【化粧品OEM開発のお悩み解決!⑲】ファブレスOEMとは?OEMとの違いや選ぶ際のポイントを解説!

  • 2022.09.21
ファブレス oem 違い

OEMメーカーは製造工場を所有していて当然、と思われがちですが、実はそうではありません。自社工場を所有しない、いわゆる「ファブレス」(文字通り「Fab(工場)」を「Less(持たない)」)OEMメーカーも、数多く存在します。それらの企業は、社内で処方設計までを実施し、量産は外部の工場に委託しています。
Vol.19ではファブレスメーカーの強み弱みから、自社工場/ファブレスの見分け方までを解説します。

目次
1.ファブレスOEMとは?OEMとの違い
2.ファブレスOEMにデメリットはある?
3.自社工場かファブレスかどのように見分ける?

ファブレスOEMとは?OEMとの違い

お客様とお話する中で、意外とご存じないこと。それは、「すべての化粧品OEMメーカーが、工場を所有している訳ではない」ということです。皆さんはご存じでしたか?

OEMメーカーは製造工場を所有していて当然、と思われがちですが、実はそうではありません。自社工場を所有しない、いわゆる「ファブレス」(文字通り「Fab(工場)」を「Less(持たない)」)OEMメーカーも、数多く存在します。それらの企業は、社内で処方設計までを実施し、量産は外部の工場に委託しています。

ファブレスOEMメーカーは、「自社で工場を持たないこと」自体がその企業の事業方針であり、特色です。その利点・強みは、工場を所有・管理するリソース、コストが不要なため、身軽な経営が可能なこと。その分、研究開発や商品企画などに専念できます。特定の研究に専念している、独自の技術や処方を所有している企業もあります。そこに依頼をしないと製造できないもの、使えない成分もあります。商品企画に優れた提案型の企業や、業界での幅広い繋がりを駆使したコンサル型OEMメーカーもあります。

無料化粧品OEM開発のお悩み解決!Vol.1

ファブレスOEMにデメリットはある?

先ほど説明した通り、ファブレスOEMメーカーは、製品開発から製造まで外注することで、コストを抑え、効率的なビジネスモデルを実現しています。

では、ファブレスOEMメーカーの弱点・デメリットはあるのでしょうか。

まず、ノウハウの蓄積が難しい点が挙げられます。全てを外注するため、自社での技術や知識の蓄積が難しく、競争力を維持するのが困難になります。また、ブランド力の構築も難しいです。製品の開発から製造まで外注するため、自社ブランドの価値を上げるのが難しくなります。

さらに、外注先とのコミュニケーションが必要となります。品質管理や納期の調整など、外注先との連携が不可欠となりますが、これには時間とコストがかかります。

以上のように、ファブレスOEMメーカーのビジネスモデルには一定の弱点、デメリットが存在します。これらを理解した上で、OEMを委託するメーカーを判断していく必要があります。ではファブレスか否かをどこで判断することができるのでしょうか。

自社工場かファブレスかどのように見分ける?

自社工場かファブレスかは、メーカー側も秘密にする事ではありませんので、ストレートに質問してみましょう。

工場を所有するメーカーに製造を依頼すると、研究や開発部門、薬事、購買、製造部門が社内にあるため、お客様への問い合わせには迅速に対応でき、コミュニケーションが円滑なことが多いように見受けられます。しかし、自社工場を持っていればファブレスより優れているか、と言えば、それもまたそうとも言い切れないのです。

巨大な製造工場を所有しているOEMメーカーでも、施設内であらゆる種類の化粧品製造が可能な訳ではありません。例えば、歯磨き粉や固形石鹸などは特殊で、専用の製造設備を持っている協力会社に依頼する場合もあります。化粧品製造は業者間の繋がりも大切であり、協力しながらお客様の商品を製造しています。

このように、自社工場/ファブレスのどちらが良いかは、一概には言えません。企業の得意分野はそれぞれ異なりますし、担当者との相性もあるでしょう。皆様にぴったりの方法で、商品開発を行ってください。

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化粧品OEM商品開発における「よくあるお悩み」について、具体的な解決のためのヒントを解説します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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