人気の美容成分特集!CICA(シカ)など注目成分を紹介

  • 2022.11.24
美容成分 人気

化粧品・コスメの商品開発では、配合する美容成分(機能性成分、有用成分)が、消費者やメディアへの「訴求力」の観点で、非常に重要です。

最近では、肌のさまざまなトラブルを抑制するツボクサ由来成分が「CICA(シカ)」として大きな話題となり、@cosmeベストコスメアワード2021 トレンドキーワードにも選ばれました。

韓国や中国には、配合成分に強いこだわりを持つ美容マニアが存在します。世界中のトレンドがSNSでキャッチできる現代、日本においても、美容雑誌などのメディアで「海外で注目の美容成分」が特集される機会が増えるなど、その重要性はますます高まっていると言えるでしょう。

そこで今回は、化粧品・コスメOEM商品開発のヒントとして、従来から認知度の高い成分と、近年人気急上昇中の注目の成分をご紹介します!

目次
1.化粧品の美容成分に求められていること
2.認知度・知名度の高い美容成分(機能性成分、有用成分)
2-1.ヒアルロン酸
2-2.コラーゲン
2-3.ビタミンC誘導体
3.人気が急上昇している美容成分(機能性成分、有用成分)
3-1.ナイアシンアミド
3-2.ヘパリン類似物質
3-3.レチノール
3-4.フラバンジェノール
3-5.ツボクサ(CICA/シカ)
4.まとめ

化粧品の美容成分に求められていること

化粧品の美容成分に求められることは何でしょうか。それは、健康な肌を維持、または改善し、美肌を実現することです。具体的には、毛穴のケアから始まり、しっかりと保湿することで、美肌を目指すことが重要になってきます。

まず、毛穴へのアプローチが求められます。毛穴は肌の表面に存在し、皮脂や汗などを分泌する役割を果たしています。しかし、その毛穴が詰まると、肌トラブルの原因となります。そのため、化粧品の美容成分には、毛穴の汚れをしっかりと落とし、健康な肌へと導く力が求められます。

次に、美肌を保つためには保湿が不可欠です。肌は乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。そこで、化粧品の美容成分には、肌に必要な水分を補給し、しっかりと保湿する力が求められます。 そして、乳液や化粧水に含まれる美容成分が、肌に直接働きかけることで、美肌へと導きます。それらの成分が肌の奥深くまで浸透し、肌本来の力を引き出すことが大切です。

美容成分の種類は数多くありますが、肌を健康を守るという目的があった上で、各成分にそれぞれの役割や作用などがあるということを理解し、今回ご紹介する成分を見ていきましょう。

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

認知度・知名度の高い美容成分(機能性成分、有用成分)

まず初めに、化粧品・コスメにおいて、従来から認知度や知名度の高い美容成分をご紹介します。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸とは、1グラムあたり最大6リットルもの保水力を持つ保湿成分です。水分と結びつき、肌を乾燥から守る役割のほか、真皮内に網目状に張り巡らされているコラーゲンの隙間を満たし、肌のハリや弾力を生み出します。

ヒアルロン酸は化粧水や、クリームをはじめとする化粧品だけでなく、医薬品や医療機器にも使われている成分です。化粧水などの化粧品に含まれるヒアルロン酸は、肌の表面上に留まって肌のうるおいをキープ、乾燥小じわの予防や改善、肌のバリア機能の改善、ターンオーバーの正常化などの役割を果たします。

化粧品に配合されるヒアルロン酸には、大別して以下の2つがあります。

  • 微生物発酵で精製されるバイオヒアルロン酸
  • 動物由来の天然ヒアルロン酸

このうち、コスト面が理由でほとんどの化粧品には、バイオヒアルロン酸が使用されます。

ヒアルロン酸は構造に変化を加えることで、分子量を小さくして浸透力(角質層まで)を高める、保湿力をより向上させる、洗い流しても落ちない吸着性を強める、といったタイプが存在します。

コラーゲン

コラーゲン

コラーゲンとは、タンパク質の1種。炭水化物、脂質と共に人体を構成する三大要素と呼ばれる、重要な成分です。肌においては真皮の70%程を占め、ハリと弾力を与え、みずみずしく健康的な肌を保つ働きをしています。

コラーゲンは加齢によって減少することも知られています。化粧品に配合されているコラーゲンは、保湿に優れた成分として働き、うるおいに満ちた肌へと整える役割を果たします。肌のうるおいをキープすることで、結果的に肌内部のコラーゲンの減少を防ぐ効果が期待できます。

コラーゲンは非常に大きな分子から成り、肌の表面に留まり、水分蒸散を防ぎます。分子量が小さいタイプもあり、角質層へ浸透し、内側からハリや弾力を高めます。

また、コラーゲンはⅠ型・Ⅲ型など構造の違いで種類があり、身体の中で存在している部位が異なります。Ⅲ型コラーゲンは赤ちゃんの肌に多く含まれることが知られており、”赤ちゃんコラーゲン”と呼ぶこともあります。化粧品で使用されるコラーゲンは、豚の皮や魚の鱗を使用しています。ブランドポリシーにより動物由来原料を避ける場合は注意しましょう。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体とは、マルチな作用を発揮する美容成分です。ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれます。ビタミンCはそのままでは非常に不安定で、空気や光・熱に触れるとすぐに酸化してしまいます。そのため、化粧品に配合しやすく変化を加えたものが「ビタミンC誘導体」です。

ビタミンC誘導体にはさまざまな種類がありますが、そのいずれも肌の中でビタミンCに変換されます。

美白のイメージが強いかもしれませんが、ニキビ対策や毛穴ケア、くすみの改善、老化予防など美肌には欠かせない成分で、ビタミンCをメイン成分に据えるブランドや高配合を訴求するブランドも目立ちます。

化粧品における薬機法違反を解説。事例・失敗談・対策まとめ
無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

人気が急上昇している美容成分(機能性成分、有用成分)

次に、近年認知度、人気が急上昇している成分をご紹介します。

ナイアシンアミド

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドとは、ニコチン酸アミド、ビタミンB3としても知られており、昔から化粧品で使用されてきた成分です。ここ数年、認知度が急上昇した理由は、医薬部外品「シワ改善」の有効成分として認可されたことがきっかけです。

ニコチン酸アミドはシワ改善の他にも美白(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)や抗ニキビ作用、皮脂分泌抑制といった美容効果が期待できます(ただし、医薬部外品の主剤として使用した場合は、訴求する効能効果は限られます)。

商品企画としての観点では、成分そのものが水溶性のため、さまざまな剤型に配合できるというメリットがあります。化粧水・美容液・クリームなど広い剤型に配合が可能なため、シリーズとしての商品開発も可能です。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質とは、皮膚科で処方されるヒルドイドをはじめとした医療用医薬品に配合されている成分です。以前から、アトピー肌に悩む方などには一定の知名度がありました。ヘパリン類似物質が注目を浴びたのは、数年前、美容目的にも関わらず医療保険を用いて医薬品を入手する人が皮膚科に急増し、社会問題となったためです。

配合量が低い医薬部外品は、毎日継続して使い続けられる穏やかな作用を持ちます。ヘパリン類似物質は保湿作用・抗炎症作用・血行促進作用により、肌荒れや乾燥を防ぎます。その優れた保湿効果から、マスク荒れに悩む老若男女の幅広い層から熱烈な支持を集め、知名度が急上昇しました。

レチノール

レチノール

レチノールとは、ビタミンAの成分であり、肌のターンオーバー促進作用やシワ改善作用・ハリ弾力に対応するエイジングケア成分です。

従来は肌への刺激感など、安定性の面で懸念がありましたが、パルミチン酸レチノールを始めとするビタミンA誘導体の登場によって、身近なものとなり認知度が向上。さらに、「第二のレチノール」「次世代レチノール」「植物性レチノール」といった成分も登場しています。

レチノールは油溶性成分のため、主に美容液やクリームに配合されます。

フラバンジェノール

フラバンジェノールとは、「フランス海岸松」の樹脂から抽出されるポリフェノールを多く含んだ、植物由来の天然成分です。美白効果や、高い抗酸化作用などがあると言われており、健康食品から化粧品まで幅広く使用されています。

①高い抗酸化力
フラバンジェノールの樹皮には、非常に豊富なポリフェノールが含まれています。ポリフェノールにも複数の種類があります。フラバンジェノールには「OPC」と言われるオリゴメリック・プロアントシアニジンが含まれています。カテキンが2つから4つ組み合わさった構造です。これが高い抗酸化パワーを生み出します。

②美白作用
フラバンジェノールの美白メカニズムも、徐々に明らかになっています。シミができるまでの複雑なプロセスの中で、多段階的に働きかけることが確認されています。

例えば、紫外線を浴びた後に残る記憶「エンドセリン」受容体の発現を抑えることにより、本来シミの製造工場である「メラノサイト」に「シミを製造せよ!」という指示が届かず、結果としてシミが現れることを未然に防御することができる、ということが確認されています。学会でも発表され、フラバンジェノールのパワフルな美白メカニズムが世に知られることとなりました。

フラバンジェノールの詳細や開発事例はこちら

ツボクサ(CICA/シカ)

ツボクサ(CICA/シカ)

シカ(CICA)とは、 セリ科植物であるツボクサ 由来の成分。近年、韓国コスメで人気が爆発して20~30代を中心に高い認知度があり、若年層をターゲットとした商品にはおすすめです。

ツボクサエキスは古くから韓国、中国、インドなどアジア圏で伝統的に創傷治癒の万能薬として使用されてきた歴史があります。ツボクサは別名タイガーハーブとも呼ばれ、野生の虎が傷ついたときに身体をこすりつけて癒したとも。

CICA(シカ)の語源はツボクサの学名「センテラ・アジアチカ(Centella Asiatica)」、英単語の「cicatrix(傷跡)」など諸説ありますが、韓国のある化粧品がきっかけで知られるようになり、肌あれ・炎症の抑制作用、皮膚修復成分として、CICA=ツボクサエキスの認知度を高めました。

最近では、「NEXT CICA成分」としてヨモギエキスやドクダミエキスが取り上げられたり、ツボクサエキスからさらに有用性の高いところを抽出した「マデカッソシド」を表示名称に持つ成分も存在したりするなど、CICAの市場はさらに広がりを見せています。

無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

まとめ

いかがでしょうか。今回は、化粧品・コスメOEM商品開発のヒントとして、従来から認知度の高い成分と、近年人気急上昇中の注目の成分をご紹介しました。

このほかにも、海外で注目されている成分や注目の高まっている成分は、数多くあります。東洋新薬では、美容成分のご提案からサポート可能。化粧品・コスメのOEM商品開発の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

化粧品の効能効果について解説。広告での表現範囲や注意事項とは
無料EC・通販で「売れる商品」を開発する! 7つのポイント

商品開発に携わってきた東洋新薬の視点から、過去実際に「売れた商品」に共通した7つのポイントを、ご紹介します。

関連記事

カテゴリから探す
キーワードから探す
人気記事ランキング
ダウンロード資料一覧を見る
すぐに商品化可能なOEM商品カタログ
サービス
通販ビジネスや商品開発の'ヒント'をお届け!メルマガ登録
化粧品・サプリメント・健康食品 OEMセミナー情報

売れる!化粧品・健康食品の開発なら
東洋新薬にお任せください

化粧品・健康食品のODM/OEMメーカーとして第一線を行く東洋新薬が、
お客様のご要望に合わせ、企画開発から商品設計・製造・生産までトータルサポートします。

※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

お問い合わせ
株式会社東洋新薬

株式会社東洋新薬