インドマンゴスチンとは?体脂肪にアプローチする新エビデンス登場!-健康食品・サプリOEM商品開発のヒント

  • 2025.10.23

近年、「内臓脂肪」や「体脂肪」にアプローチする機能性素材が注目を集めています。

そんな中、「インドマンゴスチンエキス末」について、当社で実施したランダム化二重盲検試験(RCT)でヒトでの抗肥満機能が確認され、論文として公開されました。そのメカニズムは、有効成分“ガルシノール”による抗炎症や腸内細菌叢への作用とも考えられ、昨今の「デブ菌・ヤセ菌」「脂肪炎症」トレンドとも相性抜群です。

本記事では、論文で示された有効性をわかりやすく紹介しつつ、背景となる最新トピック(腸活×代謝、脂肪組織の慢性炎症)を整理し、健康食品・サプリのOEM/ODM開発に役立つヒントをお届けします。

目次
1.インドマンゴスチンとは?
2.インドマンゴスチンエキス末の抗肥満に対する有効性
3.インドマンゴスチンエキス末の抗肥満に対する作用機序
3-1.1)腸内細菌叢(デブ菌・ヤセ菌)
3-2.2)脂肪炎症の抑制
3-3.3)脂肪細胞の肥大化抑制
4.インドマンゴスチンエキス末を用いた機能性表示食品の開発
5.まとめ

インドマンゴスチンとは?

インドマンゴスチンとは、インドに自生している、フクギ科に属する植物です。
インドでは果皮や果実がスパイスとしてカレーに使用されたり、夏バテ予防の清涼飲料水にも使用されたりしています。また、種子からとれる油は保湿性が高く化粧品や石鹸など美容の領域でも用いられています。

インドマンゴスチン

インドマンゴスチンには強い抗酸化、抗炎症作用があり、抗肥満、抗疲労、抗うつ、抗菌などの様々な機能があることが報告されており、インドの伝統医療であるアーユルヴェーダにおいて古くから利用されています。

インドの国家薬用植物委員会が指定する優先栽培植物の一つであり、現地企業が機能性食品として商品を展開し普及活動も行われていたりします。

無料インドマンゴスチンエキス末のご紹介

インドマンゴスチンエキス末の抗肥満に対する有効性

当社にて、インドマンゴスチンエキス末の摂取が体脂肪に与える影響を検証する臨床試験を実施しました。肥満気味の健常成人男女を対象として、12週間にわたってインドマンゴスチンエキス末を含む食品またはインドマンゴスチンエキス末を含まない食品(プラセボ)を摂取しました。

その結果、体重、BMI、体脂肪率、体脂肪量、腹部内臓脂肪面積、腹部全脂肪面積がプラセボ群と比較して有意に減少したことが確認されました※1

グラフ:体重(kg)の変化・BMI(kg/㎡)の変化 ※有意差有(プラセボ群との比較)
グラフ:体脂肪率(%)の変化・体脂肪量(kg)の変化 ※有意差有(プラセボ群との比較)
グラフ:腹部内臓脂肪面積(㎠)の変化・腹部全脂肪面積(㎠)の変化 ※有意差有(プラセボ群との比較) 出典:大串ら:薬理と治療, 52(11), 1375-1383, 2024.

インドマンゴスチンエキス末の抗肥満に対する作用機序

インドマンゴスチンエキス末による抗肥満のメカニズムは以下の3つと考えられています。

1)腸内細菌叢(デブ菌・ヤセ菌)

  • 近年、肥満者ではFirmicutes門が相対的に多く、Bacteroidetes門が少ないという「F/B比」の偏り(いわゆる“デブ菌優位”)が話題。ヤセ菌に寄せる腸活はサプリの一大トレンドに。
  • ガルシノールは、マウス試験にてF/B比を改善し、体重・体脂肪の増加を抑制する報告あり※2

2)脂肪炎症の抑制

  • 肥満では脂肪組織で慢性炎症が起こり、インスリン抵抗性や脂質異常を引き起こす“炎症ループ”が問題に※3。ここ1~2年、SNSやメディアでも「脂肪の炎症を抑える」切り口が急浮上。
  • ガルシノールは、脂肪細胞—免疫細胞間で上昇する炎症性サイトカイン(例:IL-6)の発現を抑制する報告あり※4

3)脂肪細胞の肥大化抑制

  • 体脂肪を減らすためには、脂肪細胞へ蓄積される元となる中性脂肪の生成を抑えることと、実際に脂肪細胞へ蓄積されるステップを抑えることが重要。
  • ガルシノールは肝臓での脂肪酸合成(ACC、FAS)に関与する経路をダウンレギュレートする報告があり、脂肪細胞に蓄積される元となる中性脂肪の生成を抑える可能性あり※5
  • ガルシノールは脂肪細胞の分化・成熟に関わる転写因子(PPARγ、C/EBPα)発現を抑制する報告があり、脂肪細胞の肥大を抑える可能性あり※6
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インドマンゴスチンエキス末を用いた機能性表示食品の開発

商品開発アイデアがひらめくイメージ画像

東洋新薬は、インドマンゴスチン由来ガルシノールを使用した体脂肪を訴求とする機能性表示食品として初めて届出を行いました。この製品は以下の内容を訴求することが可能です。

届出表示例:
本品にはインドマンゴスチン由来ガルシノールが含まれます。インドマンゴスチン由来ガルシノールには、肥満気味の方の、お腹の脂肪(内臓脂肪、腹部総脂肪)や体脂肪を減らし、体重が減少するのを助け、高めのBMIが低下するのを助ける機能があることが報告されています。

その他にも東洋新薬では、インドマンゴスチン由来ガルシノールを使用したさまざまな機能性表示食品の届出を行っています。

届出表示例:

  1. 健常域でやや高めの血中ALT値、AST値を低下させる
    インドマンゴスチン由来ガルシノールには、健康な人の健常域でやや高めの血中ALT値、AST値を下げる機能があることが報告されています。血中ALT値とAST値は、肝臓の健康状態を示す指標の一つです。
  2. 日常生活における一時的な活気・活力感の低下を軽減する
    インドマンゴスチン由来ガルシノールには、日常生活における一時的な活気・活力感の低下を軽減する機能が報告されています。
  3. 起床時の疲労感をやわらげる・日常生活における一時的な疲労感をやわらげる
    インドマンゴスチン由来ガルシノールには、日常生活における一時的な疲労感をやわらげる機能、起床時の疲労感をやわらげる機能が報告されています。

インドマンゴスチン由来ガルシノールを機能性関与成分とする①肝機能 ②活気・活力 ③疲労感 ④体脂肪など様々な訴求の商品展開が可能です。

インドマンゴスチン由来ガルシノールの多様な機能を活かした商品は、様々な健康の悩みの改善に効果が期待されます。

まとめ

インドマンゴスチン由来ガルシノールを体脂肪訴求の機能性関与成分として用いた機能性表示食品は、東洋新薬による届出が初めてです。

この機能性関与成分は、体脂肪の他にも、肝機能や活気・活力、疲労感訴求で届出が公開されています。インドマンゴスチン由来ガルシノールを含む製品は、体脂肪×肝機能×活気・活力×疲労感の4訴求が可能であり、健康意識の高い消費者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

インドマンゴスチン由来ガルシノールに関するOEM商品開発をご検討される際は、ぜひ東洋新薬までお気軽にお声がけください。

[引用]

  • ※1:大串ら, 肥満気味の健常成人に対するインドマンゴスチン抽出物含有食品の抗肥満作用 ―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験―, 薬理と治療, 52(11), 1375-1383, 2024.
  • ※2:Lee PS, et al. Front cover: Garcinol Reduces Obesity in High-Fat-Diet-Fed Mice by Modulating Gut Microbiota Composition, Mol Nutr Food Res. 2019;63:1800390.
  • ※3:蜂屋ら, 2.脂肪組織と慢性炎症, 糖尿病. 2011;54:480-2.
  • ※4:Hsu CL, et al. The Inhibitory Effect of Pterostilbene on Inflammatory Responses during the Interaction of 3T3-L1 Adipocytes and RAW 264.7 Macrophages , J Agric Food Chem. 2013;61:602-10.
  • ※5:Yao W, et al. Dietary Garcinol Attenuates Hepatic Pyruvate and Triglyceride Accumulation by Inhibiting P300/CBP-Associated Factor in Mid-to-Late Pregnant Rats, J Nutr. 2020;150:231-9.
  • ※6:Hsu CL, et al. Inhibitory effects of garcinol and pterostilbene on cell proliferation and adipogenesis in 3T3-L1 cells, Food Funct. 2012;3:49-57.
無料インドマンゴスチンエキス末のご紹介

東洋新薬の機能性素材「インドマンゴスチンエキス末」のご紹介資料です。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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