【化粧品OEM開発のお悩み解決!⑯】サンプル作成で失敗しないためのポイントを教えてください・・・

  • 2022.06.23
化粧品OEM サンプル作成

スキンケア商品において、お客様が購入前に試す「サンプル」は購入を左右する非常に重要な要素です。店頭ではテスターがあればその場で試すことができますが、コロナ禍の影響で百貨店などの化粧品売り場もテスターを控える傾向にあり、より個包装の「サンプル」需要が高まっています。

Vol.16の今回は、そんな化粧品サンプルにまつわる失敗例として、化粧品OEMにおけるサンプル作成時の残念な失敗エピソードをご紹介します。そこから学べる注意点も合わせて解説します。

目次
1.化粧品サンプルの重要性
2.化粧品OEMのサンプル作成失敗例①「中身が出ない」
3.化粧品OEMのサンプル作成失敗例②「大き過ぎる」
4.失敗例から学ぶ化粧品サンプル作成の注意点
5.まとめ

化粧品サンプルの重要性

化粧品・コスメのOEM開発において、サンプルは非常に重要です。お客様に商品を手に取ってもらって実際に使用してもらう機会であり、購入を決定する一要因となりえます。サンプルの使用体験からお客様に満足してもらうことで、購入をぐっと近づけることでしょう。お客様は以下のような点で直感的にサンプルを評価しています。

  • サンプルの中身(手に取ったとき、なじませたとき、なじんだ後など)
  • サンプルの外観(第一印象、外部環境に応じた見え方など)
  • 香り(原料臭がないか、変な臭いがしないか)
無料化粧品OEM開発のお悩み解決!Vol.1

化粧品OEMのサンプル作成失敗例①「中身が出ない」

海外製の商品サンプルで時折、中身がとても出しづらいものがあります。

保湿力が高いローションが人気のある某ブランド。シンプルな円柱状の中栓ボトルで、振ってローションを手に取る仕様となっています。本商品は150mLの容量で中栓の吐出口は直径5mm程度あり、ボトルを振れば使いたい分だけ手に取ることができます。

同社のサンプルは、ボトル容量が15mLほど。しかし、何度振っても一向にローションが出てきません。思い切り20回振って、やっと1回分が手に取れるかどうか、という感じです。

容器のボディに多少のスクイーズ性(握るとへこむ)があれば、容器を握ることで中身を押し出すことができるのですが、見栄えの良さを優先したのかPET素材のハードなもの。さらには吐出口も直径2mmないくらいの小ささです。中身がまったく出てこないために、せっかくの試したい気持ちが失せてしまいました・・・。

確かにサンプルの容器は本品の容器と比べて、それほど選択肢が多くありません。このサイズでこの素材であれば、中栓を装着しない方が良かったのでは・・・。こんなことにならないように、サンプルも実際にバルクを容器に充填して、使い心地をしっかり確認しましょう 。

化粧品OEMのサンプル作成失敗例②「大き過ぎる」

同じくローションの商品ですが、こちらは別の国内メーカーのお話です。「試すときもたっぷり使っていただきたい」との思いで、一般的なサンプルよりもかなり大きめのサンプルを製造しました。30mL入りで、しっかり2週間は使えるほどの量です。そして販促キャンペーンとして「自社の他商品を一定額購入した方、本商品の未購入者限定」のプレゼント企画を実施しました。

すると、予想以上に好評で多くの申し込みがありました。喜ばしい話・・・なのですが、サンプル欲しさに家族の名前を使って別アカウントを作って申し込んだり、従来本品をまとめ買いしていた方まで参加したり。一定数、そうしたケースも仕方ない、と予想はしていましたが、本品の売上が下がる結果に・・・。さらに、キャンペーン開始直後からサンプル品がメルカリに大量出品され、トライアルの購入者が減少し、顧客情報の獲得にも支障が出る事態になってしまいました。

このメーカーではこの経験を教訓として、サンプルの配合量を使い切りサイズに見直し、加えて販促キャンペーンのプレゼント配布対象の条件設定も再検証しました。

無料化粧品OEM開発のお悩み解決!Vol.1

失敗例から学ぶ化粧品サンプル作成の注意点

上述のような失敗例を踏まえて、どういった点に注意すればよいのでしょうか。

まずはサンプルの使い心地を事前に確認するようにしましょう。サンプルの容器は本品と比較してサイズが小さい、形状が異なるといった、要件が異なることが多いでしょう。そのため、本品と同様の評価ではなく、サンプル独自で確認する必要があります。

サンプルだけではなく、サンプルを手に取ってもらう方法についても注意が必要です。配布対象の条件を設定しないことで、手に取っていただきたいお客様にお渡しできない事態につながる恐れがあります。一方で、条件設定を厳しくしすぎてもなかなか手に取ってもらえない可能性もあります。検証をしながら適切な配布方法を設定していきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。本来、購入を促す目的のサンプルですが、気をつけないと逆効果になってしまうこともあります。近頃は使い切りのサンプルでも外観が非常にスタイリッシュな包材も出てきていますので、ぜひ東洋新薬までお問い合わせください!

この記事がブランドの世界観を損なわず、貰って嬉しい・本品の販促につながるサンプル作りの参考になれば幸いです。

>関連情報:化粧品OEMサービス

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化粧品OEM商品開発における「よくあるお悩み」について、具体的な解決のためのヒントを解説します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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