人気のクッションファンデーションOEM商品開発ガイド
- 2025.07.29

美しい肌を演出するメイクアイテムとして定着した、クッションファンデーション。多くのブランドから類似商品が発売される中、ブランドオーナーの皆様の商品は消費者の心をどのように掴んでいますか?
クッションファンデーションは、大きく伸長する注目の市場。消費者は「肌に優しい」「持続力がある」「軽い付け心地」など、多様な価値を求めています。そのため、新成分や新技術を取り入れた差別化戦略が、ブランドの成功を左右する時代になっています。
そこで今回は、クッションファンデーションのOEM商品開発において、他社商品と一線を画す商品を生み出すための戦略について、解説します。
- 目次
- 1.クッションファンデーション市場の最新動向と差別化の重要性
- 1-1.成長率は世界で10%※1、日本は23%※2 - 市場が急成長
- 1-2.競合商品との明確な差別化が成功のポイント
- 1-3.アフターコロナのトレンドとクッションファンデーションの位置づけ
- 2.最新技術と新成分に関する事例
- 2-1.スキンケア機能を高めたクッションファンデーション
- 2-2.技術の進化により、持続力と軽い付け心地の両立を実現
- 2-3.サステナブル対応クッションファンデーション
- 2-4.AIとIoT技術活用による可能性
- 3.成功するクッションファンデーションOEM商品開発
- 3-1.商品コンセプト設計
- 3-2.製造コストの最適化
- 3-3.市場テストと量産化計画
- 4.東洋新薬のクッションファンデーションOEM/ODM商品開発支援
- 4-1.独自原料・独自技術による差別化
- 4-2.スピーディな商品化プロセス
- 4-3.高付加価値クッションファンデーションの開発支援
- 5.まとめ
クッションファンデーション市場の最新動向と差別化の重要性
成長率は世界で10%※1、日本は23%※2 - 市場が急成長
クッションファンデーション市場は世界では2023年に約 1,000 億ドル(1ドル150円換算で約15兆円)規模。
2032年には 2,347.6 億ドル(同/約35兆円)へと拡大し、年平均成長率(CAGR)は9.95%と推計される、成長分野です。
特に韓国・中国・日本を中心としたアジアが世界市場をけん引しており、日本国内でも2021年から2024年見込で年平均成長率は約23.4%、4百億円規模の市場に拡大しています。
出典:
※1 Dataintelo「Global Cushion Foundation Market Report 2024」※2 富士経済「化粧品マーケティング要覧2024、No.3、ファンデーション」
その中で、消費者ニーズは明らかに変化しています。クッションファンデーションは単なるメイクアップ機能だけでなく、UVカットや保湿効果などの多機能性が求められるようになりました。市場では、商品タイプもマット、グロッシー、ナチュラルなど多様化しており、それぞれが異なる肌質やニーズに対応しています。特に注目すべきは販売チャネルの変化で、オンライン販売が急速に成長し、収益面でも最も伸びているセグメントとなっています。
こうした市場拡大の背景には、持ち運びやすさや利便性を重視する消費者傾向があり、SNSのインフルエンサーを活用したマーケティング戦略も市場成長を後押ししています。
競合商品との明確な差別化が成功のポイント
クッションファンデーション市場は日々競争が激化しており、「普通の商品」では消費者の心を掴めなくなっています。明確な差別化戦略を持たない商品では、すぐに市場から姿を消すことになりかねません。差別化され、独自性のある商品こそが消費者の記憶に残り、リピート購入につながります。
クッションファンデーションOEM商品開発における差別化のポイントは「独自性」「実証性」「信頼性」の3つです。
- 独自原料の配合や特殊技術を駆使するなどして、他社が真似できないオリジナル商品の開発が必要です。
- また、エビデンスに基づいた効果訴求によって、消費者に強い説得力を伴って商品を提案できます。
- さらに、医薬部外品としての承認を得ることができれば、美白や肌荒れ防止などの効能を明確に表現できる点も効果的です。
こうした戦略が、競争激化市場での成功のポイントとなります。
アフターコロナのトレンドとクッションファンデーションの位置づけ
アフターコロナのメイクアップトレンドは、クッションファンデーションの市場にも大きな変化をもたらしました。
- マスク着用の日常化に伴い、「マスクメイク」への対応が重要視されるようになり、セミマットな仕上がりでマスクに付きにくい商品が高い支持を集めています。
- リモートワークの普及によって「ナチュラルメイク」志向が加速し、カバー力がありながらも自然なツヤ感を演出できるクッションファンデーションの需要が拡大しています。
- 購買行動の面では、実店舗でのテスター使用制限を背景に、ECでの情報収集と購入が主流になりました。この流れはアフターコロナにおいても定着し、オンライン向けの商品訴求が不可欠となっています。
- 時短メイクのニーズも高まり、手軽に使えて保湿やUVカット機能などを兼ね備えた多機能型商品が市場を牽引しています。
こうした消費者動向を理解し、クッションファンデーションOEM商品開発に活かすことが、成功のために必要となるでしょう。
アフターコロナのトレンド | クッションファンデーションへの影響 |
---|---|
マスクメイク対応 | セミマットな仕上がりで付着しにくい商品の需要増 |
ナチュラルメイク志向 | 自然なツヤ感と適度なカバー力を両立した商品が人気 |
ECでの購入増加 | オンライン向け商品訴求の重要性向上 |
時短メイクニーズ | 多機能型商品の人気拡大 |
最新技術と新成分に関する事例
スキンケア機能を高めたクッションファンデーション
スキンケア成分を融合した、高機能商品の開発に成功している事例を紹介します。
- ポーラ化成工業: 「高いうるおい補給力」と「みずみずしい使用感」を両立させる独自技術を確立。
- アモーレパシフィックジャパン: 世界に先駆けてクッションファンデーションを開発した韓国発のグローバルビューティーブランド。スキンケア成分を70%以上配合した商品を展開。
東洋新薬でも「有効成分を配合した薬用処方」「SPF50+ PA++++の紫外線防御機能つき」などの独自の処方を開発し、お客様の求める多様なニーズに応えるクッションファンデーションOEMを提供しています。
技術の進化により、持続力と軽い付け心地の両立を実現
韓国のブランド「LANEIGE(ラネージュ)」は、超微細なパウダーと独自の技術を組み合わせることで、50時間持続するカラー安定性と軽やかな付け心地を実現。同じく韓国発コスメブランド「NAMING.(ネーミング)」は、特許取得済の超微細パウダーを配合により「無重力級の付け心地」を掲げています。
クッションファンデーションOEMでは、こうした各社の技術を取り入れた商品開発が可能。お客様のブランドコンセプトに応じた機能性を実現できます。
サステナブル対応クッションファンデーション
近年、化粧品にも環境への配慮が強く求められるようになってきました。クッションファンデーションはリフィル対応が進み、廃棄物削減につながる環境配慮型アイテムです。
- パッケージにリサイクル素材を多く使用した環境配慮型設計
- オーガニッククッションファンデーション(サステナブルというよりエシカル)
OEMメーカーを活用した商品開発においても、このようなサステナブル対応は差別化ポイントの1つとなります。環境に配慮しながらも品質と機能性を両立させることで、サステナブルやエシカル消費を重視する消費者ニーズに応える商品開発が可能です。
AIとIoT技術活用による可能性
BeautyTech市場の拡大に伴い、AIやIoTといった新たなテクノロジーの活用が、コスメカテゴリーでも進んでいます。
すでに肌分析AIアプリはいくつもリリースされており、これらと連動したクッションファンデーションが登場しています。ユーザーの肌状態をリアルタイムで診断して最適な使用量や塗布方法を提案、残量を管理して補充タイミングを通知する機能なども実現が期待されています。
これにより消費者一人ひとりに最適化された商品開発が可能になり、差別化と顧客満足度向上に大きく貢献します。
成功するクッションファンデーションOEM商品開発

商品コンセプト設計
クッションファンデーションは、肌悩みに応じて異なる機能を持たせることができます。
<例>
- 保湿重視:ヒアルロン酸やセラミドを配合し、乾燥肌向けに設計。
- 美白効果:ナイアシンアミドやビタミンC誘導体を配合し、シミを防ぐ。
- カバー力:複数のメイクアップパウダーを配合し、シミや毛穴をしっかり隠す。
- 崩れにくさ:皮脂吸収パウダーや被膜形成成分を組み合わせ、長時間持続。
このため、クッションファンデーションのOEM商品開発で成功するには、まずターゲット市場分析から始めます。市場調査データを基に、性別、年齢層、肌の悩み、ライフスタイルなどを考慮したペルソナ設定を行いましょう。
例えば、「乾燥肌に悩む30代、働く女性」というターゲットが明確になれば、保湿成分を強化したクッションファンデーションの開発という方向性が見えてきます。
次に、自社のブランドアイデンティティに沿った商品コンセプト設計をします。そのうえで、強みを活かした差別化ポイントを明確にすることが重要です。独自成分や独自技術を活用し、競合商品より魅力的な商品を目指しましょう。
製造コストの最適化
クッションファンデーションOEMを検討するにあたり、製造コスト理解は、競争力のある価格戦略の基盤となります。一般的に、化粧品メーカーにおける販売価格の内訳において、製造コストは全体コストの25%程度を占めるといわれますが、もちろん各社の販売戦略によっても変動します。
製造コストの最適化には、OEMを活用する場合であれば取引関係構築や、発注数量の調整が効果的です。また、容器・包装費は、仕様・容器の加飾(かしょく)にもよりますが、クッションファンデーションにおいては、ケース、スポンジ、パフなどアイテムが多い上、容器のパーツも多く、商品コストの30%~40%ともいわれます。デザイン性と機能性のバランスを考慮した選定が重要になります。容器は海外から輸入というケースも増えています。
品質基準や取引条件にもよりますが、不良率が高い場合容器コストが上がることにもなりえます。そのうえで、品質管理や法規制対応コストも含めた総合的なコスト計算をしておく必要があります。
市場テストと量産化計画
クッションファンデーションOEM開発する場合、商品の市場適合を確認する上では、各OEMメーカーの最小ロットからのスタートがおすすめです。実際の消費者反応を見ながら処方改良につなげることができます。
市場テストでは、例えば「しっとり感の向上」や「化粧くずれ防止」といった具体的なフィードバック・消費者の声を収集し、次の商品開発に活かすことができます。
量産化への移行を考えると、スタートアップから大手企業まで幅広い製造ニーズに対応できるOEMメーカーを選定することが重要です。また、国内EC販売から始めて成功したら海外展開へと段階的に拡大する戦略を持っているなら、海外規制に対応可能をうたい海外展開をサポートしているOEMメーカーも有効でしょう。
東洋新薬のクッションファンデーションOEM/ODM商品開発支援
独自原料・独自技術による差別化
東洋新薬では、クッションファンデーションOEM/ODM商品開発において、独自原料を活用した差別化商品の開発実績を多数有しています。
オリジナルクッション素材を開発し、高スペックながら美しい仕上がりを保てる商品をご提案できます。
医薬部外品クッションファンデーションも開発しており、明確な効能効果を訴求できるクッションファンデーションの開発が可能です。
スピーディな商品化プロセス
東洋新薬のクッションファンデーションOEM/ODM商品開発は、市場投入までの時間短縮が大きな強みです。約5ヶ月での商品化を実現する効率的な開発プロセスを構築しており、スピード勝負の化粧品市場で優位性を確保できます。
この迅速な開発を支えているのが、試作品評価の効率化です。当社では感覚的な評価を数値化するシステムを導入し、「つけ心地」や「カバー力」などを5段階評価で定量化。さらに、共通の評価項目を設定し、複数人での評価時のブレを最小限に抑えています。
また、専門用語の定義を明確にすることで、お客様との認識のズレを防ぎ、余計な修正サイクルを削減。これにより、クッションファンデーションOEM/ODMの開発工程を大幅に短縮できるのです。
徹底した品質管理体制により、スピードと品質を両立させた商品開発が可能です。トレンド変化の速い市場でも、迅速な対応で競争優位性を確保できます。
高付加価値クッションファンデーションの開発支援
東洋新薬のクッションファンデーションOEM/ODM商品開発では、高付加価値商品の開発をサポートしています。
過酷な夏に求められるSPF50+/PA++++のUVカット効果を持つ商品開発も、当社が持つSPF/PA試験済み処方を活用することで、新たに測定することなく、期間短縮・コスト削減して、商品化を目指すことが可能です。
また、商品開発時には臨床試験を実施し、「肌のきめ改善効果」や「毛穴カバー力」などの客観的データを取得することもできます。
肌測定機器を用いた評価を行うことで、「保湿持続性」「カバー力」などを数値化し、感覚的な評価に裏付けを提供することも可能です。これにより説得力のある商品開発が可能になります。肌測定機器を用いた定量評価システムでは、「保湿持続性」「カバー力」などを数値化し、感覚的な評価に科学的裏付けを提供します。
さらに、実使用テストによる消費者満足度データも収集可能で、「90%の使用者が満足」などの具体的な数値をマーケティングに活用できます。このような多角的なエビデンス構築により、競合商品との明確な差別化を実現します。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、高い成長率が期待されているクッションファンデーションのOEM/ODM商品開発において、市場動向と差別化の重要性を中心に、他社商品と一線を画す商品戦略を解説しました。
東洋新薬は、化粧品の商品企画から開発、製造、そして広告表現・表示に関するサポートまで、お客様のビジネスをトータルにサポートします。専門知識豊富なスタッフが、最新の法規制に基づいた適切なアドバイスを行い、お客様のOEM/ODM商品開発を成功に導きます。
クッションファンデーションのOEM/ODM商品開発をご検討中のブランドオーナー様、商品開発ご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

東洋新薬は健康食品・化粧品業界を陰で支えるODEM(ODM&OEM)メーカーとして、世界の人々の『健康と美』への期待に『価値』で応えていくことをミッションとしています。 本サイトでは通販ビジネスにかかわるすべての皆様に様々な情報をお届けしています。
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