化粧品・コスメ業界の話題成分・次期トレンドキーワードを一挙ご紹介!

  • 2025.10.08
化粧品を選ぶ女性の写真

SNSの広がりやCICA(ツボクサエキス)の大流行により、消費者の成分認知は大きく高まっています。いまやスキンケア化粧品を購入する際、「美容成分を意識して購入する」消費者が増加しています。

この消費者の動向は、化粧品・コスメの商品開発における成分の重要性を改めて浮き彫りにしています。
そこで今回は、現在注目されている話題の成分と、これからトレンドになるかもしれない次世代のキーワード・対応成分を、一挙ご紹介。

差別化が図れる・売れる化粧品・コスメの、OEM商品開発のヒントをご確認ください!

目次
1.いま、知名度が高まっている話題の成分
1-1.アゼライン酸
1-2.ポリデオキシリボヌクレオチド(PDRN)
1-3.PHA、LHA
2.これから来る!?化粧品・コスメのネクスト トレンド キーワード&成分
2-1.Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)
2-2.Collagen Banking(コラーゲンバンキング)
3.まとめ

いま、知名度が高まっている話題の成分

知名度が高まるイメージ

アゼライン酸

アゼライン酸は、大手企業が発売し注目されている成分です。海外では医薬品として用いられていることがPRされており、効果への期待も相まって急速に知名度が高まりました。

アゼライン酸は小麦などの穀物に多く含まれる天然由来の成分です。皮脂を抑制し、抗菌・抗炎症効果を持ち、ニキビを防ぎ、肌をなめらかに整える効果を持ちます。

これまでの弱点は、結晶物(粉末)で水に溶けないため、クリームのような剤型に限られてしまうこと。さらに、pHが3~5の酸性条件で安定する成分のため、肌に触れたときに刺激を感じやすいことでした。

しかし、最近ではアゼライン酸高濃度美容液も発売されています。これは、美容液のpHを弱酸性~中性に調製することで、美容液中で「アゼライン酸塩」の状態を保ち安定化。刺激を感じづらく、脂性肌の方が好む、みずみずしい使用感が叶えられる点が魅力です。このほかにも、刺激と溶解性に配慮したアゼライン酸誘導体原料も発売されています。

アゼライン酸をコンセプトに商品開発を検討する場合は、アプローチしたいターゲットを明確にし、濃度や使用感を定めていくとよいでしょう。

ポリデオキシリボヌクレオチド(PDRN)

PDRNは、肌の若返り・美肌を目的とした美容医療、サケのDNA断片を肌に注入する「サーモン注射」で注目が高まった成分です。

化粧品では昨年までサーモン(サケ)由来が主流でしたが、動物由来を避ける欧米に合わせ、植物由来のPDRNも登場しています。植物のストーリーで差別化が図れるため、人気が高まっています。

ツボクサは鎮静、高麗人参は肌再生など、素材の持つ特徴が植物由来PDRNにも活かされます。そのため、若返り・ハリ弾力以外の機能性をPRできるなど、今後、さらなる広がりを見せる可能性があります。

PHA、LHA

これらは、一言でいうとピーリング成分です。これまで、AHA(アルファヒドロキシ酸)・BHA(ベータヒドロキシ酸)が人気・知名度が高い一方で、AHAの代表的な成分グリコール酸は、分子量が小さく肌に浸透しやすいため、刺激が気になるという声がありました。

そこで、敏感肌にも使えることをPRするPHA(ポリヒドロキシ酸)が登場しました。PHAはグルコノラクトンと呼ばれる成分で、AHAと比較すると分子量が大きい特徴があります。保湿効果を持ちながらも角層ケアができるため、知名度が高まりました。

一方、LHA(リポヒドロキシ酸)は、BHA(サリチル酸)の誘導体であるカプリロイルサリチル酸のことです。世界最大級の化粧品ブランドが開発した成分であり、韓国の美容施術「ララピール」で使用されるなど、最近になってさまざまなブランドへ広がりを見せています。

ピーリング成分は、毛穴に悩む方が多いとされるアジア圏で特に注目度の高い成分です。このほかにも、AHAの一種であるマンデル酸も人気が高まっており、今後も新しい成分が登場するかもしれません。

このように現在知名度が高い成分は、美容医療やクリニックと関係性がある成分が多いところも、ダーマコスメブームを象徴しています。

これから来る!?化粧品・コスメのネクスト トレンド キーワード&成分

TREND

クリームなどのスキンケア化粧品はすべて、原料(素材)から成り立っています。化粧品原料は世界中で毎年新製品が数多く発売されますが、化粧品の開発は開発着手から発売まで約1年かかります。そのため、原料のトレンドは、数年後の化粧品トレンドとも言われています。

ここでは、化粧品原料で話題になっているキーワードをいくつかお伝えします。

Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)

Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)とは、直訳すると「長寿」を意味します。昨年末ごろから欧米のビューティー業界を中心に徐々に話題になっているキーワードで、肌の寿命を延ばし、健康で美しい状態を保つことを指しています。

日本ももちろん、世界でも高齢化社会は進んでおり、エイジングケア化粧品の需要が広がっています。その中で、「アンチエイジング(老化に抗う)」とは異なり、「Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)」は老化を予防し、健康な状態を長く保つという、ポジティブな考え方です。

化粧品業界では、この「Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)」をキーワードにしつつ、「老化の12個の原因を論じた研究発表」を基にして、老化の原因12個にアプローチする原料を各社が取り揃えています。植物エキスのほか、ペプチドも話題です。

Collagen Banking(コラーゲンバンキング)

先に述べた「Skin Longevity」とも近い考え方ですが、「Collagen Banking(コラーゲンバンキング)」とは、目に見える肌悩みが出てくる前に、コラーゲンを蓄えることで、エイジング予防にアプローチするコンセプトです。

コラーゲンは肌のハリや弾力を保っている真皮構成成分。化粧品においても古くから人気・知名度のある成分です。肌の中のコラーゲンは加齢とともに減少することが知られているため、「コラーゲンバンキング」に関連づけた成分は、コラーゲンを分解から守るMMP-1、MMP-3と呼ばれるコラーゲン分解酵素に作用を発揮します。

開発済み商品に配合されている成分と、トレンドキーワードである「Skin Longevity(スキン ロンジェビティ)」や「Collagen Banking(コラーゲンバンキング)」を関連づけることで、新しさや新たなPRポイントを生み出すことができます。

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まとめ

いかがでしょうか。今回は、知名度が高まっている話題の成分・これからくるかもしれない次世代トレンドキーワード、対応成分を一挙にご紹介しました。商品開発や販促検討のお役に立てば幸いです。

東洋新薬は、これらの最新トレンドに対応した処方提案や原料開発を行っています。化粧品・コスメの新製品開発や既存製品のリニューアルをご検討でしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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医薬部外品の商品開発を例に、化粧品・コスメのOEM製造の流れをまとめた資料です。お客様側とOEM側のそれぞれの対応や注意点などをご紹介します。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2024年8月15日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2024年5月31日時点、自社調べ)

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