化粧品のアレルギーテスト/パッチテストとは?テスト済み表示の意味とルール

  • 2021.03.26
化粧品 アレルギーテスト

世の中には「肌にやさしい」「低刺激」など、肌が敏感な人向けに訴求する商品がたくさんあります。しかしながら、思わぬ成分に肌が反応してしまう可能性もあり、美しくなりたいと購入した化粧品で肌トラブルが起きてしまうのは、とても残念なことです。

今回は、スキンケア化粧品開発においてよく実施される、アレルギーテストやパッチテストなどの皮膚刺激性テスト4種類とその目的、テスト済み表示の意味やルールついて解説します。

目次
1.「〇〇試験/テスト済み」とは
1-1.各試験の種類と目的
1-2.テスト済み表示における注意点
2.まとめ

「〇〇試験/テスト済み」とは

皮膚刺激性を明確に評価するために、ヒトの皮膚での安全性評価試験を実施している場合があります。代表的なものに「パッチテスト」「アレルギーテスト」などがあります。安全性を消費者に示す方法として、「〇〇試験/テスト済み」として広告やパッケージなどに記載されます。敏感肌や乳幼児向け対象製品など肌への刺激を考慮して開発された製品では、これらの試験実施を必須とするメーカーもあります。逆に試験を実施していても表示していない場合もありますが、消費者にとって商品選択の指標の一つとなる表示です。

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各試験の種類と目的

ここからは一般的な皮膚刺激性テストの種類と目的について、ご紹介します。
*メーカーにより実施方法が異なる場合があります。

①パッチテスト
目的:皮膚の一次刺激性を評価するために行います。
実施:パッチテスト用の絆創膏の上にサンプルを一定量のせ、前腕屈側部や背中に24~48時間貼付。絆創膏をはがした後に、塗布部分に赤みや腫れの反応が出ていないか観察し、判定します。

②スティンギングテスト
目的:かゆみ、ほてり、ひりつき、痛みなどの不快な感覚刺激を評価するために行います。低刺激性な化粧品であることを示すために有用な試験です。
実施:感覚刺激に敏感な被験者を選抜、顏にサンプルを塗布します。皮膚感覚を被験者に評価してもらい、刺激の程度を確認します。

③アレルギーテスト
目的:皮膚に対するアレルギー性を評価するために行います。連続して塗布することで、皮膚に累積された刺激反応を確認することができます。
実施:24時間閉塞パッチテストを週3回×3週間にわたり行います。その後、2週間の休息期間を置き、24時間閉塞パッチテストを再度実施します。その後の皮膚刺激反応を観察し、確認します。

④ノンコメドジェニックテスト
目的:コメドとは、ニキビの初期段階で毛穴が詰まっている状態のことを指します。ニキビの元となるコメド形成を評価するために行います。ニキビが生じにくい製品かを確認することができます。
実施:比較的皮脂腺の多いヒトの背中を利用してサンプルを複数回繰り返し塗布し、コメドが形成されているかどうかを確認します。

テスト済み表示における注意点

アレルギーテストやパッチテストなどの皮膚刺激性テストなどを実施済みで、「テスト済み」と表示する場合、表示ルールが定められています。

①デメリット表示を同程度の大きさで目立つように併記すること
 例:「アレルギーテスト済み」の場合  「全ての方にアレルギーが起きないということではありません」

②製品のキャッチフレーズにしないこと

③「コメド」等の語句のみを広告・表示に用いることは、消費者に誤解を与える恐れがあるので行わないこと
参考:基礎から応用までよくわかる 化粧品ハンドブック

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まとめ

消費者の肌を守るためには、安全性を最優先に考え、安心して使用していただくことが大切です。そのために必要に応じてヒトの肌を使用した安全性試験の検討が必要です。安全性試験を実施し、表示することで、消費者の製品選択の目安にはなりますが、すべての方に皮膚刺激が起きないという保証ができるわけではありません。定められているデメリット表示をするとともに、肌がデリケートな方や、初めて使用するスキンケアに不安がある方には、使用前に腕の内側などで少量試していただくなど、使い方のアドバイスを行い、適切にご使用いただくためのサポートすることも販売者側としては大切なことです。

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※1:日本製薬団体連合会ホームページ、医薬品等承認情報に基づき集計。調査期間:2016年1月1日~12月31日(当社調べ)
※2:消費者庁2023年1月20日発表情報より作成【許可取得実績数300件】
※3:消費者庁公開情報の製造受託を主たる業務とする企業の届出情報を基に、届出件数、独自エビデンス数を抽出・集計。(2022年8月31日時点、自社調べ)

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