を1日41.6mg摂取したグループで顕著な効果が確認されました。
具体的には、摂取12週目のBMI変化値が0.4ポイント減少し、摂取12週目の内臓脂肪面積が9cm²減少したことが報告されています。
これらの結果は、ターミナリアベリリカが単に脂肪の吸収を抑えるだけでなく、体内に蓄積された内臓脂肪の減少にも効果的であることを示しています。健康リスクと強く関連する内臓脂肪の減少は、生活習慣病予防の観点からも重要な意味を持ちます。
尿酸値の上昇を抑制し健康的なダイエットをサポート
健康的なダイエットを目指す方にとって、尿酸値の管理は意外と重要です。尿酸値=痛風というイメージが強い人も多いかもしれませんが、肥満とも関連があります。肥満になると、インスリンの分泌が十分であるのに効果を発揮できない状態、インスリン抵抗性があらわれ腎臓からの尿酸の排出を抑制すると言われています。また、肥満により体内のプリン体の合成が促進され尿酸の産生量が増え、高尿酸血症の発症リスクが高まります。
ターミナリアベリリカには、尿酸値の上昇を抑制する機能が科学的に確認されています。
臨床試験によると、健常な成人男性40名を対象とした二重盲検クロスオーバー試験では、ターミナリアベリリカ抽出物を食事と一緒に摂取することで、食後の血清尿酸値の上昇が抑制されることが示されました。
ターミナリアベリリカを効果的に活用する機能性表示食品OEM開発
機能を最大限に引き出すなら機能性表示食品OEM開発
ターミナリアベリリカの機能を最大限に引き出す商品開発は、どうすればよいのでしょう。
食後の血糖値や中性脂肪が気になる方向け、肥満気味で内臓脂肪やBMIが気になる方向けで目的別に少し異なりますが、機能性表示食品として届出されているサプリメント形状のものが、根拠も明確であり、おすすめです。
例えば、1日4粒(2粒を2回)を目安に摂取する設計が可能です。摂取タイミングは食事の前を目安にしていただくことがおすすめです。
水またはぬるま湯で噛まずに飲みこめますし、飲みやすい小粒タイプが可能なので、忙しい方でも続けやすい商品開発が特徴です。
サプリメントOEMメーカーの選び方
ターミナリアベリリカ機能性表示食品のOEM開発委託先を選ぶ際は、製品の品質と機能性関与成分含有量がしっかりと担保できることがポイントとなります。
まず機能性表示食品の届出実績を確認しましょう。届出実績があれば、いろいろなケースに対応してきたと考えられ、仮に消費者庁から不備指摘を受けた場合にも、的確なアドバイスを受けられる可能性が高くなります。
機能性表示食品は2015年の制度開始以降、さまざまな変更が加えられてきました。最近では、健康被害情報の報告、錠剤・カプセル剤形状製品の製造管理のGMP対応、パッケージの表示方法の見直しなどもありました。
こういった改正への対応状況あるいは、どのようなサポートをしてくれるのかも確認するべきです。
OEMメーカーの品質管理
機能性表示食品制度の改正によって、錠剤・カプセル剤形状製品の製造管理のGMP(適正製造規範)対応が義務付けされています。
機能性表示食品の商品開発時は、GMPに沿って一定の品質管理体制が整っているOEM開発委託先を選択しましょう。
GMPの3原則
- 人による間違いを少なくする
- 異物による汚染をなくす
- 一定の品質保証をする
GMP対応を第三者のお墨付きのあるものとするために、日本健康・栄養食品協会と日本健康食品規格協会が健康食品GMPとして認証しています。また、より高度な品質管理を求める場合には、米国食品医薬品局(FDA)の基準を満たすcGMP (current GMP)に対応したNSF-GMP認証を取得しているOEMメーカーもあります。
科学的根拠のPRISMA声明2020対応
機能性表示食品の機能性の根拠として、届出時に機能性関与成分の科学的根拠を示すことが求められています。手段としてシステマティックレビュー(SR)を用いることはよくあります。2025年4月から機能性表示食品のSRによる新規届出には、PRISMA声明2020 年版に準拠したSRが必須となりました。
PRISMA声明(the Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-analyses Statement)とは、SRおよびメタアナリシスの国際指針といえるものです。ターミナリアベリリカはPRISMA声明2020 年版に対応していますので、この点も安心です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はメタボリックシンドロームに関する内容と、健康的な体重管理・ダイエットをサポートするサプリメントのOEM商品開発のために、ターミナリアベリリカの情報をお届けしました。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
東洋新薬は、10品以上のターミナリアベリリカに関する機能性表示食品の届出の実績があり、健康食品・サプリメントのOEM/ODM開発において、豊富な実績を誇ります。ぜひお気軽にお声がけください。

東洋新薬は健康食品・化粧品業界を陰で支えるODEM(ODM&OEM)メーカーとして、世界の人々の『健康と美』への期待に『価値』で応えていくことをミッションとしています。 本サイトでは通販ビジネスにかかわるすべての皆様に様々な情報をお届けしています。
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