【2025年最新】食品表示における「製造所固有記号」とは？ ― その目的と取得の方法

「製造所固有記号」とは？

「製造所固有記号」とは、食品表示法に基づいて、同一製品を2つ以上の工場で製造している場合に、製造所所在地や製造者の氏名などの表示に代えて使用できる記号のことです。消費者庁に届け出た記号を、製品パッケージに「＋」を前につけて表示します。

「製造所固有記号」とは、製造工場を表します。食品一括表示の販売者のすぐ近くに印字されていたり、枠外に記載されていることもあります。

アルファベットや数字部分、“＋”を含めない部分が固有記号であり、“＋”は、いわばこれ以降は固有記号ですよ、という目印のようなもの。消費者がこの記号を消費者庁の固有記号データベースで検索すると、製造所の名前と住所がわかる仕組みになっています。

＞製造所固有記号検索ページ：https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cksc01/

「製造所固有記号」は何のためにある？

食品表示基準では、原則として製品を製造した製造所の名称と所在地を記載することになっています。しかし、同一製品を2つ以上の工場で製造する場合に、製造所毎に異なる容器包装を印刷するコストを削減するための例外措置として設けられた制度です。

製造所固有記号を使用することで、同一パッケージを複数の製造所で利用できるようになります。

・同一製品を2つ以上の工場で製造するかどうか（酒類と業務用加工食品を除く）

この条件を満たしていない場合、「製造所固有記号」は取得できません。注意しましょう。

「製造所固有記号」取得の流れ、注意事項

製造所固有記号の制度を利用する場合、消費者庁に前もって届出が必要となります。
以下に、製造所固有記号の届出～使用するまでの流れと、その注意点についてまとめます。

「製造所固有記号」は、「製造所固有記号制度届出データベース」にて届出し、登録後に使用可能となります。

届出は、以下から行うことができます。

<製造所固有記号制度届出データベース>
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/unique_code/
マニュアルも掲載されているので、詳細をご確認ください。

製造所固有記号、表示方法の注意点

次に、取得した「製造所固有記号」の表示方法に関する注意点です。

記載の際は、

• 前もって、製造所毎に固有記号を届出していること
• 表示するときは固有記号の前に“＋”を冠すること

に加えて、消費者がどこの製造所で作られた食品か確認できるようにするため、以下のいずれかの事項を表示しなければならない、とされています。

1. 製造所の所在地又は製造者の氏名若しくは名称の情報の提供を求められたときに回答する者の連絡先（電話番号※メールアドレスは不可）
2. 製造所固有記号が表す製造所の所在地及び製造者の氏名又は名称を表示したウェブサイトのアドレス（二次元コードその他のこれに代わるものを含む）
3. 当該製品を製造している全ての製造所の所在地及び製造者の氏名若しくは名称及び製造所固有記号

表示方法に関して、電話番号を表示する場合、消費者が連絡しやすいように、受付時間を記載することが望ましいです。ウェブサイトのアドレスを表示する場合、高齢者など、QRコードの利用が難しい消費者もいるため、QRコードだけでなく、URLも併記することが推奨されます。これらの表示方法は、消費者が製品の製造場所に関する情報を容易に入手できるようにするための配慮です。

まとめ

いかがでしょうか。今回は「製造所固有記号」の申請と表示について、その手順も含めて詳しく解説しました。この記事が参考になれば幸いです。

食品表示に関するご相談は、ぜひ東洋新薬にお任せください。当社は、健康食品の開発から製造、表示に関するサポートまで、お客様のビジネスをトータルにサポートいたします。専門知識豊富なスタッフが、最新の法規制に基づいた適切なアドバイスを行い、お客様の健康食品・サプリOEM商品開発を成功に導きます。